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水素ガス放出の割れ目構造の依存性; 岐阜県古川町杉崎における断層露頭を例に

Hydrogen gas concentration dependent on the structure of fracture zones

黒澤 英樹; 石丸 恒存 ; 楮原 京子; 小坂 英輝*; 島田 耕史   

Kurosawa, Hideki; Ishimaru, Tsuneari; Kagohara, Kyoko; Kosaka, Hideki*; Shimada, Koji

断層活動による周辺岩盤への影響を検討するうえでは、断層や節理群を含めた割れ目の特徴とその形成について理解することが重要である。すなわち、新たな割れ目の形成や割れ目の伸長,流体の移行経路の変化などを把握するため、活断層や地質断層近傍で、どのような割れ目が形成されているか、その特徴は何かなど、基礎的な情報・事例を蓄積する必要がある。筆者らは、このような断層活動の影響にかかわる調査手法の一つとして、断層破砕帯などから放出される水素ガスを利用した調査手法の適用性の検討を進めている。本調査では、跡津川断層から南へ約8km離れた飛騨市古川町杉崎における太江断層の断層露頭において、断層破砕帯や節理から放出されるガス(H$$_{2}$$, CH$$_{4}$$, CO$$_{2}$$)の濃度測定を行った。その結果、高濃度放出の地点は、主断層沿いと主断層から南側(下盤側)に離れたX面に対応される断層破砕帯に認められた。一方、低濃度放出または非放出の地点は、主断層沿いのR1面,P面に対応される断層破砕帯及び主断層から北側(上盤側)に離れたX面とP面に対応される節理に認められた。以上から、本手法の適用により断層周辺岩盤において、流体の移行経路となる割れ目を把握できる可能性が示された。

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