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機能性分子をもつ高分子多孔性シートの分析材料への展開

Development of functionalized porous polymeric sheet for inorganic analysis

浅井 志保; 乙坂 重嘉  ; 田中 亮太*; 三好 和義*; 石原 量*; 斎藤 恭一*; 山田 伸介*; 廣田 英幸*

Asai, Shiho; Otosaka, Shigeyoshi; Tanaka, Ryota*; Miyoshi, Kazuyoshi*; Ishihara, Ryo*; Saito, Kyoichi*; Yamada, Shinsuke*; Hirota, Hideyuki*

多孔性膜の細孔表面に機能性分子(金属を捕捉する官能基)を持つ高分子鎖を付与することによって、金属イオンを迅速に捕捉する材料を作製できる。溶液透過時に、金属イオンが細孔表面に存在する官能基(例えば、イオン交換基)まで拡散する距離が短く、効率よく金属を捕捉できるためである。しかしながら、多孔性膜を分析用に用いるには、形状や物理強度に問題がある。そこで、約1$$mu$$mの連続孔を持つ厚さ2mmのポリエチレンシートを基材として採用し、細孔表面にイオン交換基を持つ高分子鎖を付与した。得られたシートを裁断し、市販の化学分離用カートリッジに充填して、ppt(10$$^{-15}$$g/L)レベルの金属元素の濃縮操作に適用することによって分析用材料としての性能を評価した。0.3M硝酸に調製した10pptの希土類元素溶液100mLは、陽イオン交換カートリッジに5分以内に透過できた。カートリッジに吸着した希土類元素は7M硝酸5mLを透過することによってすべて回収できた。したがって、本カートリッジは極微量の希土類元素を迅速に濃縮できたことから、簡便な分析を実現する新しい分離材料として期待できる。

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