検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

腫瘍診断用$$^{76}$$Br-MBBGの合成とPETイメージングへの応用

Synthesis of $$^{76}$$Br-MBBG and applications to PET imaging of neuroendcrine tumor

渡邉 茂樹; 花岡 宏史*; Liang, J. X.; 飯田 靖彦*; 渡辺 智; 遠藤 啓吾*; 石岡 典子

Watanabe, Shigeki; Hanaoka, Hirofumi*; Liang, J. X.; Iida, Yasuhiko*; Watanabe, Satoshi; Endo, Keigo*; Ishioka, Noriko

神経内分泌腫瘍にはノルエピネフリントランスポーター(NET)を高発現しているものが多く、その診断や治療にはノルエピネフリン誘導体である[$$^{131}$$I]-m-Iodobenzylguanidine($$^{131}$$I-MIBG)が利用されている。しかし、$$^{131}$$I-MIBGをトレーサとしたSPECTでは病変の数や転移部位を正確に把握することは難しいことから、$$^{131}$$I-MIBG治療の適応症例の判断や治療後の効果判定を行うには、解像度が高く定量性に優れるPETの適用が望まれている。そこで、神経内分泌腫瘍のPETイメージングを行うことを目的として、ポジトロン放出核種である$$^{76}$$Br(半減期=16.1時間, $$beta$$$$^{+}$$壊変=57%)を標識した$$^{76}$$Br-m-Bromobenzylguanidine($$^{76}$$Br-MBBG)を合成し、その腫瘍集積性について検討を行った。$$^{76}$$BrはAVFサイクロトロンを用いて$$^{76}$$Se(p,n)$$^{76}$$Br反応により製造した。$$^{76}$$Br-MBBGはCu$$^{+}$$を触媒としたハロゲン交換反応により合成した。また、体内分布実験は神経内分泌腫瘍の一種である褐色細胞腫(PC-12)を移植した担がんマウスを作製し、$$^{76}$$Brと$$^{125}$$I-MIBGを投与することで行った。その結果、$$^{76}$$Br-MBBGを標識率50%で合成することに成功した。また、担がんマウスを用いた体内分布実験では$$^{76}$$Br-MBBGが腫瘍に高く集積し(32% dose/g at 3 h p.i.)、その集積率はMIBGと比較しても高いことが明らかとなった。以上の結果から$$^{76}$$Br-MBBGは神経内分泌腫瘍のPETイメージングに有効である可能性が示された。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.