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医学用放射性核種$$^{64}$$Cu新規製造法の開発

Novel production methods of no-carrier-added $$^{64}$$Cu for clinical applications

渡邉 茂樹; 渡辺 智; Liang, J. X.; 花岡 宏史*; 飯田 靖彦*; 遠藤 啓吾*; 石岡 典子

Watanabe, Shigeki; Watanabe, Satoshi; Liang, J. X.; Hanaoka, Hirofumi*; Iida, Yasuhiko*; Endo, Keigo*; Ishioka, Noriko

$$^{64}$$Cuは半減期12.7時間の放射性核種で、半減期が従来のPET核種である$$^{18}$$F, $$^{11}$$Cに比べて長く、安定な標識薬剤を得やすいなどの特徴を持つことから、新規PET核種として医学分野での利用が期待されている。これまで$$^{64}$$Cuの分離・精製には陰イオン交換法が一般的に用いられてきた。しかし、この方法は高濃度(2$$sim$$6M)の塩酸を大量に必要とすることや、$$^{64}$$Cuの安定した分離が難しいことなどから、医学利用での普及に課題を抱えている。そこで、これらの課題を克服する新規分離法として従来法に比べ低濃度の酸溶液で$$^{64}$$Cuを選択的に分離することが期待できるキレート交換法に着目し、本法を用いた新規製造法を開発し、医学利用への可能性について検討した。その結果、0.1$$sim$$1Mの低濃度の塩酸を用いることで選択的に放射性Cuを分離できることが示された。また、本法を用いて$$^{64}$$Cuの製造を行った結果、平均回収率は89%(n=12)で、放射性核種純度は99%以上であった。比放射能は1095GBq/$$mu$$molで、これまでの報告と比べ高い値であった。最後に抗体標識実験を行った結果、平均標識率は88%(n=3)であった。このことから今回開発した新規製造法は従来法と同程度の回収率を維持しながら、低濃度の塩酸を用いて$$^{64}$$Cuを製造することが可能であることが示された。また、得られる$$^{64}$$Cuは高純度・高比放射能を有しており、医学利用可能であることが明らかとなった。

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