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PZN-9%PTの立方晶-正方晶相転移について

Cubic-to-tetragonal phase transition of PZN-9%PT

大和田 謙二; 並河 一道; 水木 純一郎; 松下 三芳*; 下村 晋*; 中尾 裕則*; 廣田 和馬*

Owada, Kenji; Namikawa, Kazumichi; Mizuki, Junichiro; Matsushita, Mitsuyoshi*; Shimomura, Susumu*; Nakao, Hironori*; Hirota, Kazuma*

PZN-9%PTはPT濃度がMPB近傍に位置している。結晶構造は高温側から立方晶,正方晶を経由して室温付近で菱面体晶に至るが、全温度領域で強い散漫散乱が観測されていることから、Polar Nano Region(PNR)は全温度領域で存在していると考えられる。リラクサーにおけるPNRの発生メカニズムは明らかになりつつあるが、いったん発生したPNRが、実際にマクロな対称性の変化(=相転移など)に対してどのような役割を演じているか、誘電率にどのように寄与しているか、等については不明な点も多い。われわれは、PZN-9%PTはこのような問題点を考えるうえで最適な試料のひとつであると考えている。われわれは、物性-X線回折同時計測を行い、誘電率, 200反射周りの散漫散乱,格子定数の温度変化は履歴も含めてよく一致する結果を得た。この結果は、散漫散乱を与えるもの(PNR)が誘電率を与えるものであり、また、格子定数の変化を与えるものであることをあらためて示している。一方、480K, 470K, 455K(=Tc), 440Kでの空間相関はPNRもしくはPNRの集合体が100nmから次第に成長し、立方晶-正方晶転移で一気に数$$mu$$mにまで成長する過程を示している。

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