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耐放射線性向上のための炭化ケイ素(SiC)の欠陥制御; 格子間炭素の同定

The EPR identification of carbon antisite defect

梅田 享英*; 水落 憲和*; 磯谷 順一*; 森下 憲雄; 小野田 忍; 大島 武

Umeda, Takahide*; Mizuochi, Norikazu*; Isoya, Junichi*; Morishita, Norio; Onoda, Shinobu; Oshima, Takeshi

炭化ケイ素(SiC)の欠陥挙動を明らかにするために、さまざまな線量及び温度下で、4H-SiCに2MeV電子線照射を行った。照射後に電子常磁性共鳴法(EPR)により格子間炭素欠陥を評価した。まず、2個の炭素が4H-SiC中の非等価なシリコン位置を占めた(C$$_2$$)$$_{Si}$$を同定することに成功した。EPR実験と第一原理計算結果を比較した結果、HEI5, HEI6と呼ばれるEPRセンターがk-サイト,h-サイトに存在する(C$$_2$$)$$_{Si}$$である(C$$_2$$)$$_{Si(k)}$$, (C$$_2$$)$$_{Si(h)}$$であることがわかった。また、800$$^{circ}$$Cでの電子線照射の線量依存性から、電子線によって弾き出された炭素原子が、格子中を拡散し、もともと存在していたC$$_{Si}$$に捕獲されることが、低線量下における(C$$_2$$)$$_{Si}$$生成の主要な過程であることがわかった。このことは、照射前にC$$_{Si}$$が存在することを間接的に示している。さらに、熱処理の結果から、1000$$^{circ}$$Cでの(C$$_2$$)$$_{Si}$$の消滅には、炭素空孔との再結合に加え、格子間炭素の凝集の機構が存在することが明らかになった。

no abstracts in English

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