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SPEEDI-MP陸域モデルの水素同位体比による検証

Validation of distributed run-off model for SPEEDI-MP using hydrogen isotopic ratio

都築 克紀  ; 松永 武; 永井 晴康  ; 井上 隆信*; 高橋 慎也*

Tsuzuki, Katsunori; Matsunaga, Takeshi; Nagai, Haruyasu; Inoue, Takanobu*; Takahashi, Shinya*

SPEEDI-MP中の陸域における分布型水流出モデルについて、降水及び河川水中の水素同位体比を用いた検証について報告する。陸域における物質動態を考えるとき、移流拡散過程だけでなく土壌との吸脱着過程も重要となる。このため、物質の運び手である水の集水域内での移行経路及び滞留時間をモデル上で再現可能か検証を行った。伊自良川の最上流域(集水域面積:約0.92km$$^2$$)において、2006年11月19日から11月21日に観測された、流量及び降水と河川水の水素同位体比を利用した流量分離解析結果を用いモデルの検証を行った。パラメータ同定には、滑降シンプレックス法による自動推定法を用いた。検証は、パラメータ自動推定の初期パラメータセットが異なる幾つかのケースを用意し流量のみを用いパラメータ同定を行い、同定されたパラメータで流量分離計算を行ったものと、流量と流量分離結果を同時に用いてパラメータ同定したものの2つの手法の結果を比較することで行った。流量のみの同定では、良好な流量再現結果となったが、各ケースで同定されたパラメータは、異なる値を示した。各ケースのパラメータを用い流量分離計算を行った結果も異なることがわかった。このことから物質移行計算のための水流出解析では、流量のみの検証では不十分であることが示唆された。しかし、流量と流量分離結果を同時に用いたパラメータ同定では、再現精度はいずれも良好で、パラメータもほぼ同じ結果が得られモデル及び同定手法の妥当性を示した。

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