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EuPtPにおける価数転移と価数秩序

Valence transition and ordered valency in EuPtP

稲見 俊哉; 道村 真司; 光田 暁弘*; 和田 裕文*

Inami, Toshiya; Michimura, Shinji; Mitsuda, Akihiro*; Wada, Hirofumi*

EuPtPはEuとPtPの面が交互積層した結晶構造を持ち、X線吸収分光実験とM$"o$ssbauer分光実験からEuの平均価数は2価と3価の間の中間価数で、大きく温度変化することがわかっている。また、$$T_1$$=235Kと$$T_2$$=190Kで$$c$$軸長の大きな変化を伴う1次相転移があり、これが価数転移や価数(電荷)秩序を伴うものと提案されている。われわれはこの電荷秩序の証拠を得るためにEuの$$L_3$$吸収端で共鳴X線回折実験を行った。実験はSPring-8の原子力機構専用ビームラインBL22XUで行った。まず、蛍光スペクトル測定を行い、そこから明瞭な階段状の平均価数の温度変化を得た。続いて禁制反射,超格子反射の探索を行い、中間相で$$q=(1,1,1pm1/3)$$に、低温相で$$q=(1,1,1)$$に、特徴的なエネルギー依存性を持つ反射を確認した。このエネルギー依存性は、蛍光スペクトルから得られた異常散乱項の虚数成分と、それをKK変換して得られた実数成分に、構造変調に伴う部分をパラメータとして加えると、2価と3価の差スペクトルとして主要な構造を再現することができる。これらの結果から、大まかには、$$c$$軸方向へ、低温相では2価3価,中間相では2価2価3価という積層電荷秩序構造をとると考えられる。

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