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リン酸イオン不溶化による低レベル放射性廃液処理に関する研究

A Study on PO$$_{4}$$ $$^{3-}$$stabilization for low level radioactive liquid waste disposal

齋藤 照仁*; 岡留 善裕*; 岩田 将幸*; 永山 勝久*; 新井 剛*; 鈴木 達也*; 堀口 賢一 ; 菅谷 篤志 

Saito, Akihito*; Okadome, Yoshihiro*; Iwata, Masayuki*; Nagayama, Katsuhisa*; Arai, Tsuyoshi*; Suzuki, Tatsuya*; Horiguchi, Kenichi; Sugaya, Atsushi

低レベル放射性廃液であるリン酸廃液に多含するリン酸イオンは、セメント固化反応を阻害し充填率の低下を引き起こす。そのため、現在リン酸イオンの不溶化処理が検討されている。本研究では、リン酸イオン不溶化の反応機構の解明及びセメント固化法の適用を可能にするための沈殿物の生成条件の検討を行った。本試験では、模擬リン酸廃液は、NaH$$_{2}$$PO$$_{4}$$を400g・dm-3に溶解したものを用いた。沈殿剤は、水酸化カルシウムを用いた。試験は、反応槽温度を25$$^{circ}$$C, 40$$^{circ}$$C, 80$$^{circ}$$Cとし、撹拌速度を600rpmに設定した撹拌槽中の模擬リン酸廃液に、沈殿剤を10分ごとに所定量添加し実施した。各試験温度の全沈殿時の沈殿物の結晶構造解析の結果から、いずれの試験温度においても沈殿物は、ハイドロキシアパタイト(HAp)と残存した水酸化カルシウムであった。また、試験を高温で行うほどHApのピークが強く現れた。これは、高温であるほど結晶化が促進し、安定な構造を有する結晶が生成したためと考える。よって、水酸化カルシウムによるリン酸イオン不溶化反応は、安定物質であるHApが生成する反応であり、より高温で行うことが望ましいと考える。

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