検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

変形中その場中性子回折測定による複層鋼板の応力分配挙動解析

Stress partitioning behavior of multilayered steels measured by in situ neutron diffraction during tensile deformation

小島 真由美*; 井上 純哉*; 南部 将一*; 小関 敏彦*; 徐 平光   ; 秋田 貢一; 鈴木 裕士  

Ojima, Mayumi*; Inoue, Junya*; Nambu, Shoichi*; Koseki, Toshihiko*; Xu, P. G.; Akita, Koichi; Suzuki, Hiroshi

近年、鋼の強度-延性バランス向上の目的で組織の複合化が進められてきた。小関らは焼入れのままマルテンサイト 鋼板とオーステナイト系ステンレス鋼板を積層し板厚や界面強度を制御した複層鋼板を作製することで顕著な力学的特性の向上を実現した(最大強度1.2GPa以上 破断伸び20%以上)。また、単体では5%程度の伸びに限定されたマルテンサイト鋼にも十分な塑性変形が生じていることを走査型電子顕微鏡によるすべり帯観察や局所的塑性ひずみ測定によって確認している。しかし、硬質層と軟質層間の応力分配については未検討であり、積層形状が鋼の変形に及ぼす影響については必ずしも明らかになっていない。そこで本研究では変形中その場中性子回折法を用いて異なる組織ごとの内部応力を変形中にモニタリングし複層鋼板の応力分配挙動を測定することとした。低応力域では軟質のオーステナイト組織が先に降伏し硬質のマルテンサイト組織は応力を担うのに対し、高応力域ではマルテンサイト組織も降伏すると同時にオーステナイト組織も転位強化され応力を担い始めることを示した。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.