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2011年4月11日福島県浜通りの地震で地表に現れた滑り面と断層破砕帯における元素分布の関係

Relationship of the surface slip plane ruptured by the earthquake in eastern Fukushima on April 11, 2011 and element distribution in the fault zone

大谷 具幸*; 山下 光将*; 小嶋 智*; 若居 勝二; 各務 和彦

Otani, Tomoyuki*; Yamashita, Mitsumasa*; Kojima, Satoru*; Wakai, Shoji; Kakamu, Kazuhiko

坑道等の地下で遭遇した断層の活動性を評価するための技術開発の一環として、断層ガウジ(粘土)の色調や化学組成の違いによって、断層の最新活動時期についての定性的な推定を試みている。本研究では、岐阜大学と共同で井戸沢断層の最新すべり面(2011年福島県浜通り地震の地表地震断層)の断層ガウジを採取し、薄片観察,粉末X線回折分析,蛍光X線分析,ICP発光分析,ICP質量分析による元素の定量分析に基づきガウジの岩石・鉱物学的特徴について検討した。その結果、粉末X線回折分析により、断層ガウジにはスメクタイトが認められた。全岩化学組成については、すべり面に近づくにつれてMnO含有量及び微量元素含有量の増加が認められた。このことは、地下の還元環境からもたらされた地下水が断層ガウジ中を毛管現象により上昇している状態で地震性すべり面が生ずることによってすべり面がアルカリ化したため、Mnが沈殿したと考えられる。

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