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シトクロム${it b$_{5}$}$還元酵素反応中間体のX線結晶構造解析

Structural analysis of reaction intermediates of cytochrome ${it b$_{5}$}$ reductase

山田 貢; 玉田 太郎; 松本 富美子; 竹田 一旗*; 木村 成伸*; 黒木 良太; 三木 邦夫*

Yamada, Mitsugu; Tamada, Taro; Matsumoto, Fumiko; Takeda, Kazuki*; Kimura, Shigenobu*; Kuroki, Ryota; Miki, Kunio*

シトクロム${it b$_{5}$}$還元酵素(以下${it b$_{5}$}$R)は2ドメインからなり、ドメイン間に1個のFADを含み、NADHから電子を2つ受け取りシトクロム${it b$_{5}$}$に伝達する酸化還元酵素である。本研究は還元型${it b$_{5}$}$Rの結晶解析及び還元型${it b$_{5}$}$Rから再酸化型${it b$_{5}$}$Rへの時分割結晶解析によって${it b$_{5}$}$Rの酸化還元サイクルの詳細を解明することを目的とした。還元型${it b$_{5}$}$Rの構造において、2つのドメインの相対位置が大きく変化していた。FADのイソアロキサジン環部位は折れ曲がらずに平面構造をとっておりNAD$$^{+}$$とスタッキングしていたが、N10窒素は${it sp$^{3}$}$型の幾何配置をとっていた。また、時分割解析の結果、${it b$_{5}$}$Rはニコチンアミド部位を押し出す動きと、ADPリボース部位を押し出す動きの2つの動きによってNAD$$^{+}$$を放出していことが明らかになった。上記の結果から、${it b$_{5}$}$Rは(1)ドメインの相対位置変化によってシトクロム${it b$_{5}$}$相互作用部位を作り出す機構、(2)FADH$$^{-}$$とNAD$$^{+}$$の電荷移動相互作用によって共鳴構造が壊れたFADH$$^{-}$$が安定化する機構、(3)電荷移動相互作用の消失に伴いニコチンアミド部位を活性中心から放出した後、ADPリボース部位を放出する機構の存在が示唆された。

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