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カドミウム極低コシヒカリ変異体のカドミウム吸収特性; ポジトロンイメージング解析と吸収速度論解析

Cadmium uptake characteristics of low-cadmium koshihikari mutant

井倉 将人*; 安部 匡*; 倉俣 正人*; 鈴井 伸郎; 河地 有木; 石井 里美; 尹 永根; 藤巻 秀; 石川 覚*

Igura, Masato*; Abe, Tadashi*; Kuramata, Masato*; Suzui, Nobuo; Kawachi, Naoki; Ishii, Satomi; Yin, Y.-G.; Fujimaki, Shu; Ishikawa, Satoru*

重イオンビーム処理により作製したコシヒカリ(KSH)変異体から原種のコシヒカリと生育が同等かつカドミウム集積が極めて低い個体が得られた。このカドミウム極低コシヒカリ変異体(lcd-kmt)のカドミウム(Cd)吸収特性を明らかにするため、$$^{107}$$Cdを用いたPETISによる動態解析及び安定核種を用いた根のカドミウム吸収速度論解析を実施した。ポジトロンイメージング解析において、KSHは開始20分後には根及び基部への$$^{107}$$Cdの吸収、移行を確認できたが、lcd-kmtは12時間経過後も根及び地上部への明確な吸収,移行が確認されなかった。lcd-kmtでは根のCd吸収が強く抑制され、地上部への移行も極めて少ないことが撮像により確認できた。イネ根のCd吸収速度論解析において、KSHの根Cd濃度は水耕液Cd濃度の上昇とともに増加したが、lcd-kmtの根ではCd濃度はほとんど増加せず、根のCd吸収が強く抑制されていることが確認された。KSHは導管液輸送において地上部へのCdの移行を制御しているが、lcd-kmtは根に取り込むCd量が極めて低く、さらに地上部への移行も制御していると考えられた。

no abstracts in English

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