検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

HeLa-Fucci細胞のスフェロイド作製とセシウムを含む福島土壌を用いた低線量率細胞照射方法の確立

Low dose effect on spheroid of HeLa-Fucci cells exposed to cesium-containing Fukushima soil

坂本 由佳; 嘉成 由紀子; 神長 輝一; 野口 実穂; 横谷 明徳

Sakamoto, Yuka; Kanari, Yukiko; Kaminaga, Kiichi; Noguchi, Miho; Yokoya, Akinari

細胞に対する低線量放射線による影響を長期にわたって観察するために、福島県から採取してきた土壌を利用した細胞培養装置を立ち上げた。この装置内での線量率は約17$$mu$$Sv/hであり、現在の飯館村における高線量地区(約5$$mu$$Sv/h)の4倍弱である。この培養装置を用いて30日間にわたりヒトガン細胞(HeLa)の単層培養を行った。30日間の積算線量は13mSvであった。培養した細胞に対して、成長曲線の観測及び急性X線照射による生存率の測定を行った。その結果、成長曲線と生存率の双方において、低線量率照射を行っていない対照群とは明確な差がないことが明らかになった。さらに本研究では、単層培養細胞より生体組織に近い、3次元培養組織(スフェロイド)の作成を試みた。HeLa細胞を試料として用い、さまざまな培養条件を検討した。その結果、低付着性細胞培養器材(24穴)を用い、ひとつの穴(ウェル)あたり1.0$$times$$10$$^{4}$$以上の細胞数を播種し、これを4日間培養することが最適条件であることを見いだした。今後この条件で作成したスフェロイドに対して、低線量照射実験を行う予定である。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.