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HeLa-FUCCIスフェロイドを使ったギャップジャンクションを介するバイスタンダー効果の研究

Three-dimensional Culture of HeLa-Fucci Cells for Study of Bystander Effect through gap-junction

坂本 由佳; 嘉成 由紀子; 神長 輝一; 野口 実穂; 横谷 明徳

Sakamoto, Yuka; Kanari, Yukiko; Kaminaga, Kiichi; Noguchi, Miho; Yokoya, Akinari

低線量放射線による生物影響を考える上で、バイスタンダー効果は1つの重要なポイントであり、これまで様々な報告がされている。しかし、それらの研究のほとんどは単層培養の細胞を使用したものであり、細胞間の情報伝達物質も培地を介して移動することが分かっている。だが、実際の生体内は細胞同士が密になって組織を形成しており、その周囲に培地は存在していない。これらの矛盾を解決すべく、本研究ではスフェロイドに対するX線マイクロビーム照射といった新しい実験系を提案する。本研究ではヒトのガン細胞(HeLa-FUCCI)を培養し、直径100-200ミクロンのスフェロイドを作製した。このスフェロイドの中心に対し、KEK・PFにおいて20ミクロンのX線マイクロビームで部分照射を行った。しかし照射後にスフェロイドの経時観察を行おうとすると、その位置が顕微鏡の視野の外に出てしまうことが分かった。これは培養ディッシュの温度ムラや水蒸気の蒸発による対流が原因と考えられる。スフェロイドが一つだけ入るウェルのあるディッシュなど、さらに工夫が必要であることが分かった。

no abstracts in English

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