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高機能性キセロゲルによる原子力レアメタルの選択的分離法の開発; 照射済燃料溶解液を用いた分離試験

Development of selective separation method of nuclear rare metal by highly-functional xerogel; Separation experiments using spent fuel solution

大西 貴士  ; 小山 真一  ; 石ヶ森 俊夫*; 三村 均*; 河村 卓哉*; Masud, R. S.*; 菅井 弘*

Onishi, Takashi; Koyama, Shinichi; Ishigamori, Toshio*; Mimura, Hitoshi*; Kawamura, Takuya*; Masud, R. S.*; Sugai, Hiroshi*

環境負荷低減および資源有効利用を目的として、原子力機構と東北大学では高レベル放射性廃液中に含まれる原子力レアメタルを高純度で回収するための技術開発を実施している。この中で、アンモニウムタングストリン酸をアルギネートゲルで内包した高機能性キセロゲル(AWP-CaALG)を用いて、これまでに、コールド模擬廃液(28元素)からCsを選択的に分離することに成功している。よって、本試験では、照射済燃料の溶解液からUおよびPuを除いて模擬高レベル廃液を調製し、Csの分離試験を実施した。AWP-CaALGを充填したカラムに模擬高レベル廃液を着点した後、溶離液として、水および1M硝酸アンモニウムを通液した。その結果、水を通液したときはRu, Rh, Te, Pr, Nd, Sm, Eu, TcおよびAmの大部分が溶離したが、Csは溶離しなかった。1M硝酸アンモニウムを通液したときは、最初に残存していたRu, Rh, Pr, Nd, SmおよびEuが溶離し、次にCsが溶離した。よって、TcやAmを含む模擬高レベル廃液において、Csを選択的に分離回収できることが分かった。

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