ジグリコールアミド化合物に付与したアルキル基のアクチノイド抽出への効果

Effect of alkyl substituents attached to diglycolamide on actinides extraction

佐々木 祐二  ; 津幡 靖宏   ; 森田 圭介 ; 須郷 由美; 鈴木 智也

Sasaki, Yuji; Tsubata, Yasuhiro; Morita, Keisuke; Sugo, Yumi; Suzuki, Tomoya

ジグリコールアミド(DGA)は2001年に当研究室で開発されて以来、特に3価のアクチノイド(Am, Cm)の抽出分離に利用されてきた。中央にエーテル酸素を持ち、その両側にアセトアミド基を持つ。O, O, Oの3座配位性を持つゆえに硬い酸である金属との反応性が高い。したがって、ランタノイド,アクチノイド、及びアルカリ土類金属などを硝酸溶液から高い分配比で抽出できる。原子力分野で世界的に基礎、応用関連の研究に利用されてきたが、DGAの窒素原子に結合するアルキル基の種類を変えて、抽出性能を比較した研究は少ない。そこで、異なるアルキル基(フェニル基)を持つ13のDGA化合物を合成し、その抽出挙動について調べた。得られた抽出結果より、立体障害や水素結合などについて言及する。

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