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ジグリコールアミド酸を基本骨格とした抽出剤の改良と網羅的検討

Comprehensive extraction study using novel extractants composed of a diglycolamic acid framework

藤原 伊織; 矢部 誠人; 岡村 浩之   ; 大島 達也*; 馬場 由成*; 長縄 弘親  ; 下条 晃司郎   

Fujiwara, Iori; Yabe, Makoto; Okamura, Hiroyuki; Oshima, Tatsuya*; Baba, Yoshinari*; Naganawa, Hirochika; Shimojo, Kojiro

溶媒抽出において、金属イオンを抽出する際に重要となるのが抽出剤である。抽出剤に求められる性能は、目的金属イオンに対して、高い錯体形成能と選択性を有することである。以前、我々はジアルキル型ジグリコールアミド酸N, N-dioctyldiglycolamic acid (DODGAA)が様々な金属イオンに対して高い抽出分離能を有することを報告した。本研究では、モノアルキル型ジグリコールアミド酸N-dodecyldiglycolamic acid (C12DGAA)を合成し、DODGAAの抽出挙動と比較することによって、2級アミドと3級アミドの抽出性の違いを調べた。その結果、C12DGAAはDODGAAと同様に重希土類に対して選択性を示した。これはランタノイド収縮により重希土類ほど電荷密度が大きくなり、アニオン性の抽出剤との間に強い静電的相互作用が働くためだと考えられる。また、各ランタノイドに対する抽出能は、DODGAAの方が優れていた。DODGAAのアミド結合のN原子は3級であるのに対し、C12DGAAは2級である。2級アミド結合R-NH-C=Oは、R-N=C-OHとの共鳴安定化によりC=Oの配位結合力が弱まり、抽出能が低下したと考えられる。

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