Fission-track dating of faults with plastically deformed biotites

黒雲母の塑性変形を伴う断層のフィッション・トラック年代測定

末岡 茂   ; 島田 耕史   ; 石丸 恒存 ; 丹羽 正和   ; 安江 健一; 梅田 浩司; 檀原 徹*; 岩野 英樹*

Sueoka, Shigeru; Shimada, Koji; Ishimaru, Tsuneari; Niwa, Masakazu; Yasue, Kenichi; Umeda, Koji; Danhara, Toru*; Iwano, Hideki*

アパタイトフィッション・トラック(AFT)解析を用いて、高温環境下で生じる黒雲母の塑性変形を伴う、もんじゅ敷地内の破砕帯の活動時期の制約を試みた。AFT年代は、破砕帯の切断関係から認定された最新活動面沿いで一様に若い値を示し、玄武岩岩脈からの距離に応じて若返る傾向が見られた。FT長解析や熱伝導計算等を合わせたより詳細な検討に基づくと、最新活動面周辺の加熱は玄武岩の貫入時の熱のみで説明できる。したがって、破砕帯沿いの黒雲母の塑性変形が生じた時期は、約68Maの花崗岩定置直後の高温期、または約19Maの玄武岩貫入時に対応している可能性が高いと考えられる。

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