東北日本弧の基盤岩類における低温領域の熱年代マッピング; LA-ICP-MSを用いたAFT年代報告

Low-temperature thermochronologic mapping of the bedrocks in the NE Japan Arc; A Report of apatite fission-track ages using LA-ICP-MS

福田 将眞*   ; 末岡 茂   ; 田上 高広*

Fukuda, Shoma*; Sueoka, Shigeru; Tagami, Takahiro*

東北日本弧の長期スケールにおける隆起・削剥史の解明を目的に、東北日本弧を横断する南北2本の測線において熱年代測定を実施している。本講演では、既報のフィッション・トラック(FT)年代や(U-Th)/He年代に加えて、LA-ICP-MSを用いて新たに測定したアパタイトFT年代の速報値を基に、本地域の山地の隆起・削剥史について検討した。その結果によれば、前弧側の山地は新生代を通じて安定した環境にあった一方で、火山フロントである奥羽脊梁山脈は最近数100万年で急激な削剥が起こった可能性が高い。背弧側の山地は中期中新世以降に隆起しているが、その時期は地域によってばらつきが認められる。

no abstracts in English