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福島第一原子力発電所近傍における事故5年後の土壌中放射性物質の調査初期結果

Radioactivity in soil from near the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant at five years after the accident

佐藤 志彦   ; 箕輪 はるか*; 他45名*

Satou, Yukihiko; Minowa, Haruka*; 45 of others*

日本地球惑星科学連合および日本放射化学会を中心とした研究グループにより、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の陸域での大規模な調査が2011年6月に実施された。事故より5年が経過した2016年、その調査結果をふまえ放射性物質の移行過程の解明および現在の汚染状況の把握を目的として本研究プロジェクトを実施した。2016年6月から9月にかけて、のべ9日間176名により、帰還困難区域を中心とする福島第一原子力発電所近隣105箇所において、空間線量率の測定および土壌の採取を行った。プロジェクトの概要については別の講演にて報告するが、本講演では福島県双葉郡大熊町・双葉町の土壌中の放射性セシウム$$^{134}$$Csおよび$$^{137}$$Csのインベントリ、土壌深部への移行、$$^{134}$$Cs/$$^{137}$$Cs濃度比、また空間線量率との相関についての評価を報告する。$$^{137}$$Csのインベントリを航空機による空間線量率の地図に重ねたプロットを図1に示す。最大濃度はインベントリで$$^{137}$$Csが68400kBq/m$$^{2}$$、比放射能で1180kBq/kg・dryであった。インベントリは空間線量率との明確な相関がみられた。深部土壌(深さ2.5-5.0cm)放射能/浅部土壌(深さ0-2.5cm)放射能の比はおおむね1以下で表層の値の高い試料が多かったが、試料ごとの差が大きかった。また原子力発電所より北北西方向に$$^{134}$$Cs/$$^{137}$$Cs濃度比が0.87-0.93と明確に低い値を持つ地点が存在した。(本発表は東京慈恵会医大箕輪はるか氏を筆頭著者にした57名連名発表である)

no abstracts in English

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