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放射性廃液中における乳酸の酸化分解処理

Oxidative decomposition of lactic acid in radioactive liquid waste

荒井 陽一  ; 渡部 創  ; 小木 浩通*; 久保田 俊夫*; 野村 和則  

Arai, Yoichi; Watanabe, So; Ogi, Hiromichi*; Kubota, Toshio*; Nomura, Kazunori

日本原子力研究開発機構では、過去に使用済高速炉燃料の再処理技術開発として、Puの還元剤に乳酸を用いた試験を実施している。試験で発生した放射性廃液中の乳酸の処理方法として、吸着処理や固化処理、分解処理について調査・検討を行った結果、フェントン反応で発生したOHラジカルと反応させて酸化分解する方法が有望と考えられた。乳酸とOHラジカルの反応により、酢酸等のカルボン酸やカルボニル基を有するアルデヒド類, ケトン類が生成し、最終的にはCO$$_{2}$$にまで分解すると推察した。本報告では、試験廃液中の乳酸の分解に対するフェントン法の適用性を実験的に確認した結果について報告する。試験は2M乳酸と4M硝酸の混合溶液を模擬廃液とし、0.5M Fe$$^{3+}$$溶液と30%過酸化水素溶液を添加して分解処理を行った。処理後の分析から、溶液中の乳酸が分解し、酢酸、ギ酸が生成することを確認した。また、分解処理時に発生するガスの分析から、最終的にCO$$_{2}$$まで分解されることを確認し、安定な形態に処理することが可能であることを確認した。本試験の結果から、乳酸以外の有機酸含有溶液の廃液処理への応用が可能である有望な方法を見出した。

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