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ジルコンFT熱年代に基づく茂住祐延断層(跡津川断層帯)の熱史解析

Thermal history along the Mozumi-Sukenobu fault (Atotsugawa fault zone), central Japan, based on zircon fission-track thermochronometry

末岡 茂   ; 郁芳 隋徹*; 長谷部 徳子*; 田上 高広*

Sueoka, Shigeru; Ikuho, Zuitetsu*; Hasebe, Noriko*; Tagami, Takahiro*

跡津川断層帯の茂住祐延断層周辺における熱異常の検出を目的として、調査坑道内の2本の破砕帯沿いを中心に14地点でジルコンフィッション・トラック(FT)法による熱史解析を実施した。FT年代は110.3-73.3Ma、FT長は7.1-9.0$$mu$$mを示した。FTデータと岩石の破砕度には明瞭な相関は見られず、FT年代が断層の摩擦発熱による熱異常を反映している可能性は低い。FTデータを基にした熱史の逆解析の結果、中期中新世頃の再加熱イベントが示唆された。加熱の原因は、日本海拡大時の火山岩類(岩稲累層など)を形成した火成活動に関連していると考えられる。加熱のメカニズムについては、地表の火砕岩からの単純な熱伝導よりは、何らかの高温流体の関与が有力だが、熱源の特定のためには追加の熱年代学的検討が望まれる。

no abstracts in English

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