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プール核沸騰における銅伝熱面上の乾き面挙動観察と伝熱面温度分布計測

Observation of dry patch behavior on copper heat transfer surface and measurement of surface temperature distribution in nucleate pool boiling

上澤 伸一郎  ; 小野 綾子 ; 小泉 安郎; 柴田 光彦 ; 吉田 啓之  

Uesawa, Shinichiro; Ono, Ayako; Koizumi, Yasuo; Shibata, Mitsuhiko; Yoshida, Hiroyuki

核沸騰による高効率除熱には限界があり、その限界熱流束(CHF)を超えると冷却体伝熱面温度は急激に上昇し、伝熱面が焼損することが知られている。その発生機構解明において、伝熱面上の乾き面の形成が主要因であることは示唆されているが、金属伝熱面における乾き面の動的挙動は明らかにされていない。本報では、水深を浅くしたプール沸騰実験を実施し、沸騰面上部から乾き面の目視観察と銅面裏側から赤外線カメラを用いた伝熱面温度瞬時分布計測の実施によって、伝熱面上で乾き面が形成後、乾き面周囲への熱伝導量上昇に伴う沸騰活性化による高熱流束域形成により液損耗が激しくなり、乾き面が拡大し、ついにはCHFに至ることを明らかにした。

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