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中性子回折法によるマルテンサイト変態の再検討,3; Fe-Ni-C合金マルテンサイトの軸比の変化に及ぼす炭素の影響

Revisit of martensitic transformation using neutron diffraction, 3; Effect of carbon for changes of axial ratio in Fe-Ni-C alloys' martensite

山下 享介; Harjo, S.   ; 川崎 卓郎   ; 諸岡 聡  ; Wu, G.*

Yamashita, Takayuki; Harjo, S.; Kawasaki, Takuro; Morooka, Satoshi; Wu, G.*

Fe-33Ni-0.004C合金およびFe-27Ni-0.5C合金に対して298 Kから4 Kまでの温度域にてその場中性子回折試験を行い、冷却中に生じるマルテンサイト(M)の格子定数や軸比の変化から炭素含有量の違いによるマルテンサイト変態挙動や自己焼戻し挙動の相違を調査した。Fe-33Ni-0.004C合金では、180 KでMが確認され、BCT構造に起因する非対称なピークが現れていた。170Kより低温ではMのピークはより対称的になっており、Mの軸比は低下していた。一方、Fe-27Ni-0.5C合金では、190KにてBCT構造特有のa軸とc軸に対応したピークが分離したピークプロファイルが得られたが、Fe-33Ni-0.004C合金で生じた温度の低下に伴う顕著な軸比の低下は見られなかった。4Kまで冷却した後に298Kで保持すると、Fe-27Ni-0.5C合金は顕著な軸比の減少を示した。Fe-33Ni-0.004C合金では、このような軸比の低下はほぼ生じておらず、298 Kでは炭素の拡散による自己焼戻しが生じたと示唆される。いずれの合金においても生成するMはBCT構造であり、炭素含有量の違いは自己焼戻し挙動に影響し、軸比の変化挙動の相違をもたらすと考えられる。

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