高強度中性子ビームを用いた核データ測定のための中性子検出器の開発

Development of a neutron detector for nuclear data measurement using high-intensity neutron beam

中野 秀仁*; 片渕 竜也*; Rovira Leveroni, G.   ; 児玉 有*; 寺田 和司*; 木村 敦   ; 中村 詔司  ; 遠藤 駿典   

Nakano, Hideto*; Katabuchi, Tatsuya*; Rovira Leveroni, G.; Kodama, Yu*; Terada, Kazushi*; Kimura, Atsushi; Nakamura, Shoji; Endo, Shunsuke

大強度陽子加速器施設(J-PARC)での中性子核データ測定研究における、入射中性子数計測のために中性子モニターが必要とされている。核破砕中性子源による高強度の中性子ビームを常時モニターするために、高検出率環境下で安定動作可能な中性子検出器を設計、製作した。検出器には、Li(n,t)He反応により中性子を検出するために、LiF薄膜と薄いシート型プラスチックシンチレータ,光電子増倍管の組み合わせを採用した。J-PARCの中性子核反応測定装置(ANNRI)で中性子照射実験を行い、製作した中性子検出器の性能を評価した。中性子エネルギーは飛行時間(TOF)法により決定した。光電子増倍管からの信号はTOF-波高の2次元データとして記録した。本測定ではLiF薄膜を使用し、バックグラウンド測定としてLiF薄膜を使用した。データ解析により、Li(n,t)He反応からの放出荷電粒子がピークとして観測できることを確認した。発表では、背景、検出器の設計、性能試験のセットアップ及び結果について報告する。

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