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原子力機構-東海タンデム加速器の現状

Present status of JAEA-Tokai tandem accelerator

株本 裕史  ; 松田 誠  ; 中村 暢彦; 石崎 暢洋  ; 沓掛 健一 ; 乙川 義憲  ; 遊津 拓洋  ; 松井 泰; 中川 創平 ; 阿部 信市

Kabumoto, Hiroshi; Matsuda, Makoto; Nakamura, Masahiko; Ishizaki, Nobuhiro; Kutsukake, Kenichi; Otokawa, Yoshinori; Asozu, Takuhiro; Matsui, Yutaka; Nakagawa, Sohei; Abe, Shinichi

原子力機構-東海タンデム加速器施設は最高運転電圧が約18MVの大型静電加速器で、重イオンビーム等を用いた核物理,核化学,原子物理,材料照射などの各分野で利用されている。本発表では、2021年度における加速器の運転・整備状況およびビーム利用開発等について報告する。当施設では近年、運転中の放電が頻発するため、加速電圧を約15MVと以前よりも低く抑えている。これは加速電圧に対する絶縁性能が必要な機器類(セラミック製加速管や発電機駆動用アクリルシャフト等)が経年劣化してきているためと思われる。2021年度には低エネルギー側加速管7本(3.5MV相当)とアクリルシャフト2本の交換作業を行い、絶縁性能の回復を図った。2020年度にも同様の交換作業を行っており、全体的に経年劣化が進んでいると思われることから、今後は抜本的な対策を検討する必要があると考えている。また、当施設では、現在の施設のアップグレードを行い、後継となる加速器を導入する計画の立案を行っている。超伝導加速器の技術を使用し、高エネルギー・高強度の重イオンビーム等を発生させるものであり、こちらの概要についても併せて報告する。

no abstracts in English

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