検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

高汚染・高温多湿な作業場における身体負荷を軽減する防護装備の開発,2; 透湿性防護服の開発及び試作装備の効果検証

Development of protective equipmenst to reduce physical stress in a highly contaminated, hot and humid workplaces, 2; Development of moisture-permeable protective clothing and verification of prototype equipments

石井 達也; 小林 賢二; 坪田 陽一   ; 塩谷 聡; 石橋 奈敬; 中川 貴博 

Ishii, Tatsuya; Kobayashi, Kenji; Tsubota, Yoichi; Shioya, Satoshi; Ishibashi, Nauya; Nakagawa, Takahiro

高汚染・湿潤環境における代表的な防護服であるビニールスーツには、以下のデメリットがある。(1)透湿性に乏しく、湿気や熱がこもり暑い、(2)全面マスクが外部に露出しているため、脱装時にそこを除染する必要がある、(3)脱装時にハサミを使用することによるクロスコンタミネーションのリスクがある。これらを改善することを目標に、透湿性防護服の設計試作を行った。透湿性防護服の改善点は次の3点である。(1)防護服の生地について、多孔性フィルムを不織布で挟んで接着したものを使用した。「JIS Z 4809:2012放射性物質による汚染に対する防護服」に基づいた性能試験で十分な透湿性や防水性があることを確認した。(2)全面マスクを完全に覆う構造とし、視界確保のためにフェイスシールドを設けた。(3)背面にファスナーを設け、ハサミを使用せず脱装できるようにした。また、ファスナーが汚染しないようにフラップカバーも設けた。次に、透湿性防護服及び冷気送風全面マスクを用いて、身体負荷軽減の効果検証試験を行った。温度や湿度を因子に持つ暑さ指数が31$$^{circ}$$C$$_{WBGT}$$以上(危険レベル)の高温多湿環境において、重い荷物の運搬相当の運動強度(8.0METs)として、エアロバイクを10分間漕ぎながら、深部体温、脈拍数、防護服内温度・湿度を測定した。4パターンの装備条件で試験を行い、開発した防護装備による身体負荷軽減効果として、暑さ指数が約1$$sim$$3$$^{circ}$$C$$_{WBGT}$$低減されることを確認した。また、着用者から「暑さや蒸れが改善された」「呼吸が楽になった」という感想が得られた。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.