検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

非金属イオン注入によるTiO$$_{2}$$単結晶の表面改質

Surface modification of TiO$$_{2}$$ single crystals by nonmetal-ion implantation

八巻 徹也; 住田 泰史; 山本 春也; 宮下 敦巳

Yamaki, Tetsuya; Sumita, Taishi; Yamamoto, Shunya; Miyashita, Atsumi

光触媒材料として有望な酸化チタン(TiO$$_{2}$$)半導体に非金属のFイオンを注入して、その表面改質効果について検討した。TiO$$_{2}$$ルチル(001)基板に200keV F$$^{+}$$を注入後、大気中において300$$^{circ}C$$,600$$^{circ}C$$の熱処理を各5時間行うと、TiO$$_{2}$$本来の結晶構造はほぼ回復した。試料の光電流スペクトルには、新たな信号が3.4eV付近に観測され、それは注入量の増大とともに突出した。価電子帯内にFによる不純物準位が形成されるという理論計算の結果から、このようなバンドギャップ以上のエネルギー領域における光応答性の向上は、TiO$$_{2}$$のOサイトにFが高濃度に置換したことに起因すると考えられる。Crなどの金属イオンがドープされるとバンドギャップ内に不純物準位が形成されるのに対し、Fは価電子帯内に不純物準位を形成する。この結果はTiO$$_{2}$$内で酸化電位のより高い正孔が増大したことを意味しており、光触媒の酸化力が一層強力になることが期待される。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.