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Neutron fiber diffraction of frog muscle with the contrast variation measurements

コントラスト変調測定を用いた中性子回折により検出した散乱密度の局在; 生きた状態のカエル筋肉への応用

藤原 悟; 武澤 康範*; 杉本 泰伸*; 若林 克三*

Fujiwara, Satoru; Takezawa, Yasunori*; Sugimoto, Yasunobu*; Wakabayashi, Katsuzo*

中性子散乱/回折は、コントラスト変調法を用いることにより、粒子の内部構造に関する情報を得ることができるというユニークな特徴を持つ。われわれは、ここでこの方法を繊維回折に適用した。「生きている」カエル筋肉を種々の重水濃度のリンゲル液で環流し、その中性子回折像を日本原子力研究所所有の中性子小角散乱装置SANS-Jで測定した。中性子回折像において観測されるそれぞれの反射の振幅のコントラスト依存性を解析した結果、筋肉中の組織状巨大蛋白質複合体中に散乱長密度の違いがあることを示された。さらに、それぞれのコントラストにおける筋肉の組織軸に垂直な面に投影した密度マップを解析した結果、この方法により赤道反射の位相が決定できること、及び実際に投影密度マップにおいて密度の異なった領域を検出できることが明らかとなった。

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