検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 19 件中 1件目~19件目を表示
  • 1

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

High temperature gas-cooled reactors

武田 哲明*; 稲垣 嘉之; 相原 純; 青木 健; 藤原 佑輔; 深谷 裕司; 後藤 実; Ho, H. Q.; 飯垣 和彦; 今井 良行; et al.

High Temperature Gas-Cooled Reactors; JSME Series in Thermal and Nuclear Power Generation, Vol.5, 464 Pages, 2021/02

本書は、原子力機構における今までの高温ガス炉の研究開発の総括として、HTTRの設計、燃料、炉内構造物や中間熱交換器などの要素技術の開発、出力上昇試験、950$$^{circ}$$Cの高温運転、安全性実証試験などの運転経験及び成果についてまとめたものである。また、HTTRでの知見をもとに、商用炉の設計、高性能燃料、ヘリウムガスタービン、ISプロセスによる水素製造などの要素技術開発の現状について記述しており、今後の高温ガス炉の開発に非常に有用である。本書は、日本機械学会の動力エネルギーシステム部門による化石燃料及び原子力によるエネルギーシステムの技術書のシリーズの一冊として刊行されるものである。

論文

Reactor physics experiment in graphite moderation system for HTGR, 1

深谷 裕司; 中川 繁昭; 後藤 実; 石塚 悦男; 川上 悟; 上坂 貴洋; 守田 圭介; 佐野 忠史*

KURNS Progress Report 2018, P. 148, 2019/08

日本原子力研究開発機構は高温ガス炉の核設計予測手法の高度化を目的とした研究開発を始めた。商用高温ガス炉初号基のためのフルスケールモックアップ試験を回避できる可能性がある一般化バイアス因子法の導入と高温ガス炉体系への炉雑音解析の導入を目的とする。そのために、B7/4"G2/8"p8EUNU+3/8"p38EU(1)と名付けた黒鉛減速体系炉心を京都大学臨界実験装置KUCAのB架台に新たに構築した。この炉心は一般化バイアス因子法を用いるための参照炉心としての役割を果たし、この炉心では、炉雑音解析手法開発に必要な炉雑音の測定も行っている。それに加え、HTTR運転員の保安教育も行った。

論文

Observation of the laser-induced surface dynamics using the single-shot soft X-ray laser probe

長谷川 登; 越智 義浩; 河内 哲哉; 錦野 将元; 石野 雅彦; 今園 孝志; 海堀 岳史; 守田 利昌; 佐々木 明; 寺川 康太*; et al.

X-Ray Lasers 2012; Springer Proceedings in Physics, Vol.147, p.117 - 120, 2014/00

 被引用回数:0 パーセンタイル:0(Engineering, Electrical & Electronic)

フェムト秒レーザーによるアブレーションダイナミクスは数値シミュレーションによる予測が多数されているが、観測が困難であるため実験的な解明が遅れている分野である。われわれはフェムト秒レーザーポンプ・軟X線レーザープローブを用いた時間分解軟X線反射イメージング光学系を構築し、白金におけるアブレーションダイナミクスの観測を行った。ガウス型の強度分布を持ったフェムト秒レーザー光照射によって、スポット内の局所フルエンスの違いに起因した軟X線反射率の時間発展の違いを観測することに世界で初めて成功した。

論文

Temporal and spatial variations of radiocarbon in Japan Sea Bottom Water

熊本 雄一郎*; 荒巻 能史*; 渡邉 修一*; 米田 穣*; 柴田 康行*; 外川 織彦; 森田 昌敏*; 下島 公紀*

Journal of Oceanography, 64(3), p.429 - 441, 2008/06

 被引用回数:11 パーセンタイル:25.29(Oceanography)

1995年と2000年に、日本海において全溶存無機炭素中の放射性炭素比($$Delta$$$$^{14}$$C)を測定した。日本海は西部北太平洋における準閉鎖系の縁辺海であり、深層水及び底層水は内部で形成される。これらの測定データを歴史的な放射性炭素データとともにまとめ、2000m以深の底層水における放射性炭素の時空間的変動を明らかにした。日本海盆西部及び大和海盆の底層水における$$Delta$$$$^{14}$$Cは、1977/79年から1995年までの間に約20‰増加し、1995年から1999/2000年までの間には変化しなかった。これは、前者では底層水交換によって表層の核実験起源の放射性炭素が底層に侵入したこと、後者は底層水交換が停滞したことを示唆した。日本海盆東部では、底層水の$$Delta$$$$^{14}$$Cは1977/79年から2002年までの間に約10‰増加し、底層水交換がより弱いことを示唆した。日本海盆東部及び大和海盆における放射性炭素,トリチウム及び溶存酸素の時間的変動は、1979年から1984年までの間に底層水交換が散発的に発生したこと、1984年から2004年までの間に底層水交換が停滞したことを意味した。前者は、1976/77年の厳冬に日本海盆西部で新しく形成された底層水が日本海の深層循環によって輸送されたと考えられる。後者は底層水における核実験起源$$^{137}$$Cs及フロン-11の時間的変動と矛盾していない。

論文

Comparison of the mutation inducing effect between ion beams and $$gamma$$-rays; Guineagrass and sorghum

中川 仁*; 稲福 正史*; 草場 信*; 山口 博康*; 森下 敏和*; 森田 竜平*; 西村 実*; Hoeman, S.*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; et al.

JAEA-Review 2007-060, JAEA Takasaki Annual Report 2006, P. 72, 2008/03

アポミクシス四倍体ギニアグラス(${it Panicum maximum}$ Jacq.)と二倍体有性ソルガム(${it Sorghum bicolor}$ (L.) Moench.)野種子に$$gamma$$線及び炭素イオンビームを照射し、突然変異体取得のための最適線量を決定するために、照射当代の発芽率,生存率並びに稔性を調べた。ギニアグラス(品種名ナツユタカ)の$$gamma$$線での50%致死線量は600から800Gy、炭素イオンビームでの50%致死線量は40から50Gyであると見積もられた。また、炭素イオンビームでの50%不稔線量は50から60Gyであった。ソルガム(品種名Zhengzu及びDurra)の$$gamma$$線での50%致死線量は350から500Gy、炭素イオンビームでの50%致死線量は30から60Gyであると見積もられた。これらのデータは、アポミクシス遺伝子の影響解析のためのギニアグラス変異体作出及びバイオ燃料生産のためのソルガム変異体の作出に有用な知見を提供する。

論文

Comparison of the mutation inducing effect between ion beams and $$gamma$$ ray

森田 竜平*; 森下 敏和*; 中川 仁*; 西村 実*; 山口 博康*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; 田中 淳

JAEA-Review 2006-042, JAEA Takasaki Annual Report 2005, P. 78, 2007/02

イオンビームは新しい変異原としてさまざまな植物で利用されている。しかし、イオンビームで誘発される変異については、シロイヌナズナ以外の植物では情報が乏しい。本研究では、イネでイオンビーム照射により誘発される突然変異を明らかにし、$$gamma$$線と比較する目的で、イネのwaxy突然変異体をスクリーニングし、突然変異の解析を行った。炭素イオンビームと$$gamma$$線を照射したイネ品種「日本晴」と「ひとめぼれ」について、玄米の外観とヨウ化カリウム染色を指標にして、waxy突然変異体を取得した。取得した突然変異体の変異の種類について、DNA配列解読とPCR増幅法で解析した結果、シロイヌナズナで報告されているような、炭素イオンビーム照射による点様突然変異とrearrangementがイネでも生じていることが明らかになった。

論文

ESR studies of incorporation of phosphorus into high-pressure synthetic diamond

磯谷 順一*; 神田 久生*; 赤石 實*; 森田 洋右; 大島 武

Diamond and Related Materials, 6(2-4), p.356 - 360, 1997/03

 被引用回数:33 パーセンタイル:83.79(Materials Science, Multidisciplinary)

n型ダイヤモンドの作製は未だ成功しておらず、これはダイヤモンド研究の大きな課題となっている。PはCの置換位置に入り、0.2eVの浅いドナーレベルとなることから、ダイヤモンド中のリンの状態の研究は重要である。本論文は、(1)リン触媒により合成した高圧ダイヤモンドのESR測定から、$$^{14}$$Nと$$^{31}$$Pの微細構造に関したシグナルが得られた。(2)合成ダイヤ(IIa型)にPイオン9~21MeV(5つのエネルギーレベル)を各レベルで10$$^{10}$$~10$$^{11}$$P/cm$$^{2}$$のごく低線量照射し、アニールした試料では$$^{31}$$Pに関係すると思われるシグナルが得られた。

報告書

JRR-2の第1次燃料と出力上昇

JRR-2管理課; 神原 豊三; 荘田 勝彦; 平田 穣; 庄司 務; 小早川 透; 両角 実; 上林 有一郎; 蔀 肇; 小金澤 卓; et al.

JAERI 1027, 57 Pages, 1962/09

JAERI-1027.pdf:4.76MB

1961年3月に行われたJRR-2の第1次出力上昇試験全般にわたって記してある。まず第1章に出力上昇の問題となった第1次燃料について、燃料要素の仕様・検査及び問題点と安全性についての検討をした結果を述べてある。この検討に従い、万一燃料被覆破損が生じた場合、でき得る限り早期に発見し、処置を容易にするために破損燃料検出装置を追加設置した。この破損燃料検出装置の検出の方法,装置の内容について第2章に記してある。最後に第3章に実施した第1次出力上昇試験の経過について述べてある。

報告書

JRR-2の臨界実験と特性測定

JRR-2臨界実験グループ; 神原 豊三; 荘田 勝彦; 平田 穣; 庄司 務; 小早川 透; 両角 実; 上林 有一郎; 蔀 肇; 小金澤 卓; et al.

JAERI 1025, 62 Pages, 1962/03

JAERI-1025.pdf:4.6MB

第2号研究用原子炉JRR-2は、20%濃縮ウランのMTR型燃料を用いた重水減速・冷却の熱中性子研究炉である。この炉の最大熱出力は10MW,平均熱中性子束密度は1$$times$$10$$^{14}$$n/cm$$^{2}$$secである。この論文は昭和35年10月1日、臨界に到達し、翌36年1月末まで実施した各種の特性試験についての報告書である。内容はJRR-2の臨界試験,制御棒の校正,重水上部反射体効果,燃料要素の反応度効果,温度係数等の特性試験,熱中性子束分布の測定と出力の校正について述べてある。これらの実験は、JRR-2管理課並びに技術研究室より特別に編成されたJRR-2臨界実験グループによって実施されたものである。

口頭

イオンビーム及び$$gamma$$線によるイネ胚乳突然変異の誘発

西村 実*; 森田 竜平*; 山口 博康*; 長谷 純宏

no journal, , 

イオンビームが新しい突然変異原として期待されているが、イネ等の主要作物において実用的な形質に関する突然変異率について、$$gamma$$線のような従来からの突然変異原との比較を大規模に実施した報告は未だにない。今回、イネを材料にして、イオンビームと$$gamma$$線の突然変異系統M2世代において胚乳突然変異率を調査した結果とともにイオンビーム照射で得られた胚乳蛋白質組成変異体について報告する。イオンビーム及び$$gamma$$線の総線量の違いによる胚乳の突然変異率に大きな差が認められないことから、各変異原の総線量をこみにして評価した。突然変異率に関して品種間差は明瞭ではないと考えられた。変異原別の突然変異率は、He100$$>$$$$gamma$$$$>$$C220$$>$$C320の順番となった。ひとめぼれのイオンビーム照射突然変異系統から26kDaグロブリンと16kDaプロラミンが減少するタイプと、グルテリン,26kDaグロブリン,16及び13kDaプロラミンが減少し、57kDaグルテリン前駆体がやや増加するタイプの2系統の変異体を見いだしたが、これらはいずれもすでに報告されているものであった。以上のように、イオンビーム照射により誘発される胚乳突然変異体はその出現率やスペクトラムにおいて$$gamma$$線に比べてあまり差がないことが明らかになった。

口頭

イオンビームと$$gamma$$線の変異誘発効果の比較

森田 竜平*; 森下 敏和*; 中川 仁*; 西村 実*; 山口 博康*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; 田中 淳

no journal, , 

イオンビームは新しい変異原としてさまざまな植物で利用されている。しかし、イオンビームで誘発される変異については、シロイヌナズナ以外の植物では情報が乏しい。本研究では、イネでイオンビーム照射により誘発される突然変異を明らかにし、$$gamma$$線と比較する目的で、イネのwaxy突然変異体をスクリーニングし、突然変異の解析を行った。炭素イオンビームと$$gamma$$線を照射したイネ品種「日本晴」と「ひとめぼれ」について、玄米の外観とヨウ化カリウム染色により、waxy突然変異体を得た。その結果、シロイヌナズナでは、炭素イオンビーム照射により点様突然変異とRearrangementの両方が生じることが報告されているが、イネでも同様の突然変異が生じることが明らかになった。

口頭

イオンビームと$$gamma$$線における変異誘発効果の比較; ギニアグラスとソルガム

中川 仁*; 稲福 正史*; 草場 信*; 山口 博康*; 森下 敏和*; 森田 竜平*; 西村 実*; Hoeman, S.*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; et al.

no journal, , 

熱帯イネ科作物・牧草類の生殖様式は多様であり、これらが複雑に関係した多くの種が存在する。このため、特に栄養繁殖やアポミクシス種に関しては突然変異育種が試みられた。ギニアグラスはアポミクシス熱帯牧草種であり、二倍体系統を染色体倍加した四倍体有性生殖中間母本「熱研1号(農1号)」が育成され、四倍体アポミクシス系統との交配技術が確立された。交配によるアポミクシスの連鎖解析が行われたが、その領域はクラスター状でかなり大きいことが示唆され、放射線照射による関連遺伝子領域の破壊による解析が期待されている。一方、ソルガムは熱帯アフリカで栽培化され、アフリカ全域,インド,中国や日本に広がった、稲,麦,トウモロコシ,大麦に次ぐ五大穀物の一つである。我が国ではおもに南九州において飼料用として広く栽培されており、現在、バイオマス作物として新たな育種が期待されている。ここでは、この両種を用いて行った$$gamma$$線照射と炭素イオンビーム照射による生存率等の照射当代に現れた差について報告する。

口頭

炭素イオンビーム照射により誘発されたwx突然変異の解析

森田 竜平*; 山口 博康*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; 西村 実*

no journal, , 

イオンビームは新しい変異原としてさまざまな植物に利用されているが、誘発される突然変異については、シロイヌナズナ以外の植物では情報が乏しい。そこで、イネにおいて3個体のwx突然変異体を選抜し突然変異の解析を行った。突然変異体AのゲノムDNAを鋳型にWx遺伝子領域でPCRを行ったところ、すべての部位で増幅が見られたことから、点様突然変異が生じていると考えられた。シークエンスの結果、第12エキソンに4bpの塩基欠失が生じていた。突然変異体Bではすべての部位の増幅が見られなかったため、大きい塩基欠失が生じていると予想された。遺伝子の上流及び下流の増幅を試みた結果、約41.6kbの塩基欠失が生じており、遺伝子の第1イントロンから後半部分を失っていることが明らかになった。突然変異体Cでは4つの部位で増幅が見られ、残り1つの部位では増幅が見られなかった。そこで、増幅しなかった部位をシークエンスした結果、逆位が生じていることが明らかになった。シロイヌナズナでは、炭素イオンビーム照射により点様突然変異と構造変化の両方が生じることが報告されているが、イネでも同様の突然変異が生じることが明らかとなった。

口頭

イオンビーム及び$$gamma$$線照射によるイネ種子蛋白質組成突然変異体の効率的選抜

西村 実*; 森田 竜平*; 草場 信*; 山口 博康*; 長谷 純宏

no journal, , 

イネの種子蛋白質突然変異体をSDS-PAGEによってM2種子でスクリーニングする場合、突然変異体の出現率は非常に低く、多大な労力が必要である。今回、玄米の外観に関して一次スクリーニングを行い、それらの中から種子蛋白質組成に関して2次スクリーニングを行うことによって種子蛋白質突然変異体を効率的に獲得できることを明らかにした。$$gamma$$線又は炭素イオンビームを照射したイネのM2世代において粉質変異を示した287系統のうち68系統($$gamma$$線31系統,イオンビーム37系統)について蛋白質組成に変異が認められた。多くは26kDaのグロブリンと16kDaのプロラミンが同時に減少するタイプ、26kDaのグロブリンと16kDaのプロラミンが同時に減少し、さらにグルテリンの酸性サブユニットの減少を伴うタイプ、57kDaのグルテリンの前駆体が増加するタイプの3種類であった。今後これらの変異形質が安定的に後代に伝わるか否か、致死性等の劣悪変異を伴っていないか等について確認を行う必要があるが、種子蛋白質組成の変異体のスクリーニングに非常に有効な選抜方法になり得ると考えられる。

口頭

イオンビーム・$$gamma$$線照射によるイネ突然変異体の解析

森田 竜平*; 草場 信*; 山口 博康*; 横田 裕一郎; 長谷 純宏; 西村 実*

no journal, , 

本研究はイネを材料として、放射線照射により高等植物に誘発される突然変異の種類及び変異の構造を明らかにすることを目的とするものである。イネに$$gamma$$線及び炭素イオンビームを照射し、後代から、モチ性,クロロフィルb欠失,胚乳タンパク質欠失,ジベレリン形わい性及び葉間期短縮の5種類の表現型を示す突然変異体を選抜した。$$gamma$$線に由来する24個体では、欠失変異が最も頻度が高く、19個体で生じていた。塩基置換と逆位はそれぞれ3個体及び2個体であった。欠失変異のサイズは、1$$sim$$16bpと10kbp以上の2グループに分類され、数百bpから数kbpの欠失は見られなかった。炭素イオンビームに由来する6個体においても欠失変異が最も多く、5個体で生じていた。

口頭

Small scale engineering experiments on tumbling granulation method using water for MOX pellet production

加藤 良幸; 高橋 直樹; 森田 稔; 吉元 勝起; 古屋 廣高

no journal, , 

LWR及びFBRの酸化物燃料製造工程では、ペレット成型前に粉末を造粒する。通常はステアリン酸亜鉛などの有機物粉末を造粒助材として混ぜる。この助材は予焼工程で分解除去されるが、分解残やその分解生成物が焼結炉内に付着して炉の伝熱性能劣化や配管閉塞を引き起こす可能性があるため、頻繁に掃除が必要となり結果的に操業費の上昇を招く。有機物助材に代えて水を用いるならば、乾燥するだけで大部分を除去でき、予焼工程を削除することができるとともに助剤の残余に伴う問題も解決できる。そこで本試験では、造粒物に十分な流動性を与えるための水分添加率等の造粒条件を検討した。5Lの造粒装置に1バッチ600gのMH法で調製したUO$$_{2}$$及びMOX粉末 を投入し、撹拌羽根により粉末と水を均一に混ぜ、適度に圧縮しつつ造粒を行った。粉末に対する水の割合は13から15wt%とした。流動性はASTMに準拠したパウダテスタにより測定した。試験を通して、MOX粉末を造粒するための造粒条件と得られる紛体の物性の関係を評価した結果、造粒条件幅は狭いが、水分添加率13wt%において、平均粒子径120から140ミクロン、流動性指数73から77の良好な造粒物が得られることがわかった。

口頭

イネ品種「ひとめぼれ」のイオンビーム及び$$gamma$$線照射による胚乳アミロースライブラリ育成

西村 実*; 森田 竜平*; 山口 博康*; 長谷 純宏

no journal, , 

イネ品種「ひとめぼれ」を材料にして、イオンビームと$$gamma$$線照射由来の突然変異系統を選抜し、糯から原品種程度までのアミロース含有量を持つ20数系統から構成されるアミロースライブラリを構築している。M1個体それぞれからM2種子を1穂採種し、M2種子20粒程度について玄米の外観から糯及び半糯性の胚乳突然変異体を選抜した。突然変異体を原品種に戻し交配して原品種と類似した草型・出穂期の個体を選抜した。得られた後代系統の胚乳アミロース含有量に関してヨウ素でんぷん呈色反応により分光学的に測定した。22系統の突然変異系統及び原品種の戻し交配後代系統を育成し、これに4系統を加えた26系統の中からアミロース含有量と玄米品質、草型、出穂期を基準にアミロースライブラリの構成系統を選出中である。これらは実用品種としても、さらに育種素材や遺伝研究の素材としても活用が期待される材料と考えている。変異原としてイオンビーム及び$$gamma$$線を用いたが、両者の違いによる変異率や変異の種類に特に差は認められなかった。

口頭

イネ「ひとめぼれ」の固定型突然変異リソースを利用した耐塩性系統の選抜

西村 実*; 森田 竜平*; 山口 博康*; 長谷 純宏

no journal, , 

東日本大震災により津波被害を受けた海岸部の水田地帯において栽培可能なイネ品種の開発に役立てるため、東北地域の作付トップのイネ品種である「ひとめぼれ」について固定済みの約400系統の突然変異系統を用いて、2011年及び2012年に渡って耐塩性に関する選抜を行い、耐塩性の強い突然変異系統を5系統選抜した結果について報告する。2011年は、突然変異系統の種子を3条件の塩水処理で育成し、着粒数、稔実歩合及び穂数について、無処理区に比べて耐塩性の強い個体を達観で選抜した。2012年は、選抜した耐塩性の強い系統を比較品種とともに塩害圃場で育成した。その結果、農業特性に大きな問題がなく、耐塩性が原品種よりも強い突然変異系統を5系統選抜した。今後、耐塩性を再確認するとともに、食味や収量性等の実用形質について調査を行う。

口頭

東海再処理施設における硝酸プルトニウム溶液の固化安定化処理,2; 津波・地震に対する安全性の向上

宮本 正紀; 白水 秀知; 森田 稔; 藤咲 栄; 栗田 勉; 木村 雄一; 片岡 諭; 瀬谷 勝則*; 佐々木 俊一

no journal, , 

硝酸Pu溶液の固化安定化を目的とした運転を実施するため、Pu転換施設(以下「PCDF」という)の津波及び地震に対する安全性向上を図るために実施した内容について報告する。

19 件中 1件目~19件目を表示
  • 1