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田口 光正; 早野 一樹*; Xu, Y.; 森山 正洋*; 小林 泰彦; 平塚 浩士*; 大野 新一*
Radiation Physics and Chemistry, 60(4-5), p.263 - 268, 2001/03
被引用回数:16 パーセンタイル:73.21(Chemistry, Physical)フェニルアラニン水溶液へNeイオン照射を行い、OHラジカルとフェニルアラニンとの反応によって生成する3種類のチロシンをHPLCによって定量分析した。イオンが止まるまでの全チロシン生成量と、入射エネルギーとの関係から微分G値(イオンのエネルギーとともに連続的に変化するG値)が求められた。微分G値は300~500eV/nmのLETでは線よりも大きな値を示すが、LETの増加に伴いその値が減少することがわかった。
大野 新一*; 古川 勝敏; 田口 光正; 小嶋 拓治; 渡辺 宏
Radiation Physics and Chemistry, 60(4-5), p.259 - 262, 2001/03
被引用回数:5 パーセンタイル:38.97(Chemistry, Physical)気体試料へのイオン照射による電離量分布測定の結果得られたイオンの飛跡周りの空間的な線量分布を解析することにより、水中を走る重イオンの2次電子による径方向のエネルギー付与を統一的にまとめることができた。線または電子線照射した場合の生成G値の線量依存性をトラック内の線量分布に適用する。生成物量を半径0~にわたって積分することによって種々のイオン照射によるG値を見積もる。フリッケ線量計とアラニン線量計について、本手法により得られた結果と実験値とを比較する。
田口 光正; 古川 勝敏; 森山 正洋*; 大野 新一*
JAERI-Review 99-025, TIARA Annual Report 1998, p.91 - 92, 1999/10
重イオン照射の特徴は物質への高密度かつ空間的に不均一なエネルギー付与であり、このことが高LET放射線の特異的な照射効果(化学反応、生物への致死効果など)を誘発すると考えられている。175MeV Arイオンを窒素ガス(約215Torr)に照射し、異なる励起状態からの発光を1mm程度の空間分解能を有する光学系によって測定した。337nmの発光はthe second positive systemと呼ばれる遷移(CBに相当し、この遷移は20eV程度の極めて低いエネルギーの電子によって高効率に誘導される。また、429nmの発光は窒素分子の全イオン化量に比例する発光強度を示す。それぞれの波長の発光強度についてイオン飛跡からの距離依存性を見積もったところ、距離100~1000nmの範囲において全イオン化量は距離の約2乗に反比例したが、低エネルギー電子は2.8乗とそれよりも急峻な距離依存性を示すことがわかった。
田口 光正; 南波 秀樹; 青木 康*; 古川 勝敏; 大野 新一*
Radiation Physics and Chemistry, 55(5-6), p.511 - 514, 1999/00
被引用回数:4 パーセンタイル:34.81(Chemistry, Physical)TIARA施設に設置されたAVFサイクロトロンからの175MeV、Arイオンを0.1mmのアパーチャーを通して真空容器に満たした気体Arに入射した。2次電子によるイオン化収量を可動式の小型イオン化チェンバーにより求めた。ガス圧及びイオン化チェンバーの位置を変えることにより、水換算でイオンビーム軸から5nmから8m程度までの距離の線量分布を得た。分布は100nm程度までの領域では、理論的に見積もられている通り半径の2乗に反比例するが、それより外側の領域ではより急峻な半径依存性を示すことがわかった。線量分布は2次電子の最大飛程よりも外側まで広がっていることがわかった。また、コア部分を除いた領域のエネルギー付与量を求めたところ、LETの約90%であった。
大野 新一*; 古川 勝敏; 田口 光正; 南波 秀樹; 渡辺 宏
Radiation Physics and Chemistry, 55(5-6), p.503 - 506, 1999/00
被引用回数:7 パーセンタイル:49.7(Chemistry, Physical)水中を走る重イオンのエネルギー損失は、半古典的な考察から半径1nm範囲内に重イオンの直接作用によるエネルギー付与が22.8%起こることがわかる。また、それより外側の領域では2次電子を経由するエネルギー付与が起こる。気体試料中の電離量分布の実測データを解析することにより、2次電子を経由するエネルギー付与の分布を系統的にまとめることができた。フリッケ線量計の溶質濃度を既定することにより、重イオンの飛跡から距離tとt+tを半径とする単位長さの2つの円筒に挟まれた部分の体積2ttに含まれる溶質Feの個数が求められる。イオン照射によりこの領域に付与されるエネルギーは計算によって求められ、線照射でのG値の線量依存性をトラックの中心部分に相当するような高線量域まで仮定することによって、生成Feの個数の動径分布が求められた。生成Feの個数をt=0-にわたって積分することによって1MeV Hから1400MeV UにいたるイオンについてFe生成のG値が求められた。
池添 康正; 鈴木 和弥; 中島 幹雄; 横山 淳; 白石 浩二; 大野 新一*
JAERI-Research 98-051, 43 Pages, 1998/09
アンモニアクラスターイオン(NH.nNH)について、非経験的分子軌道法計算による解析及びコロナ放電-Jet expansion法による生成・分解実験を行った。分子軌道計算はGaussian94を用いて、最適構造、全電子エネルギー、基準振動の振動数を求めた。クラスター生成については、放電電流、ガス組成と圧力、ガス噴出細孔の径等のクラスターサイズ分布に対する効果を調べた。ガス噴出細孔部におけるクラスター成長はクラスターサイズn単位で1以下であった。クラスターの熱分解については、放電電流、細孔径、飛行時間、クラスターサイズによる分解速度の変化を調べた。実験結果をもとにして、クラスターによる分解速度の変化を調べた。実験結果から、クラスターの内部エネルギーの多寡に主たる寄与をする過程は、クラスター生成、分解反応であることを推論した。
古川 勝敏; 大野 新一*; 南波 秀樹; 田口 光正; 渡辺 立子*
Radiation Physics and Chemistry, 49(6), p.641 - 644, 1997/00
被引用回数:9 パーセンタイル:59.76(Chemistry, Physical)トラック構造のモデルを確立するために、Arガス中を通過する200MeVのNiイオンからの距離を変化させた小型窓なしイオン化チェンバー中に生成するイオン電流の計測を行った。200MeVのNiのLETの値と高速の電子に対するフリッケ線量計のG値(15.4)から、200MeVのNiに対するフリッケ線量計のG値は5.0と見積もられる。
池添 康正; 曽我 猛; 鈴木 和弥; 大野 新一*
Journal of the Mass Spectometry Society of Japan, 43(5), p.257 - 263, 1995/00
炭酸ガスレーザーによるアンモニアのクラスターイオン(NH・nNHとND・nND)の光分解を調べた。NH・5NHは1080cmの光で、光強度に比例して分解した。クラスターが大きくなると低波数側へシフト(レッドシフト)した。光分解を構成する光吸収過程と配位子分離過程の二つの基礎過程における同位体効果について考察した。
石垣 功; 大野 新一
原子力工業, 40(2), p.7 - 11, 1994/00
原研高崎研究所で進めているイオンビームによる放射線高度利用研究の現状と成果を中心とした特集号に、放射線高度利用研究計画の全体を概略的に紹介した。イオンビーム利用研究の放射線利用研究の中での位置付け、イオンビームと物質との相互作用、イオンビームの特徴、その特徴と高度利用計画の研究課題類(分野)との係わり等を解説した。また、研究施設としての加速器群及び内装実験設備についても、その概要を記述するとともに、施設の利用制度について紹介した。
佐藤 圭*; 志平 良隆*; 綱島 滋*; 梅本 宏信*; 高柳 敏幸; 古川 勝敏; 大野 新一
Journal of Chemical Physics, 99(3), p.1703 - 1709, 1993/08
被引用回数:21 パーセンタイル:62.83(Chemistry, Physical)214および220nmの紫外線でジクロロエチレンを光分解して生成する塩化水素HCl分子の初期回転分布を測定した。HCl分子は[2+1]の共鳴イオン化法により、飛行時間型質量分析装置を使って検出した。振動励起したHCl(v=1,および2)については、回転分布はボルツマン分布であったが、v=0のHCl分子については2つの温度成分より成るボルツマン分布で表わされた。この結果はジクロロエチレンの分解過程が1つではないことを示唆するものである。同様な方法で、生成する塩素原子についても検出した。基底状態の塩素原子(P)および励起状態の塩素原子(P/2)の生成比についての知見も得ることができた。
K.P.Lee*; S.T.Hwang*; 山田 康洋; 古川 勝敏; 大野 新一
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 160(1), p.203 - 209, 1992/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Analytical)高エネルギー重粒子のユーロピウム化合物表面との衝突によって、発光が観測された。この発光は衝突粒子によるものと、固体化合物の励起失活によるものである。固体ユーロピウム酸化物(EuO)とユーロピウム塩化物(EuCl)を90keVのArイオンで照射し、発光スペクトルと二次イオンの質量スペクトルを測定した。その結果、固体EuClのArイオン(20A/cm,90KeV)照射によって還元反応が起きることがわかった。
南波 秀樹; 青木 康; 古川 勝敏; 大野 新一; 古牧 睦英
第4回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会報告集, p.131 - 134, 1991/07
東海研究所のタンデム加速器を用いて、気体アルゴンに高エネルギー重イオンビームを照射し、生成する電荷量(W値)を測定するとともに、小型の可動式電離箱を用い、イオンビームの径方向でのイオン化の空間分布を測定した。
金子 義彦; 水本 元治; 西田 雄彦; 中原 康明; 岩本 昭; 舩橋 達; 数又 幸生; 竹田 辰興; 星 三千男; 篠原 伸夫; et al.
JAERI-M 91-095, 137 Pages, 1991/06
陽子加速器の長半減期核種の消滅処理への適用について、昭和63年原子力委員会は群分離消滅処理研究の強化を求める決定を行い、これに従い、科学技術庁はオメガ計画を発足させた。一方OECD/NEAも国際協力計画をまとめた。このような情勢に対応するため、原子炉工学部は物理部、核融合研究部、化学部の協力を得て、大型加速器の性能、その開発手順、加速器利用研究計画などについて検討を進め、大強度陽子加速器計画としてまとめた。この計画の目標は、1.5GeV、10mAの工学試験用加速器である。技術開発用加速器(10MeV,10mA)の建設を中心にした大出力化のための技術開発ステップと工学試験用加速器の構成についてのデザインを示した。さらにこの加速器によって拓かれる核物理、核データ、固体物理、核融合、核化学等の基礎科学領域における先端研究についての展望をまとめた。
山田 康洋; 大野 新一
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 64(3), p.926 - 930, 1991/03
被引用回数:3 パーセンタイル:31.21(Chemistry, Multidisciplinary)固体塩化ユーロピウム化合物の発光スペクトル及び、過渡吸収スペクトルの測定を行なった。KBr中にEuCl・6HOを混合した試料を作製し、これに308nmのパルスレーザー光を照射した。これにより光還元反応が誘起され、Euが生成する。このEuはEuから励起した状態で生成し、生成直後に発光し、すぐにEuにもどる。EuはKBr中で安定化せず、Euにもどる。反応速度と失活速度の温度依存性に関する考察から、温度が高いほど還元が起きやすいことが示された。このEuの発光は、f-f励起による還元反応の検出に有効である。
山田 康洋; 大野 新一
Chemistry Letters, 1991, p.465 - 468, 1991/00
塩化ユーロピウム(EuCl)の可視光照射では、通常Euのf-f遷移に対応した波長での1光子吸収と発光が観測されるのみであるが、集光した可視レーザー光を照射することにより多光子励起が起きる。レンズによりレーザー光を集光し、照射光の強度を上げると、f-f吸収に対応しない波長の照射でも低波長側からの発光が観測されるようになり、多光子吸収が確認された。照射光強度と発光強度の関係から、2光子でEuの還元とEuの発光がみられることがわかった。さらに照射波長による発光強度の変化から、この2光子吸収がf-fレベルを通らない垂直遷移であることが示された。
武久 正昭*; 団野 晧文*; 長山 尚; 大野 新一; 小池 満
放射線化学の歴史と未来; 30年の歩み, p.57 - 67, 1991/00
30年前にわが国における放射線化学の研究が開始した。原研東海研においては10hCiのCoの線源が設置され、広く共同利用に供されるとともに放射線利用研究室を中心に、高崎研究所設置まで、放射線化学の基礎研究がすすめられた。そのあらましを記した。
山田 康洋; 高柳 敏幸; 古川 勝敏; 大野 新一
Rapid Commun. Mass Spectrom., 5, p.303 - 306, 1991/00
被引用回数:1 パーセンタイル:10.15(Biochemical Research Methods)キセノン気体のジェット噴射により生成するXeクラスターを多光子(266nm)イオン化させ、その分解過程(XenXe+Xe;n=2~19)をTOF質量分析計を用いて研究した。分解速度はクラスターの大きさnに依存し、nの大きさとともに増大すること、とくにn=14のときに分解速度が大きいことなどが判った。
池添 康正; 曽我 猛; 鈴木 和弥; 大野 新一
JAERI-M 90-141, 55 Pages, 1990/09
クラスターイオンの光分解について、1)クラスターイオンの特性、2)レーザー光の特性、3)これまでに行われた研究例、4)予備実験装置を用いたアンモニアクラスターイオンの生成と分解、等を調べた。予備試験装置においては、クラスターイオンの生成は、コロナ放電-jet expansion法による。NH・nNHの形のクラスターイオンがえられる。クラスターの大きさをあらわすには、条件により0~10の範囲で変化する。クラスターの大きさの分布とクラスターイオンの温度の関係について議論した。
大野 新一
放射線化学, 0(50), p.17 - 19, 1990/00
新しいビーム利用の展開のうちの重イオンビームに関係する化学反応の起こり方の特徴、研究の始まり、従来の放射線化学との違い、期待される応用分野などの所感を述べる。
立川 圓造; 大野 新一; 工藤 博司; 星 三千男; 荒殿 保幸; 吉田 善行; 大和田 謙
日本原子力学会誌, 31(7), p.796 - 801, 1989/07
平成元年2月15、16日、原研主催で開催された第1回原子力先端研究国際シンポジウムにおける発表の中から、(1)粒子ビームと化学、(2)人工元素の化学、(3)核融合と化学、(4)極限を分析する化学の4つのセッションの基調講演(8件)ならびにパネル討論の概要を紹介する。