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尾崎 信治
第22回原子力施設デコミッショニング技術講座テキスト, p.53 - 88, 2009/11
原子炉廃止措置研究開発センター「ふげん」の廃止措置の現状について、(1)「ふげん」のあゆみとして建設から運転を経て廃止措置に移行した履歴,(2)廃止措置計画の概要では、廃止措置の対象施設,基本方針,期間中における主要作業,(3)廃止措置の現況と工事状況として、平成20年度の実績と平成21年度に計画している解体撤去工事及び汚染の除去工事の内容,(4)解体撤去物の取り扱いとして放射性廃棄物の処理方法,(5)原子炉解体技術開発,(6)地域との連携について紹介する。
森田 聡; 尾崎 信治; 石田 一成*; 中村 文人*; 玉川 忠*
8th International Conference of Water Chemistry of Nuclear Reactor Systems, 0 Pages, 2000/00
第15回定期検査で実施したBループの系統化学除染結果について、除染方法、除染対象系統範囲、除染条件、除染結果として除染剤濃度、pH、放射能濃度、金属濃度及び線量当量率の変化を示し、除染対象系統の良好な除染係数を得たこと、その結果RCP分解点検等の被ばく低減に効果的であたこと、材料健全性も良好であり、新開発の酸化還元除染法(HOP法)の有効性を実証したことを報告する。
尾崎 禎彦; 須田 一則; 吉川 信治; 小澤 健二
PNC TN9410 96-114, 145 Pages, 1996/04
原子力プラントの安全性、信頼性向上を目的とした運転制御の高度化、知能化の観点から、プラントでの運転制御、保守において果たしている人間(運転員、保守員)の役割を人工知能で代替することを目指し、平成3年度から原子力クロスオーバー研究の一環として自律型プラントの開発を進めてきている。自律型プラントでは、診断、制御に際して原理の異なる独立した方式を同一対象に対して適用し、方式の多様化(methodology diversity)を図り、診断の信頼性、制御の最適化を実現する。ここでは、診断方式の多様化の一環として、異常発生時での警報(アナンシエータ;ANN)の発報パターンからその異常原因を同定する方法について検討し、いくつかの異常事象について、プラントシミュレータを用いた試験を実施した。異常事象をシミュレータで発生、その時の代表的プロセス量データとともに発生イベントリストを取得し、異常事象毎の時間推移を含めたANN発報パターンを比較、評価した。今回、水/蒸気系廻りの異常事象37例を対象としたが、警報を発報しない異常事象以外のものについては、警報発報パターンでその事象進展に伴う発報警報パターン変化を含めたもので異常原因の推定が可能との期待が持てるものであった。今後は、異常事象に対応した発報警報パターンをテンプレートパターンとしたパターンマッチング手法、さらに、認知心理学分野でのカテゴリ化法の一つであるCOBWEBアルゴリズムを用いた手法による異常原因推定手法の具体的な検討を行っていく予定である。
尾崎 禎彦; 須田 一則; 吉川 信治; 小澤 健二
PNC TN9410 96-101, 40 Pages, 1996/04
原子力プラントの安全性,信頼性向上を目的とした運転制御の高度化,知能化の観点から,プラントで人間(運転員,保守員)が運転制御,保守において果たしている役割を人工知能で代替することを目指し,平成3年から原子力クロスオーバー研究の一環として自律型プラントの開発を進めてきている。自律型プラントにおいては,運転制御,保守保全に係わる人工知能や知的ロボットが必須であるが,それらが有効,かつ,適応的に稼働するためには,プラントに関する膨大な量の知識,情報の中から,必要な知識,情報が適切な形,タイミングで遅滞なく,これら人工知能や知的ロボットに与えられる必要がある。自律型プラントにおける知識ベースの特徴として,原子力プラントの設計,運転,保守といったプラントの全ライフサイクルをカバーする多様で,大規模なものとなること,そして,プラント運転制御の使用に耐え得る実時間性が保証されたものであることが必要となる。この知識ベースの,正にこの大規模であることと実時間性との両立が可能となる知識ベースの構築,運用手法,方式の開発が愁眉の課題となっている。大規模実時間知識ベースシステム構築に関する研究開発は,平成6年度からのクロスオーバー研究第2期の中で実施に着手された。平成7年度には,自律型プラントにおける人工知能の役割を整理し,また,過去の軽水炉での事故例における事象進展に対応した運転員操作を整理,分析し,自律型プラントという人工知能システムでの知識ベースに期待される機能と課題について検討した。自律型プラントにおける大規模・実時間知識ベースの基本概念と機能に関して,特に,診断を含めたプラント運転制御における診断推論機構と知識,また,大規模と実時間の両立のための知識の共有化と動的合成,再配列,さらには,未知,未経験事象への対応という点からの学習による知識の更新(修正)の必要性を明らかにした。本報告では,軽水炉での事故例の整理,分析結果を含めてこの知識ベースの基本概念と機能についての検討結果を報告する。
白鳥 芳武; 永松 健次; 尾崎 信治; 林 卓
PNC TN3410 92-016, 7 Pages, 1992/12
新型転換炉ふげん発電所では、クラスター型燃料の燃焼度及び出力測定を行うために、サイト内で使用可能なスキャニング装置を開発した。サイト内におけるスキャニング装置はホットセルで行うPIE(照射後試験)に比べ燃焼度の測定の他、炉心から取り出した直後の燃料の出力測定が可能であること、比較的簡単な装置で多数の燃料体測定が可能であるという利点を有している。これまでの実績では、燃焼度測定7体、出力測定14体の合計21体の燃料について測定を実施している。尚、燃料の出力測定は、短半減期の核種について線を測定するために、サイト内でなければ実施できない項目である。これまでの結果では、燃焼に伴い、出力分布は解析どおり平坦化していくこと、MOX燃料とウラン燃料の軸方向出力分布にほとんど差のないこと、LPFについては測定結果と解析値とは良く一致していること等を確認した。
須田 一則; 尾崎 禎彦; 吉川 信治; 小沢 健二
1997 IEEE CONFERENCE ON DECISION AND CONTROL, ,
原子力プラントの安全性、信頼性向上を目的とした運転制御の高度化の観点から、プラントでの運転員の役割を人工知能で代替させることを目指した自律型プラントの開発を実施している。自律型プラントでは、診断・制御において原理原則の異なる独立した方式を同一対象に対し適用し、方式の多様化を図り診断の信頼性向上と制御の最適化を図っている。ここでは、診断の多様化の一環として、異常時の警報発報パターンからその異常原因を同定する方法について検討し、いくつかの異常事象についてプラントシミュレーションを用いた試験を実施した。その時の発生イベントリストを所得し、異常事象ごとの事象進展による警報発報パターンの経時変化を比較検討した。今回、水・蒸気系回りについてパターンマッチング診断法を試作し、その警報発報パターンの経時変化を含めて比較すると、異常原因の同定が可能との結果を得ることができた。
直井 洋介; 北端 琢也; 中村 孝久; 尾崎 信治; 北山 一宏; 塚本 裕一
SIXTH INTERNATIONAL CONFERENCE ON WATER CHEMISTRY OF NUCLEAR REACTOR SYSTEMS, ,
「ふげん」ではA、B2系統ある原子炉冷却系の系統化学除染を1989年と1991年にそれぞれ実施し、大幅な被ばく低減に成功した。使用した除染材はキレート系の希薄液除染剤KD-203で、除染温度摂氏120度、除染時間24時間で除染を行なった。2回の除染とも100TBq以上と推定される燃料表面に付着したCo-60の溶出をさけるため除染前にすべての燃料を炉心から取り出した。Bループの除染では取り出した燃料のうち除染後に再装荷される92体を超音波洗浄し、燃料付着クラッドを除去した。除染後の運転期間中に、Ge半導体検出器を用いて各ループの再汚染挙動を調査した結果、燃料付着クラッドを除去したBループの再汚染は燃料付着クラッドを除去しなかったAループの再汚染に比べて若干抑制されていることが判った。再汚染をさらに抑制するため、給水中の鉄クラッドを1ppb以下に抑制するため高性能樹脂についてインプラント試験
尾崎 信治
no journal, ,
日本原子力学会2011年春の年会において、保健・環境部会/核融合工学部会の企画セッションとして、ふげんのトリチウム管理にかかわるセッションが企画されており、その中で「ふげん」の廃止措置の概要について発表する。