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論文

Stable structure of hydrogen atoms trapped in tungsten divacancy

大澤 一人*; 外山 健*; 波多野 雄治*; 山口 正剛; 渡辺 英雄*

Journal of Nuclear Materials, 527, p.151825_1 - 151825_7, 2019/12

 被引用回数:8 パーセンタイル:66.68(Materials Science, Multidisciplinary)

タングステン中の複空孔にトラップされた水素原子の安定構造とその結合エネルギーを第一原理計算に基づいて示した。水素原子は複空孔の隣の八面体格子間サイト(O部位)近傍に位置するのが好ましい。さらに水素原子は複空孔の中心に位置するOサイトを優先的に占有する。水素原子が増加すると、複空孔の周辺に位置するOサイトも水素原子によって占有される。タングステン中の複空孔はエネルギー的に不安定である。しかし水素原子捕獲によって非常に安定化する。複空孔の結合エネルギーは水素同位体の種類に依存する。

論文

The Two-step nucleation of G-phase in ferrite

松川 義孝*; 武内 伴照; 鹿窪 勇太*; 鈴土 知明; 渡辺 英雄*; 阿部 弘亨*; 外山 健*; 永井 康介*

Acta Materialia, 116, p.104 - 113, 2016/09

 被引用回数:73 パーセンタイル:95.76(Materials Science, Multidisciplinary)

673Kで等温時効したフェライト相中のG相(Ni$$_{16}$$Si$$_{7}$$Mn$$_{6}$$)析出に関し、溶質原子クラスタが母材と結晶学的に区別可能となる成長段階を見出すため、アトムプローブトモグラフィ(APT)と透過電子顕微鏡法(TEM)を組み合わせた解析を行った。その結果、G相の形成は、まず自発的に溶質原子が集まって直径2.6nm程度の臨界サイズとなった後に、組成が変化し閾値にまで達するという複数の成長段階を経ることを明らかにした。また、電子回折パターンの計算機シミュレーション結果から、しきい値の組成はNi$$_{16}$$Si$$_{3.5}$$(Fe,Cr)$$_{3.5}$$Mn$$_{6}$$と見積もられることが分かった。

論文

Development of high-grade VPS-tungsten coatings on F82H reduced activation steel

徳永 知倫*; 渡辺 英雄*; 吉田 直亮*; 長坂 琢也*; 笠田 竜太*; Lee, Y.-J.*; 木村 晃彦*; 時谷 政行*; 光原 昌寿*; 檜木 達也*; et al.

Journal of Nuclear Materials, 442(1-3), p.S287 - S291, 2013/11

 被引用回数:11 パーセンタイル:64.2(Materials Science, Multidisciplinary)

VPS-W coating formed on F82H kept at about 873K in conventional plasma spray conditions has inhomogeneous texture; namely mixture of disarranged area composed of large re-solidified/un-melted grains, fine randomly oriented grains and pores, and well ordered area composed columnar grains. Heat load test indicate that elimination of the disarranged area is necessary to improve the heat load resistance of VPS-W. One can get W coating with texture of homogeneous columnar crystal grains by eliminating the re-solidified/un-melted large particles. Optimization of the W powder size was also effective to reduce number of randomly oriented fine grains and pores.

報告書

ODSフェライト鋼被覆管のイオン照射によるスエリング特性に関する研究

吉田 直亮*; 渡辺 英雄*

JNC TY9400 2001-013, 33 Pages, 2000/03

JNC-TY9400-2001-013.pdf:3.24MB

本報告書は標記課題につき、核燃料サイクル開発機構(以下、サイクル機構)及び九州大学応用力学研究所(以下、九大)が平成11年度に共同して研究を行った成果のうち、九州大学実施分をまとめたものである。ODSフェライトステンレス鋼のボイドスエリングのピーク温度である450$$^{circ}C$$で最大100dpaまでのイオン照射実験を九州大学応用力学研究所設置のタンデム加速器を用いて実施した。その結果、アルゴンガス雰囲気中でメカニカルアロイング(MA)したフェライト系ODS鋼熱処理仕上げ材(F93)においてのみ、直径10nm以下の微小なボイドが観察されたが、この試料の冷間加工材及び他の試料ではボイドが観察されず、本ODSフェライトステンレス鋼被覆管の耐照射性が確認された。

報告書

オーステナイト鋼におけるイオン照射による析出物の照射安定性評価(III)

吉田 直亮*; 渡辺 英雄*

PNC TY9606 98-009, 24 Pages, 1998/03

PNC-TY9606-98-009.pdf:9.93MB

本報告書は標記課題につき、動力炉・核燃料開発事業団(以下、動燃)及び九州大学応用力学研究所(以下、九大)が平成9年度に共同して研究を行った成果のうち、九州大学実施分をまとめたものである。高ニッケルオーステナイト系ステンレス鋼の銅イオン重照射実験をこの合金でのピークスエリング温度(923K)で実施したが、150dpaまでボイドが観察されず、PNC316鋼とともに高い耐スエリング性が示された。一方、ODSフェライト系ステンレス鋼の照射実験に関しては、HVEM照射実験により、その耐スエリング特性が問題視されていたが、本バルク照射材を用いた照射実験では、100dpaでの照射においても耐スエリング性が確認され、ODS分散による効果が高照射領域まで及ぶことが明らかになった。

報告書

非浸透格子ガスモデルによる二相流シミュレーションコードの開発並びに並列化

渡辺 正; 海老原 健一; 蕪木 英雄

JAERI-Data/Code 97-056, 32 Pages, 1998/01

JAERI-Data-Code-97-056.pdf:1.57MB

非浸透格子ガスモデルによる二次元二相流シミュレーションコードを開発し、ベクトル並列型スーパーコンピュータVPP500並びにスカラー並列計算サーバAP3000において並列化を行った。並列処理にはVP500ではVPP FORTRANのユーザ指示行を使用し、AP3000ではMPIライブラリを使用した。VPP500においては、プロセッサ間のデータ転送速度が高速であるため、計算処理の並列化のみにより実用上十分な並列化効率が得られた。一方、AP3000では計算処理の並列化と同時にデータ分割の必要性が示された。また、AP3000における並列化にはVPP FORTRANよりもMPIを使用する方が効率的であることがわかった。

論文

Surface of dense phase in lattice-gas fluid with long-range interaction

海老原 健一; 渡辺 正; 蕪木 英雄

Int. J.Modern Phys. C, 9(8), p.1417 - 1427, 1998/00

 被引用回数:2 パーセンタイル:20.33(Computer Science, Interdisciplinary Applications)

流体を多粒子系として表すことができる格子ガス流体は、長距離相互作用を導入することにより、一種粒子で構成される系における相分離をシミュレーションすることが可能となる。このモデルの系において、分離して生じる相は、その粒子数密度によって区別され、系全体の密度を比較的小さくすると、低密度相中に等方的な高密度相が生じる。今回は、この低密度相中の高密度相の表面の厚さについて、表面張力に関するプラスの式と各相中の粒子の平均自由行程の点から議論する。各相において、平均自由行程が一定となる領域を正味の相とし、それ以外の領域を表面の厚さとすると、ラプラスの式から得られる表面張力が、平面の表面上で計算された表面張力と一致することがわかる。

報告書

照射損傷素過程モデルの開発(I)-材料のミクロ組織変化とスエリングに及ぼすニオブと溶体化処理温度の効果の検討-

室賀 健夫*; 渡辺 英雄*; 荒木 邦明*; 吉田 直亮*; 宮本 好雄*; 高橋 伸幸*

PNC TJ9606 97-002, 43 Pages, 1997/11

PNC-TJ9606-97-002.pdf:4.27MB

本報告書は表記課題につき、九州大学応用力学研究所が動力炉・核燃料開発事業団の委託を受け平成6年度に実施した研究の成果をまとめたものである。高速増殖炉原型炉もんじゅの高燃焼度燃料被覆管として採用予定のPNC316を常陽C3M集合体で照射した結果、化学成分(特に添加Nb量)及び最終熱処理条件が若干異なる2種類の被覆管のスエリング挙動に差異が生じた。本報告書ではオーステナイトステンレス鋼で、Nb添加量と溶体化処理温度が、照射損傷組織においてどのような影響を与えるかを明らかにし、常陽C3M集合体でのスエリング挙動の違いが成分元素の違いに依るものか、あるいは熱処理条件の違いに依るものなのかを明らかにすることを目的とした。具体的方法としては2種類の合金(K557、S553)を超高圧電子顕微鏡(HVEM)を用いて連続観察を行い、ステンレス鋼の化学成分及び最終熱処理温度とボイドスエリング挙動との関連を調べるものとした。この結果、Nb添加オーステナイトステンレス鋼中での点欠陥挙動すなわち、格子間原子(空孔)の移動エネルギー、Nbと点欠陥との結合エネルギー、Nb添加量あるいは溶体化処理温度の違いが転位ループの形成やボイドスエリングなどの組織変化に及ぼす影響が示された。以上から、実用オーステナイトステンレス鋼のボイドスエリング機構を理解するためには、リン化物の形成あるいは炭化物の形成とそれに及ぼす冷間加工の効果等を総合的に考慮する必要性があることを提言した。

報告書

格子ガスセルオートマトンの気液モデルによる相分離の研究

海老原 健一; 渡辺 正; 蕪木 英雄

JAERI-Research 97-043, 26 Pages, 1997/07

JAERI-Research-97-043.pdf:1.4MB

本報告書では、格子ガスセルオートマトンの気液モデルによる相分離の研究について記述する。気液モデルは、流体現象をシミュレーションする手法である格子ガスセルオートマトンに長距離相互作用を導入することによって、相分離現象のシミュレーションを可能としたモデルである。一部の長距離相互作用を含んだ気液モデルに対しては、既に統計力学的な解析がなされ、状態方程式を導出することによって、相分離についての説明が与えられている。本報告書では、まだ考慮されていなかった残りの相互作用をすべて取り込むことによって、既に導出されていた状態方程式の修正を行った。さらに、計算機シミュレーションによって、修正された状態方程式の検証を行い、状態方程式と相分離の様子の関係を考察した。

論文

Particle simulation of three-dimensional convection patterns in a Rayleigh-Benard system

渡辺 正; 蕪木 英雄

Physical Review E, 56(1), p.1218 - 1221, 1997/07

 被引用回数:18 パーセンタイル:61.9(Physics, Fluids & Plasmas)

上面が低温で底面が高温に保たれた流体系(レイリーベナール系)における3次元対流パターンの遷移を、統計的な粒子法である直接シミュレーションモンテカルロ法を用いて調べた。衝突計算を平均自由行程より大きな領域で行ったアスペクト比8:8:1のケースでは、対流速度やパターン形成が定性的に理論及び実験と一致した。衝突計算を平均自由行程より小さい領域で行ったアスペクト比2:2:1のケースでは、対流開始点に関して理論値との定量的一致が得られた。本手法で扱う気体分子は典型的な非ブジネー効果を示すことが対流パターン遷移から明らかとなった。

報告書

オーステナイト鋼における析出物の照射安定性評価(II)

吉田 直亮*; 濱口 大*; 渡辺 英雄*

JNC TY9606 98-008, 32 Pages, 1997/03

JNC-TY9606-98-008.pdf:1.14MB

本報告書は標記課題につき、動力炉・核燃料開発事業団(以下、動燃)及び九州大学応用力学研究所(以下、九大)が平成8年度に共同して研究を行った成果のうち、九州大学実施分をまとめたものである。高純度のリン添加オーステナイトステンレス鋼モデル合金(Fe-16Cr-17Ni-0.1P)に銅イオン(2.4から3MeV)を、低温から高温への一段階温度変動照射を行い、照射後、背面研磨により薄膜試料として電子顕微鏡を用いて内部組織を観察した。観察の結果、低温(特に673K照射)での僅かな予照射がその後の高温(923K)での追照射におけるリン化物の形成及び消失に大きく影響し、その効果は高照射領域まで及ぶことが明らかになった。以上の現象は、高速中性子照射環境下での照射誘起によるリン化物の析出並びに再固溶によるボイドスエリングの発生機構に大きく関係しており、本研究を通じて、低温予照射による高温重照射環境下でのスエリングの抑制がリン化物の相安定性を考慮することにより可能であることが改めて明らかとなった。

論文

格子ガス気液モデルによる流れ場における相分離

海老原 健一; 渡辺 正; 蕪木 英雄

第11回数値流体力学シンポジウム講演論文集, p.239 - 240, 1997/00

格子ガスの気液モデルによる流れ場における相分離の様子について発表する。気液モデルは、格子ガスのFHPモデルに長距離相互作用を加えて構築されたモデルであり、同種粒子の密度差によって区別される相への相分離をシミュレーションすることができる。今回は、この気液モデルを流れ場において用い、相分離に対する流れや境界(壁)の影響について議論する。

論文

セルオートマトン流体の気液モデルによるパターン形成

海老原 健一; 渡辺 正; 蕪木 英雄

第10回数値流体力学シンポジウム講演論文集, p.280 - 281, 1996/12

流体現象を解析するメソスコピックな手法であるセルオートマトン流体の気液モデルによるパターン形成について考察する。セルオートマトン流体の気液モデルでは、2次元セルオートマトン流体に長距離相互作用を加えることによって、粒子の密度差による相分離の様子を見ることできる。この相分離によるパターンの出来方は、長距離相互作用の距離、粒子の密度によって変化する。今回は、この形成されるパターンの違いとセルオートマトン流体の圧力の変化との関係を中心に発表する。

報告書

リアルタイムモニターシステムの開発

加藤 克海*; 渡辺 正; 蕪木 英雄

JAERI-Tech 96-044, 36 Pages, 1996/10

JAERI-Tech-96-044.pdf:1.04MB

スーパーコンピュータや計算サーバ用ワークステーションで実行中のシミュレーションの途中経過を、逐次、可視化用ワークステーションへ転送し、実時間可視化とビデオ録画を行うリアルタイムモニターシステムの開発と利用について記述する。本システムは可視化用ワークステーションとビデオ装置、スーパーコンピュータ上でのジョブサブミット用シェル、出力ファイルの転送用シェル、可視化ツールを軌道するための描画用シェルからなる。特殊な画像処理技術や装置を必要とせず、汎用可視化ツールAVSと通常のUNIXコマンドにより構築されているため、様々な計算機環境に応じた使用、拡張が可能である。

報告書

粒子法による熱伝導-対流遷移の研究

渡辺 正; 蕪木 英雄

JAERI-Research 96-046, 50 Pages, 1996/09

JAERI-Research-96-046.pdf:1.58MB

代表的な粒子法である直接シミュレーションモンテカルロ法及び分子動力学法を用いてレイリーベナール系をシミュレートし、マクロな流れ場における熱伝導-対流遷移をミクロレベルから考察した。統計的手法であるモンテカルロ法により得られた臨界レイリー数は、流体方程式の線形安定性解析により得られるものと一致し、マクロな流れの安定性がミクロレベルの粒子法により定量的に扱うことができることがわかった。また、遷移過程では温度や流速の変動量の相関が、明確な熱伝導及び対流状態におけるものより強くなっていることが明らかとなった。さらに決定論的手法である分子動力学法により原子のカオス運動をリアプノフ指数を用いて調べたところ、大規模な秩序運動としての対流渦が流れ場に現れると、個々の原子のカオス運動は増加することが明らかとなった。

論文

Increase in chaotic motions of atoms in a large-scale self-organized motion

渡辺 正; 蕪木 英雄

Physical Review E, 54(2), p.1504 - 1509, 1996/08

 被引用回数:8 パーセンタイル:40.28(Physics, Fluids & Plasmas)

2次元レイリーベナール系における巨視的な流れ場の熱伝導/対流遷移を分子動力学法によりシミュレートした。上下面の温度差が小さい場合に熱伝導状態が実現され、ここでは原子運動はランダムであり大規模な流れは発達しなかった。温度差が大きいと巨視的な対流渦が現われ原子の軌跡は渦にそったものとなった。原子のカオス運動の度合を示すリアプノフ指数は、熱伝導状態では平均温度と温度差とともに増加するのに対し、巨視的な自己組織化運動である対流状態では流速にも依存して増加することが明らかとなった。

論文

一様等方性を持つ強制乱流の渦構造

跡部 隆*; 上野 潤一郎*; 蕪木 英雄; 渡辺 正

九州大学大学院総合理工学研究科報告, 18(1), p.45 - 49, 1996/06

常に外力が加わる3次元一様等方乱流における、渦度場の幾何学的構造の時間発展の様子を、非圧縮ナビエ・ストークス方程式の直接数値シミュレーションによって定性的に調べた。数値計算はフーリエスペクトル法を用い、その際のフーリエモード数は256$$^{3}$$である。初期速度場のレイノルズ数は500で、また十分時間発展した後のテイラーのマイクロスケールに基づくレイノルズ数は約110である。その結果、十分時間発展した後の強制乱流の渦度場においては、比較的強い渦度での等渦度面がチューブ状になるワームと呼ばれる構造と、シート状の構造が共存することがわかった。また渦度場の時間発展においては、複数のワームによるシートの形成と更にそのシートによるワームの形成が見られた。

論文

並列計算によるRayleigh-Benard流れのDSMC解析

岸田 則生*; 横川 三津夫; 渡辺 正; 蕪木 英雄

計算工学講演会論文集, 1(1), p.117 - 120, 1996/05

2次元Rayleigh-Benard流れに対する直接シミュレーションモンテカルロコードであるPstc-2dをIntel Paragon上で並列化した。並列化により大規模なメモリ空間が利用可能となり、今まで実行できなかったアスペクト比が8のシミュレーションを実行できた。シミュレーション結果は連続体モデルの予測結果と良く一致しており、DSMC法が連続流に近い流れの解析にも適応可能なことが判明した。並列化はParagon固有の並列化ライブラリであるNXライブラリとPVMを用いて行った。DSMC法は通信量が大きいので並列化性能はあまり良くなく、新たな並列計算向きのアルゴリズムの開発が必要なことも判明した。

論文

等方性乱流シミュレーションコードの並列化

佐藤 滋*; 横川 三津夫; 渡辺 正; 蕪木 英雄

計算工学講演会論文集, 1(1), p.97 - 100, 1996/05

並列ベクトル計算機富士通VPP500上で3次元ナビエ・ストークス方程式をスペクトル法を用いて解くプログラムを開発し、等方性一様乱流の計算を行った。計算の際にはエイリアシングエラーを除くために3/2則を適用し、フーリエモード数256$$^{3}$$までの計算を行い、実行時間、スケーラビリティ、並列化効率の評価を行った。計算に使用したプロセッサは16個までで、それぞれ約200$$times$$ガバイトの主記憶を持っている。計算の結果、フーリエモード数が小さい時には良いパフォーマンスとスケーラビリティが得られた。

報告書

オーステナイト鋼における析出物の照射安定性評価(I)

吉田 直亮*; 荒木 邦明*; 渡辺 英雄*

JNC TY9606 98-007, 29 Pages, 1996/03

JNC-TY9606-98-007.pdf:1.23MB

本報告書は標記課題につき、動力炉・核燃料開発事業団(以下、動燃)及び九州大学応用力学研究所(以下、九大)が平成7年度に共同して研究を行った成果について、九州大学が分担実施した研究成果をまとめたものである。もんじゅ燃料集合体に使用されるPNC316鋼のスエリング挙動は高温照射環境下におけるリン化物の形成に大きく影響をうけることが知られている。本研究では、リン(P)を単独及びチタン(Ti)と複合添加した高純度のオーステナイトステンレス鋼モデル合金に銅イオン(3MeV)を、773Kから923Kの温度範囲で10dpaから150dpaの照射を行い、電子顕微鏡を用いて内部組織を観察した。その結果、リン化物の析出挙動は、照射温度及びチタンとの複合添加により大きく影響された。即ち、リン単独添加材では、リンの添加量に比例して転位密度が増加し、これによりスエリングが抑制された873Kまでリン化物の形成は観られなかった。一方、923K照射では、リン化物の形成が顕著であり、これによりスエリングは抑制されたが、低濃度(0.024%)リン添加材では照射の進行に従ってリン化物が再固溶し、スエリングが増大した。また、チタンとの複合添加は、リン化物は微細化及び形成温度領域を低温まで広げる効果があることが明らかとなった。

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