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石寺 孝充; 黒澤 精一*; 林 雅則*; 打越 啓之*; 別部 光里*
Clay Minerals, 51(2), p.161 - 172, 2016/05
被引用回数:4 パーセンタイル:14.04(Chemistry, Physical)本研究では、イライトを添加した圧縮モンモリロナイト中でのCsの収着拡散挙動について、透過拡散試験により検討を行った。その結果、イライトの添加により圧縮モンモリロナイト中でCsの分配係数の増加が観察されたが、実効拡散係数の増大は観察されなかった。本試験に用いたCsトレーサーの濃度の領域では、CsはFrayed Edge Site(FES)に支配的に収着していると推測される。そのため、イライト中のFESに収着したCsについては、表面拡散による実効拡散係数の増大は無視できることが確認された。
桜庭 直敏; 沼田 正美; 古宮 友和; 市瀬 健一; 西 雅裕; 冨田 健; 宇佐美 浩二; 遠藤 慎也; 宮田 精一; 黒澤 達也; et al.
JAEA-Technology 2009-071, 34 Pages, 2010/03
日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の廃棄物安全試験施設(WASTEF)では、TRU核種を取り扱う大型グローブボックスの維持管理技術の一環として、バッグイン・バッグアウト方式によるアクリルパネルの交換技術を開発し、劣化が生じたアクリルパネルの交換作業に適用した。その結果、グローブボックス内の部分的な除染作業を行うだけで、負圧維持条件下で安全にアクリルパネルの交換ができた。また、グリーンハウスを用いてエアラインスーツを着用した作業者が直接アクリルパネルの交換を行う従来技術に比べ、安全性,作業性及びコスト等の面で極めて有効な作業技術であることが実証された。
飯島 和毅; 吉川 英樹; 黒澤 精一*
no journal, ,
透過拡散法を用いて、0.1mol/dmのNaCl溶液条件下で、圧縮ベントナイト(クニゲルV1)中のフミン酸の拡散挙動を調べた。乾燥密度1.2Mg/mの条件で約100日後にフミン酸の破過が認められたが、乾燥密度1.6及び1.8では500日経過後も破過が認められなかった。GPCによる透過前後のフミン酸の分子量分布測定結果から、圧縮ベントナイトのフィルター効果により、比較的分子量の大きいフミン酸は拡散できず、小さいフミン酸分子だけが拡散している可能性が示唆された。
石寺 孝充; 黒澤 精一*
no journal, ,
原位置試験データと比較検討するための室内試験データ取得のため、幌延深地層研究サイトより採取した岩石コアを用いて透過拡散試験を行い、HDO及びI-の実効拡散係数を取得した。本試験で得られた実効拡散係数は、これまでに報告されている堆積岩中の陰イオン及び中性核種の実効拡散係数と間隙率の関係と同じ傾向を示した。
石寺 孝充; Tran, P.*; 黒澤 精一*; 木部 智*
no journal, ,
鉱物組成の異なるベントナイトに対する実測データの拡充,拡散挙動の比較検討を目的として、ベトナム産ベントナイトを用いた拡散試験を実施した。得られたHDOのDeは、これまでに報告されているベントナイトのDeのスメクタイト部分密度依存性とよく一致し、異なる鉱物組成を持つベントナイト間でも同様の拡散挙動を示すことが確認された。
飯島 和毅; 黒澤 精一*; 飛田 実*; 木部 智*
no journal, ,
圧縮ベントナイト中のフミン酸の拡散挙動を、乾燥密度及びNaCl濃度をパラメータとし、透過拡散法により調べた。サイズ排除クロマトグラフィーによる拡散前後のフミン酸の分子量分布測定結果から、乾燥密度1.2Mg m, NaCl濃度1mol dmの場合、圧縮ベントナイトのフィルター効果の限界分子量は約3,000と考えられた。
石寺 孝充; 黒澤 精一*; 木部 智*
no journal, ,
幌延深地層研究サイトの異なる深度から採取した岩石を用いてCs+のバッチ収着試験を行った。その結果、イライト含有率の低下及びK+濃度の増加に伴ってCs+の分配係数が低下し、イライトへの収着が示唆されるとともに、イライト含有率に加えてイライト中のCs+収着サイト密度等も大きな影響を及ぼすと推測された。
飯島 和毅; 黒澤 精一*; 飛田 実*; 木部 智*; 大内 祐司*
no journal, ,
圧縮ベントナイト中のフミン酸の拡散挙動を、透過拡散法により調べた。緩衝材中のフミン酸の濃度プロファイル及び分子量分布から、低分子量成分のみが拡散しており、拡散パラメータの評価にあたっては、分子量による拡散挙動の違いを考慮する必要があると考えられた。
飯島 和毅; 黒澤 精一*; 木部 智*; 飛田 実*; 大内 祐司*
no journal, ,
圧縮ベントナイト中におけるフミン酸及びフミン酸共存下でのNdの拡散挙動を評価するとともに、そのモデル化を行った。NaCl濃度0.1及び1M,乾燥密度1.2-1.6Mg/mの条件下でフミン酸の破過が認められた。また、フミン酸が共存するとNdの移行は促進された。これらの実験結果から、拡散挙動の異なる複数のNd化学種が平衡を維持しながら拡散することを想定した一次元拡散モデルに基づき、フミン酸及びNdの拡散パラメータを評価した。得られたフミン酸及びNdの拡散パラメータを用いて、さまざまな条件下におけるフミン酸共存下での核種拡散挙動を予測する。
石井 康雄; 清田 佳美*; 舘 幸男; 岡崎 充宏*; 黒澤 精一*
no journal, ,
高収着性核種であるAmの圧縮ベントナイト中の核種の収着・拡散現象を評価するため、バッチ系収着データ及びトレーサー減衰法による圧縮系収着・拡散データの信頼性の高い取得・評価手法の開発を行った。
石寺 孝充; 黒澤 精一*; 木部 智*; 大内 祐司*
no journal, ,
核種の収着挙動をより正確に把握するためには、岩石中の鉱物の収着サイト密度の検討が重要である。本研究では、幌延地域の堆積岩を用いてCs収着試験を行い、吸着等温線に対するフィッティングから収着サイト密度の算出を行った。
伊藤 光雄; 深谷 洋行; 上野 隆; 宮田 精一; 薗田 暁; 宇佐美 秀彦; 坂爪 克則; 黒澤 達也; 川崎 泰; 伊奈川 潤; et al.
no journal, ,
本試験の対象核種に関して、微少量の使用済燃料溶解試料を用いて、短時間で測定できる分析技術を確立するため、測定法として高感度な高分解能誘導結合プラズマ質量分析計(HR-ICP-MS)を、また、測定に先立つ核分裂生成核種の分離法として迅速な抽出クロマトグラフ法を採用し、核分裂生成核種組成分析への適用性について検討した。
石井 康雄; 高橋 宏明; 清田 佳美*; 舘 幸男; 中澤 俊之*; 黒澤 精一*; 岡崎 充宏*
no journal, ,
高収着性核種であるAm及びThの幌延堆積岩中の核種の収着・拡散現象を評価するため、バッチ系収着データ及びトレーサー減衰法による圧縮系収着・拡散データの信頼性の高い取得・評価手法の開発・検討を行った。
石寺 孝充; 黒澤 精一*; 大塚 俊二*; 林 雅則*; 打越 啓之*; 鈴木 康之*
no journal, ,
ベントナイト乾燥密度をパラメーターとして温度の異なる条件でHDOの透過拡散試験を実施し、実効拡散係数の活性化エネルギーを取得した。その結果、乾燥密度の増加に伴う活性化エネルギーの大きな変化は観察されなかった。
石寺 孝充; 黒澤 精一*; 林 雅則*; 鈴木 康之*
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、圧縮ベントナイトより生成するベントナイトコロイドが、岩盤中の放射性核種の移行挙動に及ぼす影響を評価することが必要である。日本原子力研究開発機構では、ベントナイトコロイドに対する核種の収着挙動に関する研究を実施し、核種のベントナイトコロイドへの収着挙動を評価するモデルの構築を行っている。本発表では、評価モデルの紹介と、ベントナイトコロイドに対するNp収着試験への評価モデル適用結果を提示する。
石寺 孝充; 黒澤 精一*; 大塚 俊二*; 打越 啓之*; 亀井 玄人; Alexander, W. R.*
no journal, ,
マカーリン地域の泥灰岩に含まれるヨウ素及び塩素について、天然セメントにより生成された高アルカリ地下水への浸出挙動について調査を行った。その結果、地下水が流れた亀裂近傍でのヨウ素及び塩素の含有量低下が確認され、高アルカリ地下水による二次鉱物の生成により間隙が閉塞されず、岩石中の間隙が連続性を有していることが確認された。
中田 弘太郎*; 石寺 孝充; 黒澤 精一*; 林 雅則*; 別部 光里*; 助川 誠裕*
no journal, ,
Np(V)のベントナイトコロイドに対する収着の不可逆性を調べるため、透析法を用いた収着・脱離試験を実施した。収着試験後に実施した逐次脱離試験においては、Npのベントナイトコロイドへの分配係数が脱離回数に伴って増加したことから、Npの一部はベントナイトコロイドに不可逆的に収着する可能性が示唆された。
中田 弘太郎*; 石寺 孝充; 黒澤 精一*; 林 雅則*; 別部 光里*; 助川 誠裕*
no journal, ,
ベントナイトコロイドに収着したAm(III)に対して、逐次脱離試験を実施した。6回の脱離試験を繰り返した後も4.510mol/gのAmがコロイドに留まったことから、この量のAmがベントナイトコロイドに対して不可逆的に収着している可能性が高いと考えられた。