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菅原 昌彦*; 早川 岳人; 大島 真澄*; 藤 暢輔; 長 明彦; 松田 誠; 静間 俊行; 初川 雄一; 草刈 英榮*; 森川 恒安*; et al.
Physical Review C, 86(3), p.034326_1 - 034326_11, 2012/09
被引用回数:17 パーセンタイル:66.88(Physics, Nuclear)Pdの高スピン状態を、Zn(Cl, 13)反応を用いて生成しインビーム線分光で研究した。中性子の軌道で特徴づけられるバンドは、より高スピン状態まで拡張された。また、中性子バンドの実験データも更新された。この2つのバンドに崩壊する多数の線が観測され、その結果、複数のサイドバンドも確認された。バンドからバンドへの電気的双極遷移もまた観測された。バンドは、中性子の整列を取り入れた準古典的な粒子・回転子モデルに基づく、「反磁気的回転」の観点から議論される。
小泉 光生; 藤 暢輔; 長 明彦; 木村 敦; 宇都野 穣; 大島 真澄; 早川 岳人; 初川 雄一; 片倉 純一; 松田 誠; et al.
Proceedings of the International Workshop on Quark Nuclear Physics 2006, p.245 - 252, 2006/00
原子力機構では、多重クーロン励起実験法を用い基底状態に近い偶偶核の構造を系統的に研究している。これまで、Ge, Zn, Moなどの安定な原子核について、B(E2), Qモーメントなどの電磁気的物理量を測定してきた。われわれの実験の結果、Ge, Mo核で、変形共存していることが明らかになった。Ge原子核においては、質量が76-74-72と下がるに従い、球形侵入バンドの0バンドヘッドのエネルギーが下がり、Geで基底状態のプロレイト変形0準位と入れ替わることがわかった。Moでは、プロレイトと3軸非対称変形の共存現象が見つかった。Znでは、3軸非対称変形していることが明らかになった。
Zieliska, M.*; Czosnyka, T.*; Wrzosek-Lipska, K.*; Choiski, J.*; 初川 雄一; Iwanicki, J.*; 小泉 光生; 草刈 英榮*; 松田 誠; 森川 恒安*; et al.
Acta Physica Polonica B, 36(4), p.1289 - 1292, 2005/04
さまざまなビームとターゲットの組合せを用いてMoとMo核をクーロン励起し、これらの核の電磁気的性質を調べた。この情報は以前Moで発見された変形共存現象を理論的に解釈するうえで、重要な実験データを提供した。
小泉 光生; 関 暁之*; 藤 暢輔; 長 明彦; 宇都野 穣; 木村 敦; 大島 真澄; 早川 岳人; 初川 雄一; 片倉 純一; et al.
Nuclear Physics A, 730(1-2), p.46 - 58, 2004/01
被引用回数:20 パーセンタイル:72.52(Physics, Nuclear)原研タンデム・ブースター加速器施設でZnビームのクーロン励起実験を行った。実験の結果、新たに2つのマトリックスエレメント及び2の四重極モーメントを得た。Znの構造を理解するために、Nilsson-Strutinskyモデルでポテンシャルエネルギー表面(PES)の計算を行った。その結果、PESは、2つの浅い極小値を持つことがわかった。1番目の極小値は、フェルミ面の下に軌道を含まず、2番目の極小値は、それを含むことがわかった。殻モデル計算との比較より、基底状態バンド及び侵入バンドは、それぞれEPSの1番目及び2番目に関係していると考えられる。基底バンドの励起エネルギーやの実験値は、3軸非対称モデル及びO(6)限界のIBMによって、ある程度再現できることがわかった。また、PESの浅い極小は原子核の形状がソフトであることを示唆している。以上より、基底状態バンドは、ソフトな三軸非対称変形していると考えられる。
小泉 光生; 関 暁之*; 藤 暢輔; 大島 真澄; 長 明彦; 木村 敦; 初川 雄一; 静間 俊行; 早川 岳人; 松田 誠; et al.
European Physical Journal A, 18(1), p.87 - 92, 2003/10
被引用回数:16 パーセンタイル:68.45(Physics, Nuclear)Pbターゲットに、原研タンデム・ブースターで加速されたZnビームを照射して、多重クーロン励起実験を行った。実験結果を最小自乗検索プログラムGOSIAで解析した結果、4つのマトリックスエレメントと、2準位の静電四重極モーメントを得ることができた。得られたより、基底バンドは準回転バンドと解釈できることがわかった。また、2準位が、正の静電4重極モーメントを持つことがわかった。実験結果、及び、Nilsson-Strutinskyモデルによる表面ポテンシャルエネルギーの計算結果より、基底バンドは、ソフトな三軸変形をしていると考えられる。
早川 岳人; 藤 暢輔; 大島 真澄; 長 明彦; 小泉 光生; 初川 雄一; 宇都野 穣; 片倉 純一; 松田 誠; 森川 恒安*; et al.
Physical Review C, 67(6), p.064310_1 - 064310_6, 2003/06
被引用回数:17 パーセンタイル:69.91(Physics, Nuclear)原研のタンデム加速器で加速されたSeビームを鉛の金属薄膜に照射した。ビームに用いたSeは、鉛との多重クーロン励起反応によって高励起状態まで励起された。励起されたSeから脱励起によって放出された線と、クーロン散乱されたSe粒子を同時計測した。Seから放出された線の角度分布,強度を最小二乗フィットコードGOSIAを用いて解析した。その結果、線の電気遷移確率と励起状態の電気的四重極変形の大きさを得ることができた。その結果を、三軸非対称模型計算と比較して、Seが三軸非対称になっていることを明らかにした。
長 明彦; Czosnyka, T.*; 宇都野 穣; 水崎 高浩*; 藤 暢輔; 大島 真澄; 小泉 光生; 初川 雄一; 片倉 純一; 早川 岳人; et al.
Physics Letters B, 546(1-2), p.48 - 54, 2002/10
被引用回数:10 パーセンタイル:51.12(Astronomy & Astrophysics)Kr ビームをMo, Pb ターゲットに照射しクーロン励起実験を行った。最小自乗コードGOSIAを用いてKrの5つの低励起状態について6つの行列要素を求めた。2準位の四重極能率がはじめて得られた。実験で得られた四重極能率及びE2換算遷移確率は、N=50同中性子体の励起準位を系統的に再現した殻模型計算と良く一致している。
藤 暢輔; Czosnyka, T.*; 大島 真澄; 早川 岳人; 草刈 英榮*; 菅原 昌彦*; 長 明彦; 小泉 光生; 初川 雄一; 片倉 純一; et al.
Journal of Physics G; Nuclear and Particle Physics, 27(7), p.1475 - 1480, 2001/07
被引用回数:35 パーセンタイル:84.98(Physics, Nuclear)Geの内部構造及びGeとの系統性を調べる目的で、セーフエネルギー以下での多重クーロン励起実験を行った。実験は原研タンデム加速において、位置感応型フォトマルを用いた粒子検出器及び多重線検出装置GEMINIを用いて行った。Pbターゲット1.5mg/cmにGeビームE=300MeVのparticle- coincidence測定を行った。得られた実験データは、最小フィットコードGOSIAを用いて解析を行い、低エネルギー励起準位に関するE2行列要素を得た。特にその励起状態のQモーメント等を求めることによって、低エネルギーのほとんどすべての励起準位の構造を明らかにした。また、プログラムsigmaを用いてsumruleから励起準位のQ,cos(3)などの値も得て、その励起準位の変形に関する情報を得た。これらの物理量から、これまで得られていた励起準位構造とは異なる、基底バンド,バンド,イントルーダーステートから構成されていると解釈された。
藤 暢輔; Czosnyka, T.*; 大島 真澄; 早川 岳人; 草刈 英榮*; 菅原 昌彦*; 初川 雄一; 片倉 純一; 篠原 伸夫; 松田 誠
European Physical Journal A, 9(3), p.353 - 356, 2000/11
被引用回数:53 パーセンタイル:90(Physics, Nuclear)Geのセーフエネルギー以下での多重クーロン励起実験を行い、その励起状態のQモーメントなどを求めることによって、その核構造を解明した。実験は原研タンデム+ブースター加速器において、位置感応型フォトマルを用いた粒子検出装置及び多重線検出装置GEMINIを用いてPbターゲットでのGeビーム E=250, 300MeVのparticle-gamma coincidenceを測定及び、厚いPbターゲットを用いたGeビームE=250,300MeVのgamma single測定を行った。得られた実験データはχフィッティングコードGOSIAを用いて解析を行い、2MeV以下の殆どの励起準位のマトリクスエレメントを決定した。またsum ruleを用いて励起準位の,等からその変形状態を解明した。
小泉 光生; 藤 暢輔; 大島 真澄; 長 明彦; 木村 敦; 初川 雄一; 菅原 昌彦*; 森川 恒安*; 草刈 英榮*; Czosnyka, T.*; et al.
no journal, ,
われわれは、基底状態に近い偶偶核の核構造を系統的に研究するために、原子力機構タンデム加速器施設において、多重クーロン励起実験法による実験研究を行っている。これまで、Ge, Zn, Moなどの安定な原子核について、B(E2), Qモーメントなどの電磁気的物理量を測定した。実験の結果、Ge, Mo核で、変形共存していることが明らかになった。Ge原子核においては、質量が76-74-72と下がるに従い、球形侵入バンドの0バンドヘッドのエネルギーが下がり、Geで0準位と入れ替わった。Moでは、プロレイトと3軸非対称変形の共存現象が見つかり、Znでは、3軸非対称変形していることが明らかになった。質量数60-100の領域に置いて多様な変形現象があることがわかった。