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報告書

東海再処理施設周辺の環境放射線モニタリング結果; 2024年度

國分 祐司; 細見 健二; 井上 和美; 小池 優子; 内山 怜; 佐々木 一樹; 前原 勇志; 松尾 一樹; 上杉 美咲; 山下 大智; et al.

JAEA-Review 2025-057, 168 Pages, 2026/03

JAEA-Review-2025-057.pdf:2.43MB

核燃料サイクル工学研究所では、「日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所再処理施設保安規定 第IV編 環境監視」に基づき、再処理施設周辺の環境放射線モニタリングを実施している。本報告書は、2024年4月から2025年3月までの間に実施した環境放射線モニタリングの結果、及び大気、海洋への放射性物質の放出に起因する周辺公衆の線量算出結果について、取りまとめたものである。なお、上記の環境放射線モニタリングの結果において、2011年3月に発生した東京電力株式会社(2016年4月1日付けで東京電力ホールディングス株式会社に変更)福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質の影響が一部の項目で見られた。また、環境監視計画の概要、測定方法の概要、測定結果及びその経時変化、気象統計結果、放射性廃棄物の放出状況、平常の変動幅の範囲を外れた値の評価について付録として収録した。

報告書

内部被ばく線量評価のためのバイオアッセイ分析法の開発; 2021年度(共同研究)

永岡 美佳; 前原 勇志; 大野 雅子*; 二瓶 英和*; 平尾 萌; 藤田 博喜

JAEA-Research 2026-001, 115 Pages, 2026/03

JAEA-Research-2026-001.pdf:6.32MB

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所放射線管理部では、2021年度に東京電力ホールディングス株式会社とバイオアッセイ分析法の開発に係る共同研究を行った。本報告書では、尿試料を対象とした$$alpha$$線核種及び純$$beta$$線核種の系統分析法に関する検討結果を取りまとめた。具体的には、固相抽出樹脂を複数利用した系統分析法の核種分離性能及び放射能測定用試料作製方法についてトレーサー試験による検証を行い、さらに、$$alpha$$線核種分析における不確かさ及び検出限界放射能の算出方法について整理を行った。

報告書

令和5年度核燃料サイクル工学研究所放出管理業務報告書(排水)

國分 祐司; 細見 健二; 瀬谷 夏美; 永岡 美佳; 井上 和美; 小池 優子; 長谷川 涼; 久保田 智大; 平尾 萌; 飯澤 将伍; et al.

JAEA-Review 2024-053, 116 Pages, 2025/03

JAEA-Review-2024-053.pdf:3.26MB

本報告書は、原子力規制関係法令を受けた「再処理施設保安規定」、「核燃料物質使用施設保安規定」、「放射線障害予防規程」、「放射線保安規則」及び茨城県等との「原子力施設周辺の安全確保及び環境保全に関する協定書」、「水質汚濁防止法」並びに「茨城県条例」に基づき、令和5年4月1日から令和6年3月31日までの期間に日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所から環境へ放出した放射性排水の放出管理結果を取りまとめたものである。再処理施設、プルトニウム燃料開発施設をはじめとする各施設からの放射性液体廃棄物は、濃度及び放出量ともに保安規定及び協定書等に定められた基準値を十分に下回った。

報告書

令和4年度核燃料サイクル工学研究所放出管理業務報告書(排水)

國分 祐司; 中田 陽; 瀬谷 夏美; 永岡 美佳; 小池 優子; 久保田 智大; 平尾 萌; 吉井 秀樹*; 大谷 和義*; 檜山 佳典*; et al.

JAEA-Review 2023-052, 118 Pages, 2024/03

JAEA-Review-2023-052.pdf:3.67MB

本報告書は、原子力規制関係法令を受けた「再処理施設保安規定」、「核燃料物質使用施設保安規定」、「放射線障害予防規程」、「放射線保安規則」及び茨城県等との「原子力施設周辺の安全確保及び環境保全に関する協定書」、「水質汚濁防止法」並びに「茨城県条例」に基づき、令和4年4月1日から令和5年3月31日までの期間に日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所から環境へ放出した放射性排水の放出管理結果をとりまとめたものである。再処理施設、プルトニウム燃料開発施設をはじめとする各施設からの放射性液体廃棄物は、濃度及び放出量ともに保安規定及び協定書等に定められた基準値を十分に下回った。

報告書

東海再処理施設周辺の環境放射線モニタリング結果; 2022年度

國分 祐司; 中田 陽; 瀬谷 夏美; 小池 優子; 根本 正史; 飛田 慶司; 山田 椋平*; 内山 怜; 山下 大智; 永井 信嗣; et al.

JAEA-Review 2023-046, 164 Pages, 2024/03

JAEA-Review-2023-046.pdf:4.2MB

核燃料サイクル工学研究所では、「日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所再処理施設保安規定、第IV編環境監視」に基づき、再処理施設周辺の環境放射線モニタリングを実施している。本報告書は、2022年4月から2023年3月までの間に実施した環境放射線モニタリングの結果及び大気、海洋への放射性物質の放出に起因する周辺公衆の線量算出結果について、取りまとめたものである。なお、上記の環境放射線モニタリングの結果において、2011年3月に発生した東京電力株式会社(2016年4月1日付けで東京電力ホールディングス株式会社に変更)福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質の影響が多くの項目で見られた。また、環境監視計画の概要、測定方法の概要、測定結果及びその経時変化、気象統計結果、放射性廃棄物の放出状況、平常の変動幅の範囲を外れた値の評価について付録として収録した。

報告書

令和3年度核燃料サイクル工学研究所放出管理業務報告書(排水)

中田 陽; 金井 克太; 國分 祐司; 永岡 美佳; 小池 優子; 山田 椋平*; 久保田 智大; 平尾 萌; 吉井 秀樹*; 大谷 和義*; et al.

JAEA-Review 2022-079, 116 Pages, 2023/03

JAEA-Review-2022-079.pdf:2.77MB

本報告書は、原子力規制関係法令を受けた「再処理施設保安規定」、「核燃料物質使用施設保安規定」、「放射線障害予防規程」、「放射線保安規則」及び茨城県等との「原子力施設周辺の安全確保及び環境保全に関する協定書」、「水質汚濁防止法」並びに「茨城県条例」に基づき、令和3年4月1日から令和4年3月31日までの期間に日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所から環境へ放出した放射性排水の放出管理結果をとりまとめたものである。再処理施設、プルトニウム燃料開発施設をはじめとする各施設からの放射性液体廃棄物は、濃度及び放出量ともに保安規定及び協定書等に定められた基準値を十分に下回った。

報告書

東海再処理施設周辺の環境放射線モニタリング結果; 2021年度

中田 陽; 金井 克太; 瀬谷 夏美; 西村 周作; 二川 和郎; 根本 正史; 飛田 慶司; 山田 椋平*; 内山 怜; 山下 大智; et al.

JAEA-Review 2022-078, 164 Pages, 2023/03

JAEA-Review-2022-078.pdf:2.64MB

核燃料サイクル工学研究所では、「日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所再処理施設保安規定、第IV編環境監視」に基づき、再処理施設周辺の環境放射線モニタリングを実施している。本報告書は、2021年4月から2022年3月までの間に実施した環境放射線モニタリングの結果、及び大気、海洋への放射性物質の放出に起因する周辺公衆の線量算出結果について、取りまとめたものである。なお、上記の環境放射線モニタリングの結果において、2011年3月に発生した東京電力株式会社(2016年4月1日付けで東京電力ホールディングス株式会社に変更)福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質の影響が多くの項目でみられた。また、環境監視計画の概要、測定方法の概要、測定結果及びその経時変化、気象統計結果、放射性廃棄物の放出状況、平常の変動幅の上限値を超過した値の評価について付録として収録した。

報告書

東海再処理施設周辺の環境放射線モニタリング結果; 2020年度

中田 陽; 中野 政尚; 金井 克太; 瀬谷 夏美; 西村 周作; 根本 正史; 飛田 慶司; 二川 和郎; 山田 椋平; 内山 怜; et al.

JAEA-Review 2021-062, 163 Pages, 2022/02

JAEA-Review-2021-062.pdf:2.87MB

核燃料サイクル工学研究所では、「日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所再処理施設保安規定、第IV 編環境監視」に基づき、再処理施設周辺の環境放射線モニタリングを実施している。本報告書は、2020年4月から2021年3月までの間に実施した環境放射線モニタリングの結果、及び大気、海洋への放射性物質の放出に起因する周辺公衆の線量算出結果について、取りまとめたものである。なお、上記の環境放射線モニタリングの結果において、2011年3月に発生した東京電力株式会社(2016年4月1日付けで東京電力ホールディングス株式会社に変更)福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質の影響が多くの項目でみられた。また、環境監視計画の概要、測定方法の概要、測定結果及びその経時変化、気象統計結果、放射性廃棄物の放出状況、平常の変動幅の上限値を超過した値の評価について付録として収録した。

論文

The Degradation of the electrical properties of IGBTs by 2-MeV electron irradiation at high-temperatures

中林 正和*; 大山 英典*; Hanano, N.*; 平尾 敏雄; Simoen, E.*; Claeys, C.*

Proceedings of the 6th International Workshop on Radiation Effects on Semiconductor Devices for Space Application (RASEDA-6), p.183 - 186, 2004/10

IGBTの電気特性の放射線劣化について、2MeV電子線の高温で照射を行い、評価した。電子線照射の実験は高崎研究所の電子加速器を使用し、フラックスは10$$^{15}$$e/cm$$^{2}$$で固定し、照射中の温度を室温, 100, 200, 300$$^{circ}$$Cと変化させた。電気測定の結果、しきい電圧は照射温度100$$^{circ}$$Cで部分的に回復し、飽和電圧の増加が100$$^{circ}$$Cで最も顕著であることがわかった。また、この温度範囲では、放射線で誘起した界面準位による電圧シフトと固定電荷による電圧シフトの挙動が異なることが判明した。本ワークショップではこれらの違いについて解析し議論を行う。

論文

Radiation damages of InGaAs photodiodes by high-temperature electron irradiation

大山 英典*; 高倉 健一郎*; 中林 正和*; 平尾 敏雄; 小野田 忍; 神谷 富裕; Simoen, E.*; Claeys, C.*; 久保山 智司*; 岡 克己*; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 219-220, p.718 - 721, 2004/06

 被引用回数:4 パーセンタイル:29.73(Instruments & Instrumentation)

人工衛星は高温で長期間、放射線にさらされるため、その中で用いられる半導体素子について、放射線照射と照射中の温度との関係を評価することが重要である。本研究では、近年非常に注目されているオプとエレクトロニクスデバイスについて照射による電気特性の変化と温度との関係を評価した。評価に用いた試料は、InP基板の上に成長させたInGaAsのエピタキシャル層で作られたフォトダイオードで0.95から1.65mmの波長範囲を有したものである。照射は、2MeVの電子線を用い照射線量は、1$$times$$10$$^{16}$$ e/cm$$^{2}$$とし照射中の温度を50, 100, 200及び300度に保持し、無印加状態で行った。その結果、電子線を照射して生じる欠陥レベルが照射中の温度の上昇に伴い減少した。また、300度の照射では、光電流の低下が初期値の30%であった。これにより、放射線照射による電気特性の変化が高温照射によって回復することがわかった。本会議では、これらの実験結果について紹介し議論する。

論文

Induced lattice defects in InGaAs laser diodes by high-temperature $$gamma$$-ray irradiation

大山 英典*; 平尾 敏雄; Simoen, E.*; Claeys, C.*; 小野田 忍; 高見 保清*; 伊藤 久義

Physica B; Condensed Matter, 308-310, p.1185 - 1188, 2001/12

 被引用回数:9 パーセンタイル:46.59(Physics, Condensed Matter)

InGaAsP系レーザダイオードにおいて高温$$gamma$$線照射により発生する格子欠陥とその素子特性に及ぼす影響を明らかにするために、レーザダイオード試料にCo-60線源を用いて$$gamma$$線照射を実施した。$$gamma$$線の照射量は最高100Mradとし、照射中の試料温度は20,100,200$$^{circ}C$$とした。照射前後にダイオードの電流・電圧(I-V)特性,容量・電圧(C-V)特性を室温にて測定した結果、照射後の順方向,逆方向電流及び光出力は照射温度の増加に伴い増加すること、また、これとは反対にしきい値電流は減少することがわかった。

論文

Impact of lattice defects on the preformance degradation of Si photodiodes by high-temperature $$gamma$$ and electron irradiation

大山 英典*; 平尾 敏雄; Simoen, E.*; Claeys, C.*; 小野田 忍*; 高見 保清*; 伊藤 久義

Physica B; Condensed Matter, 308-310, p.1226 - 1229, 2001/12

 被引用回数:31 パーセンタイル:78.51(Physics, Condensed Matter)

シリコン(Si)のPIN型フォトダイオードの高温$$gamma$$線照射による劣化を評価した。試験試料はSiフォトダイオードで、抵抗率が2~4K$$Omega$$であり、厚さ0.3mmのカバーガラス窓をもつTO-18パッケージに収められている。$$gamma$$線照射にはCo-60線源を使用し、照射量は最大1$$times$$107rad(Si),照射中の試料温度は20$$^{circ}C$$,100$$^{circ}C$$,200$$^{circ}C$$とした。照射前後のデバイス特性とDLTS測定を行い、照射による特性劣化と導入欠陥との相互関係について検討した。照射後のDLTS測定の結果、n形シリコン基板に導入された2種類の電子捕獲準位(Ec-0.22eV)及び(Ec-0.40eV)と1種類の正孔捕獲準位(EV+0.37eV)が検出された。一方、デバイス特性については、$$gamma$$線照射により暗電流は減少し、光電流は増加する傾向が得られた。これらの特性変化をDLTS測定で得られた欠陥準位に関連付けて議論する。

口頭

放射線業務従事者の健康影響に関する疫学研究における尿中ヨウ素-131濃度推定に向けた検討

永岡 美佳; 平尾 萌; 横山 裕也; 藤田 博喜; 辻村 憲雄; 百瀬 琢麿

no journal, , 

原子力機構核燃料サイクル工学研究所では、甲状腺に残留しているI-131の測定のために、2011年5月から8月にかけて当研究所へ来所した東京電力福島第一原子力発電所の緊急作業従事者から採取した尿試料のうち、$$gamma$$線検出器による測定でCs-137、Cs-134が検出されたものの一部を保管している。これらの尿試料からは短半減期のI-131は検出されておらず、その内部被ばく線量評価に関する基礎情報が不足している。一方、長半減期のI-129を検出できる可能性があり、尿中のI-129濃度を得ることで、事故直後の環境モニタリング等で測定された放射能比から尿中I-131濃度を推定できると考えられる。このため、尿中I-129濃度の取得を目的に、加速器質量分析装置(AMS)で測定するためのヨウ素抽出法の確立に関する検討を行い、抽出した試料をAMSで測定する予備的な実験を開始した。しかしながら、AMS測定では、試料中に含まれるI-129濃度に応じて安定ヨウ素(I-127)を添加する必要があり、今回の測定では土壌試料中I-129濃度分析法と同様な操作を行っており、この妥当性を評価する必要がある。本発表では、確立したヨウ素抽出法の概要、課題等を述べるとともに、得られたI-129濃度結果及びその妥当性評価、今後の実施計画について紹介する。

口頭

放射線業務従事者の健康影響に関する疫学研究における尿中ヨウ素-131濃度推定に向けた検討

永岡 美佳; 平尾 萌; 横山 裕也; 藤田 博喜; 辻村 憲雄; 百瀬 琢麿

no journal, , 

原子力機構(JAEA)核燃料サイクル工学研究所では、甲状腺に残留しているI-131濃度の測定のために、2011年5月から8月にかけて当研究所へ来所した東京電力ホールディングス従業員から採取した尿試料のうち、Ge半導体検出器による測定で試料中にCs-137が検出されたものを保管している。これらの尿試料では短半減期のI-131は検出されておらず、その内部被ばく線量評価に関する基礎情報が不足している。一方、長半減期のI-129はこれらの尿試料で検出される可能性があり、I-129濃度を得ることで、事故直後の環境データ等で測定された放射能比から尿中I-131濃度を推定できると考えられる。このためJAEAでは、尿中I-129濃度の取得を目的に、加速器質量分析装置(AMS)で測定するためのヨウ素抽出法の確立に関する検討を行い、抽出した試料をAMSで測定する予備的な実験を開始した。本発表では、確立したヨウ素抽出法の概要、課題等を述べるとともに、今後の実施計画について紹介する。

口頭

Comparison of energy resolution of cerium hydroxide micro-precipitation

大野 雅子*; 野口 瑞貴*; 前原 勇志; 松尾 一樹; 平尾 萌

no journal, , 

Optimization of methods for rapid in vitro bioassay of mixed nuclides such as actinide was examined in a collaborative research project between TEPCO's Fukushima Daiichi Nuclear Power Station (FDNPS) and Japan Atomic Energy Agency As one of the optimizations, we made a study to change the alpha measurement source from electrodeposition method to micro precipitation method Among americium, plutonium, and uranium source, only the BG on the low energy side of the uranium source became higher, which was a mysterious result.

口頭

多数の内部取り込み者が発生した場合に対応するためのバイオアッセイ技術の開発

飯澤 将伍; 松尾 一樹; 平尾 萌; 長谷川 涼; 佐佐木 光; 上杉 美咲; 藤澤 真; 前原 勇志; 細見 健二

no journal, , 

東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所の廃止措置では、燃料デブリ等の取り出し規模の拡大に伴い、U、Pu、Am等の$$alpha$$線放出核種の取り込みによる内部被ばくリスクの増加が想定される。本研究では、多数の内部取り込み者が発生した場合にも迅速かつ精度を維持して対応可能なバイオアッセイ技術の確立を目的とする。尿及び便試料を対象に、Sr、U、Pu、Am及びCmを系統分析するためのレジン法の確立・改良を進め、回収率の向上及び変動抑制、国際相互比較試験による分析精度の確認を行っている。また、前処理や核種抽出工程の機械化・自動化、ICP-MSによる測定時間短縮を検討している。さらに、動画教材や実習による分析者の人材養成に加え、ベテラン分析者の知識・経験をグループインタビュー等により収集し、オンプレミス型AIチャットボットによる知識継承の支援を検討している。今後、各要素技術の性能評価及び実用化に向けた検証を進める。

口頭

放射線業務従事者の健康影響に関する疫学研究における尿中ヨウ素-131濃度推定に向けた検討,2

平尾 萌; 永岡 美佳; 藤田 博喜; 辻村 憲雄; 百瀬 琢麿

no journal, , 

日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所では、東京電力福島第一原子力発電所事故に係る緊急作業従事者を対象に、2011年5$$sim$$8月に内部被ばく評価に伴う体内放射能測定時に採取した尿試料を保管している。これらの試料では、$$gamma$$線スペクトロメトリーにより放射性セシウムが検出されているものの、短半減期核種である$$^{131}$$Iは減衰により検出されておらず、事故初期の放射性ヨウ素摂取量評価に必要な情報が不足している。一方で、尿試料には$$^{131}$$Iの放射性同位体である$$^{129}$$Iが含まれている可能性があり、半減期は1570万年であるため現在でも検出可能である。このため、尿中$$^{129}$$I濃度を測定することで、事故直後の環境モニタリングデータ等から得られた$$^{129}$$I/$$^{131}$$I放射能比を利用して当時の尿中$$^{131}$$I濃度を推定できる可能性がある。本研究では、加速器質量分析法(AMS)による尿中$$^{129}$$I分析手法の確立と、その妥当性評価を進めている。尿試料からのヨウ素抽出法については、文献調査等を参考にし、陰イオン交換樹脂を用いたイオン交換法を採用した。2025年度に尿試料の分析を実施したところ、分析回収率は89.9$$sim$$100%であり、AMSによる測定結果から算出した$$^{129}$$I濃度は、4.8$$times$$10$$^{-5}$$$$sim$$2.7$$times$$10$$^{-4}$$ Bq/L(過去のフォールアウト等由来の$$^{129}$$Iを含む)であった。本手法によって緊急作業者の尿試料中から、尿中$$^{129}$$Iが検出可能であることの見通しを得ることができたが、分析した尿試料の件数及びAMS測定の件数は少ないことから、引き続き分析・測定を行い、検証が必要である。本発表では、昨年度に引き続き尿試料の分析件数を増やし、新たに得られた分析回収率を報告するとともに、一連の分析を通じて明らかとなった課題についても報告する。さらに事故当時、一部の作業者には放射性ヨウ素摂取時期の前後に安定ヨウ素剤(KI)が投与されていたことから、KI投与が放射性ヨウ素の体内動態および尿中排泄挙動に及ぼす影響についても検討する。

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