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市川 健太*; 神田 大徳; 吉岡 直樹*; 荒 邦章; 斉藤 淳一; 永井 桂一
Proceedings of 26th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-26) (Internet), 6 Pages, 2018/07
ナトリウム自身の反応抑制の研究は、液体ナトリウム(ナトリウムナノ流体)中へのナノ粒子分散の概念に基づいてなされた。ナトリウムナノ流体の実験結果から、ナノ流体の水反応の反応速度と反応熱量はナトリウムのそれらより低いことが明らかになった。ナトリウムナノ流体-水反応ジェットのピークの温度の解析モデルは、われわれによって前述の抑制効果を考慮して開発された。本論文では反応ジェットのピークの温度予測に、この解析モデルを適用し蒸気発生器伝熱管断裂(SGTR)事故の隣接した伝熱管損傷の緩和効果の予測方法を準備した。ナトリウムナノ流体がナトリウム高速炉の2次系冷却材のために使われるとして、設計基準事故事象の緩和効果とSGTRの設計拡張状態をこの方法を用いて推定した。その結果、2次系冷却材でナトリウムナノ流体を用いて損傷を受けた伝熱管の数を減らし、SGTR事故によって発生する圧力を抑制する可能性が得られた。
竹井 敏*; 大島 明博*; 市川 拓実*; 関口 敦士*; 柏倉 美紀*; 古澤 孝弘*; 田川 精一*; 大山 智子; 伊都 将司*; 宮坂 博*
Microelectronic Engineering, 122, p.70 - 76, 2014/06
被引用回数:24 パーセンタイル:76.64(Engineering, Electrical & Electronic)環境に配慮した電子線リソグラフィ技術を確立するため、バイオマス由来の糖レジストを開発した。石油由来ではなく、また、アルカリ水溶液や有機溶媒を用いて現像する既存のレジストと違い、水で現像できることが大きな特徴である。75keVの電子線描画装置を用いて加工特性を評価したところ、50-200nmのライン加工に要する照射線量は約7C/cmと低く、化学増幅型レジストと比較しても非常に高い感度を示すことが分かった。開発した糖レジストは23Cの室温環境で純水に60秒浸漬することで現像でき、ドライエッチング耐性(CFガス)も十分にあることが確認された。
島田 健司*; 上野 秀樹*; Neyens, G.*; 旭 耕一郎*; Balabanski, D. L.*; Daugas, J. M.*; Depuydt, M.*; De Rydt, M.*; Gaudefroy, L.*; Grvy, S.*; et al.
Physics Letters B, 714(2-5), p.246 - 250, 2012/08
被引用回数:7 パーセンタイル:41.21(Astronomy & Astrophysics)中性子過剰核における魔法数消滅の研究を目的として、フランスGANIL研究所にて、ベータNMR法を用いて中性子過剰核Alの電気的四重極モーメント(モーメント)の測定を行った。得られたモーメントの値の絶対値は、133(18)mbとなった。この実験値を殻模型及び粒子・振動結合模型の二つの理論模型の値と比較した。その結果、中性子数20の閉殻構造消失を考慮に入れていない従来の殻模型計算では、モーメントを過小評価する一方、魔法数消滅を考慮に入れた大規模殻模型計算では実験値を正しく再現した。同様の値が、中性子数20の閉殻構造消失を考慮に入れた粒子・振動結合模型でも得られた。その結果、中性子20の閉殻構造はAl核でも相当程度消失していることが判明した。
高屋 茂; 山県 一郎; 市川 正一; 永江 勇二; 若井 栄一; 青砥 紀身
保全学, 9(1), p.51 - 56, 2010/04
中性子照射試験片用に遠隔操作式振動試料型磁力計(VSM)を開発した。最大印加磁界範囲は0.5/A/m以上であり、磁気モーメントの測定精度は、510Am以上である。中性子照射試験片の磁化曲線を本VSMを用いて測定し、代表的な照射損傷指標である弾き出し損傷量と、保磁力等の磁気特性の関係を調べた結果、両者には良い相関があることが示された。このことは、VSMを用いた照射損傷の非破壊評価の可能性を示している。
松井 義典; 高橋 広幸; 山本 雅也; 仲田 祐仁; 吉武 庸光; 阿部 和幸; 吉川 勝則; 岩松 重美; 石川 和義; 菊地 泰二; et al.
JAEA-Technology 2009-072, 144 Pages, 2010/03
日本原子力研究開発機構は、平成17年10月に日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構との統合によって誕生した。この統合を最大限に利用したプロジェクトが、旧電源開発促進対策特別会計法及び特別会計に関する法律(エネルギー対策特別会計)に基づく文部科学省からの受託事業「長寿命プラント照射損傷管理技術に関する研究開発」である。この「長寿命プラント照射損傷管理技術に関する研究開発」において、材料の照射損傷評価指標の確立に重要な、世界で類のない、高速実験炉「常陽」と研究用原子炉であるJRR-3を利用した組合せ照射材を平成18年から平成19年の約2年間の短期間で取得した。本報告は、これら常陽,JRR-3の実験炉施設及びWASTEF, JMTRホットラボ,MMF, FMFのホット施設を利用した組合せ照射における作業計画から作業結果及び照射試験における照射温度と照射量の評価をまとめたものである。
笠井 昇; 瀬古 典明; 玉田 正男; 市川 栄一*
JAEA-Review 2006-042, JAEA Takasaki Annual Report 2005, P. 46, 2007/02
群馬県草津町の強酸性の温泉水中に溶存しているスカンジウムを回収するために、放射線グラフト重合によりリン酸基を導入した吸着材を作製した。この吸着材はpH3以下の酸性域においても吸着性能が高く、100ppbのスカンジウム溶液中にわずか2時間の浸漬で90%以上の吸着率を示した。特に、温泉排水のpH2前後では98%の吸着率であった。また、草津温泉の温泉排水が集積する川と源泉において、吸着試験を行ったところ、浸漬時間23時間で、それぞれ高品位の鉱石のスカンジウム濃度と比較して2倍, 15倍に濃縮できることがわかった。
瀬古 典明; 笠井 昇; 玉田 正男; 市川 栄一*
no journal, ,
近年、アルミニウム合金の耐熱性の向上や燃料電池の電解質に有用な元素としてスカンジウムが注目されている。現在スカンジウムは、100%海外に依存しており資源の確保が求められている。そのため、低濃度で温泉中に溶存するスカンジウムを回収可能な吸着材を放射線グラフト重合法で合成し、その特性について評価した。pH0.5から3の酸性域で100ppbに調製したスカンジウム溶液中で2時間浸漬撹拌したところ、pH1から3の範囲での高い吸着特性を示し、pH2では98%の回収率であった。さらに、pH2に調製した40ppbのスカンジウム溶液を36C及び92Cに保った恒温水槽中で2時間浸漬撹拌させた際、92Cにおいては、わずか10分の接触で97%のスカンジウムが吸着可能であった。また、草津温泉にてスカンジウムの濃度がそれぞれ18, 40ppbである酸性温泉排水(pH1.8, 36C)及び源泉(pH1.4, 92C)中に浸漬させたところ、2時間の浸漬でそれぞれ吸着材1kgあたり70mg, 620mgのスカンジウムを回収することができた。
瀬古 典明; 笠井 昇; 保科 宏行*; 玉田 正男; 市川 栄一*
no journal, ,
放射線グラフト重合により作製した繊維状の吸着材は溶存する極低濃度の金属イオンを効率よく捕集することが可能である。この材料を用いて温泉水中に溶存するスカンジウムやヒ素などを回収するため、リン酸型の吸着材を作製し、吸着特性を評価した。温泉排水と同様なpH0.5から2の酸性域で、40ppbに調製したスカンジウム溶液中にリン酸型吸着材を浸漬撹拌させたところ、pH1から3の範囲で効率の良い吸着性能を示し、pH2では99%の回収率であった。また、吸着率は浸漬温度に影響し、92Cにおける吸着率は同様の試験で、わずか10分の接触で97%のスカンジウムが吸着可能であった。このことから、92Cで湧出する温泉源水での使用がより効果的であることがわかった。次に、リン酸型吸着材にジルコニウムを担持させて得られるヒ素回収用の吸着材を作製し、ヒ素の除去効率を評価したところ、市販品と比較して100倍の速度での処理が可能であることがわかった。
高屋 茂; 市川 正一; 吉武 庸光; 加藤 章一; 若井 栄一; 青砥 紀身
no journal, ,
「長寿命プラント照射損傷管理技術に関する研究開発」においてオーステナイト系ステンレス鋼の照射損傷と磁気特性の関係を調べるために行った受入れ材,熱時効材,JMTR照射材に関する磁気測定の結果、及び熱時効による磁気特性変化の原因を明らかにするために実施した交流磁場印加中磁気カ-効果顕微鏡観察結果を報告する。
高屋 茂; 永江 勇二; 青砥 紀身; 山県 一郎; 市川 正一; 今野 将太郎; 小川 竜一郎; 若井 栄一
no journal, ,
照射損傷パラメータの弾き出し損傷及びHe量の非破壊評価手法の検討のため、SUS304及び316FRについて中性子照射材の磁束密度がフラックスゲート(FG)センサを用いて測定された。試験片は、常陽, JMTR, JRR-3Mのいずれかか、JRR-3Mと常陽の両方(組合せ照射)で照射された。さまざまな炉を用いた照射や組合せ照射を実施することにより、単一の炉では得ることが難しい照射条件を実現できる。弾き出し損傷量とHe量,照射温度の範囲はそれぞれ、0.0130dpa, 1.017appm, 470560Cである。316FRについては、2から5dpaにしきい値が存在する可能性があるが、磁束密度は弾き出し損傷量とともに増加した。これは、FGセンサを用いた磁束密度測定による弾き出し損傷量の非破壊評価の可能性を示している。一方、磁束密度はHe量との相関は示さなかった。
高屋 茂; 山県 一郎; 市川 正一; 永江 勇二; 若井 栄一; 青砥 紀身
no journal, ,
中性子照射試料用の遠隔操作式振動型磁力計(VSM)を開発した。最大印加磁場は0.5/ A/m以上、磁化分解能は5 A以上である。開発したVSMを用いて中性子照射試料の磁化曲線を測定し、代表的な照射損傷指標の一つである弾き出し損傷量と保磁力などの磁気特性との関係を調べた結果、それらに良い相関があることが明らかになった。このことは、VSMを用いた照射損傷の非破壊評価の可能性を示している。