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江草 茂則; 瀬口 忠男; 川上 和市郎
Proc. of the 5th Japan-U. S. Conf. on Composite Materials, p.479 - 486, 1991/00
核融合炉用超電導磁石の構造材料および電気絶縁材料として使用される繊維強化高分子複合材料の機械的性質に及ぼすマトリックス樹脂の硬化状態の影響について検討した。その結果、複合材料の機械的性質は、室温では樹脂の硬化状態にほとんど依存しないが、77Kでは著しく依存することが分かった。次に、この複合材料にCo-
線を照射したのち77Kと室温で機械試験を行なった。その結果、機械強度の劣化挙動は試験方向(縦糸方向域は縦糸と横糸の45゜方向)に依存するばかりでなく、複合材料の種類(補強材料繊維とマトリックス樹脂の組み合わせ)と試験温度にも依存し、極めて複雑であることが分かった。本報告では、これらの一見複雑な劣化挙動をすべて統一的に説明できるモデル化についても検討する。
森田 洋右; 八木 敏明; 川上 和市郎
Radiation Effects on Polymers, p.485 - 499, 1991/00
1990年8月アメリカ化学会で発表した論文をまとめたものである。内容は、熱及び放射線劣化させたエチレン-プロピレンゴムの酸化領域をX線マイクロアナライザーにより定量的に測定したものである。
日馬 康雄; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*; 大西 隆雄*
EIM-90-123, p.55 - 64, 1990/12
原子力発電所の安全性の確保ならびに長寿命化の観点から、原子力発電所用ケーブルに使用されている代表的な絶縁材料である2種類のポリ塩化ビニルを、広範囲の温度および放射線の複合環境に長時間暴露し、機械的性質の伸びを指標として、重ね合わせ法による解析を試みた。その結果、線量率、温度による加速係数を得、これらを用いて想定される原子炉の通常運転時の環境における寿命を推定した。その値は0.2Gy/h、60Cに対して、伸びが初期値の1/2および絶対値で100%に至る時間は、一般ビニルで29.8(42.6)年、特殊耐熱ビニルで82.5(103.3)年であった。
八木 敏明; 森田 洋右; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*; 望月 修*; 大西 隆雄*
EIM-90-124, p.65 - 74, 1990/12
原子力発電所にとって重要な電線・ケーブルを非破壊的に診断する方法および測定装置の検討を行った。ケーブル試料に周期的なねじり歪を与え、それに応じたトルクを測定する装置を試作し、熱および逐次劣化(放射線熱)した600V級低圧CVケーブルのトルク値と機械的特性の関係を調べた。ケーブル試料に与える歪に応じたトルク値の大きさは試料の硬さや柔らかさの程度によって変化する。本装置で求めたトルクの値と劣化ケーブルのシース材の破断伸びの間にはよい相関性が得られた。シース材の劣化がケーブルの劣化を支配するとき、本方法(歪-トルク応答)によって、電線・ケーブルの劣化状態を非破壊で定量的に求めることが出来る。
山中 三四郎*; 壁谷 孝志*; 福田 正*; 沢 五郎*; 家田 正之*; 伊藤 政幸; 川上 和市郎
電気学会論文誌,A, 110(11), p.781 - 788, 1990/11
原子炉用電線の絶縁劣化診断法研究の一環として、照射線量と残留電圧、漏れ電流及び放電電流との関係を調べ、残留電圧測定法の絶縁劣化診断への応用の可能性を検討した。その結果、線照射量と残留電圧、漏れ電流及び放電電流との間に相関関係があること、また、残留電圧と漏れ電流及び放電電流との等価性、すなわち、残留電圧の解析結果から漏れ電流及び放電電流を評価できることを明らかにした。これらのことから、残留電圧の放射線劣化診断への適用の可能性が示唆される。
鬼頭 嚇巳*; 山中 三四郎*; 福田 正*; 沢 五郎*; 家田 正之*; 伊藤 政幸; 川上 和市郎
EIM-90-117, 10 Pages, 1990/00
放射線によるEPRの絶縁劣化機構を充填剤が存在する系について解明するために、ハードクレイを配合した系について検討した。配合剤の量を0から40部の範囲で変えた試料にCo-60線室温の酸化環境下で照射した。照射は0から0.8MGyの範囲内で線量を変えて行なった。各試料について充電電流と放電電流を測定し、Cole-Coleの式を用いて解析し、次の結果を得た。1)未照射試料の導電率はゴムと充填剤の界面に依存するキャリアトラップと充填剤による導電路を仮定することにより説明できる。2)放射線による分散強度の変化は充填剤を4部から20部配合した試料では低線量で急増し、その後飽和する傾向を示すのに対して40部配合した試料では照射による変化が少ない。
八木 敏明; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*
EIM-89-114, p.1 - 9, 1989/12
熱可塑性エラストマー(TPE)は加工が容易であることに加えて耐摩擦性等、優れた特性を持つため、電線・ケーブルをはじめ様々な分野で用途開発が進められている。本報告は耐放射線性が良いと期待されるウレタン系TPEについて、その構成成分であるポリオールの種類(エーテル系、エステル系等)およびジイソシアネード成分とポリオールの配合比が、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)の耐放射線性にどのように影響するか調べた。エーテル系材料では、伸びの低下を指標にした場合、ジイソシアネート含有量が40数%付近に最適値を示すピークが観察された。また、ポリオールの種類により照射後のK原子の分布は著しく異なり、エーテル系、カーボネイト系は試料表面のみK原子の分布が見られる。一方、アジペート系、カプロ系、試料は試料全体に見られ、かつゲル分率は前者より小さいことが分かった。
日馬 康雄; 川上 和市郎; 神村 誠二*; 柳生 秀樹*
EIM-89-116, p.21 - 29, 1989/12
絶縁材料の放射線劣化の主たる要因と考えられる酸化劣化の影響を調べるため、架橋ポリエチレン2種類(純粋及びモデル配合)ならびにポリ塩化ビニル2種類(同上)を種々の条件下(空気中高線量率下、空気中低線量率下におよび酸素加圧下高線量率)で照射し、機械的、電気的特性を調べた。その結果、酸化度と機械的性質の伸びとの間には極めて良い相関が得られた。また、電気的性質の絶縁抵抗と酸化度の間にもある程度の相関があることがわかった。誘電的性質としては誘電正接が酸化の影響を受けることがわかったが、静電容量は酸化の影響を殆ど受けないことがわかった。
森田 洋右; 川上 和市郎
IEEE Transactions on Nuclear Science, 36(1), p.584 - 590, 1989/02
被引用回数:33 パーセンタイル:93.71(Engineering, Electrical & Electronic)原子力プラントや大型照射施設において、光ファィバの使用が考えられている。しかし、光ファイバは照射により伝送損失が増大し、線量が大きくなると使用不能となる。本報告では原子力プラントや宇宙環境などの実環境である低線量率、長時間の線照射を光ファイバに行った時の損失増加を600~1600nmの広い波長範囲にわたって測定した。
日馬 康雄; 岡田 漱平; 伊藤 政幸; 八木 敏明; 吉川 正人; 吉田 健三; 町 末男; 田村 直幸; 川上 和市郎
Radiation Damage to Organic Materials in Nuclear Reactors and Radiation Environments, p.1 - 30, 1989/00
原子力発電所用ケーブルに使用される5種類の絶縁・被覆材料を種々の同時法ならびに遂次法LOCA模擬環境に暴露し、劣化に及ぼすLOCA模擬環境における酸素の影響を検討した。その結果、LOCA模擬環境における酸素は高分子物質の劣化を促進し、架橋より切断を優先させるとともに絶縁抵抗を低下させる原因となる極性物質の生成を促す。実験事実から、LOCA模擬環境に於て劣化に影響を与えると考えられる環境因子は酸素との関連に於て考慮しなければならないことがわかった。
吉川 正人; 伊藤 久義; 森田 洋右; 川上 和市郎; 梨山 勇*
EIM-88-121, p.35 - 43, 1988/12
MOS構造の耐放射性は、電極材料が界面に発生する応力と深い関係がある。我々は蒸着金属原子が凝集して金属膜となるときの凝集エネルギーに注目し、凝集エネルギーの高いAl、Ni、MoでMOS構造を作成し、耐放射線性に与える電極材料の影響を金属原子の凝集力という新しい視点から調べた。その結果MOS構造の耐放射性と凝集力及び金属のYoung率には密接な関係があり、Pb centerやE'centerの対数値と凝集エネルギーには直線関係のあることがわかった。その結果、MOS構造の耐放射線性には顕著な電極材料依存性があり、我々が実験したAl、Ni、Mo電極MOSキャパシタはこの順に耐放射線性のあることがわかった。また、界面に発生する応力は凝集エネルギーを尺度として整理でき、MOS構造の耐放射線性をある程度推定できる可能性のあることを示した。
八木 敏明; 森田 洋右; 川上 和市郎
EIM-88-136, p.49 - 58, 1988/12
近年、原子炉用電線、ケーブル類の寿命予測が重要な課題となって来た。そのため、電線絶縁材料である有機ポリマー材料の熱劣化を含む低線量率長時間照射下での劣化について、より詳細な検討が必要となってきている。本報では、主に熱劣化について、低温域での活性化エネルギー低下をXMA(X線マイクロアナライザー)法、酸素の拡散量測定、化学発光法などを用いて検討し、その機構を明らかにすることを試みた。また、計算により熱酸化領域の推定を試みた。その結果、各温度で熱処理した試料の機械的特性にはポリマーの酸化領域の分布状態の影響が大きいことがわかった。また計算による酸化領域の推定の見通しが得られた。
伊藤 政幸; 日馬 康雄; 岡田 漱平; 八木 敏明; 吉田 健三; 川上 和市郎
EIM-88-137, p.59 - 69, 1988/12
LOCA模擬環境を逐次で加える際の放射線の照射条件を比較検討した。室温で1.0kGy/hでの照射(1)、時間短縮照射条件として70Cの空気中で5.0kGy/hでの照射(2)と酸素加圧(0.5Mpa)で4.2kGy/hでの照射(3)の三条件である。線量はすべて1.5MGyとした。照射後試料を120
Cの蒸気-ケミカルスプレー環境(SC)およびSCに酸素を0.05MPa加えた環境(SCA)とに暴露した。暴露時間を変えた試料について機械的性質と絶縁抵抗値を測定した。
日馬 康雄; 岡田 漱平; 八木 敏明; 伊藤 政幸; 中瀬 吉昭; 吉川 正人; 田中 進; 川上 和市郎; 吉田 健三; 町 末男; et al.
JAERI-M 88-178, 383 Pages, 1988/09
現行試験法(推奨案)の妥当性の評価に資することを目的として、原子炉用電線に用いられる代表的に被覆・絶縁材のシート状試験並びにケーブルについて、原子炉用電線材料健全性試験装置(SEAMATE-II)を用いて、同時法並びに逐次法LOCA模擬環境下における試験条件が劣化に与える影響を調べた。同時法LOCA模擬環境では空気が存在すると線量率、環境温度が材料の機械的、電気的性質の劣化や吸水膨潤に大きな影響を与え、逐次法の劣化に比べて劣化が大きいこと、過渡温度条件、スプレイ事前劣化条件などは劣化に大きな影響を与えないことを明らかにした。
森下 憲雄; 久米 民和; 川上 和市郎; 石垣 功
食品照射, 23(2), p.28 - 32, 1988/00
照射香辛料の検知法確立のための一手段として、ESRによる照射コショウの検知の可能性について検討した。コショウのESR測定では、半値巾が1000Gを越える広い成分と、約6.5Gの狭い成分とが観測された。
森田 洋右; 平尾 敏雄; 川上 和市郎
EIM-87-129, p.53 - 65, 1987/00
光ファイバが放射線照射下で実際に使用される環境は低線量率(~100R/n)、長時間であることが多く、光ファイバがこのような環境下でどのような損失増加挙動を示すかを知ることは重要である。本研究は、低OH及び高OH純石英コア・光ファイバ、シングルモード光ファイバのCo-
線照射下での損失増加の線量率依存性、従来あまり研究されていない/300~1600nm帯の照射損失増加について調べた。
森田 洋右; 川上 和市郎
EIM-87-146, p.81 - 92, 1987/00
原子力発電所の格納容器内で使われる安全系の電線・ケーブルの通常運転時(40年間)の健全性、また、近年、原子炉の長寿命化が検討されており、原子炉にとって重要な電線・ケーブルにおいても寿命予測技術が必要となってきた。このためには、電線絶縁材料である有機ポリマー材料の劣化の機構にもとづいた、劣化のモデル化が必要である。
日馬 康雄; 八木 敏明; 伊藤 政幸; 岡田 漱平; 川上 和市郎
EIM-87-150, p.121 - 130, 1987/00
LOCA模擬環境暴露時における絶縁材料の劣化に及ぼす事前劣化条件の影響を調べるため、試験法推奨案ならびに酸素加圧下照射後熱劣化などによる事前劣化を与えた絶縁・被覆材料を同時法ならびに逐次法LOCA模擬環境に暴露し、機械的、電気的性質に及ぼす事前劣化条件の影響について検討した。その結果、事前劣化の条件はLOCA模擬環境暴露前の材料の劣化いは影響を与えるが、これらをLOCA模擬環境に暴露すると事前劣化段階での劣化挙動の違いは小さくなるか、殆んど見られなくなる場合が多い。しかしながら、材料の中には酸化劣化が物性に大きな影響を与えるものもあり、低線量率、長時間の現実の環境を模擬するためには、酸化劣化についての考慮が必要である。
八木 敏明; 日馬 康雄; 伊藤 政幸; 川上 和市郎
EIM-87-151, p.1 - 10, 1987/00
原子炉施設等の放射線環境下で使用される電線・ケーブル類は実際の布設状態に於て、多少曲がった状態にあり、引張および圧縮の両応力下で放射線劣化を受けることが考えられる。ゴム材料が無仲長状態で放射線劣化を受ける場合と一定量変形を受けた状態で放射線劣化を受ける場合とで機械的性質にどの程度影響が表われるか、ハイパロン、EPR、クロロプレン、シリコーンゴムを用い、試料の劣化に及ぼす予め付予する変形量の影響を調べた。
瀬口 忠男; 貴家 恒男; 川上 和市郎; 萩原 幸; 河野 功*; 上坪 宏道*
Proceedings of 11th International Conference on Cyclotrons and Their Applications, p.669 - 672, 1987/00
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリサルホンのフィルムにサイクロトロンによる加速陽子を照射し、照射効果を引張り試験で測定して調べ、線による照射効果と比較し検討した。陽子を高分子フィルムに均一に照射するために、試料フィルムを回転しながら照射する装置を試作して、150mm
30mmの大きさのフィルムに均一に照射できた。照射後のフィルムを引張試験し、破断時の強度と伸びを求めた。線量はCTAフィルム線量計で測定した。陽子照射による強度と伸びの変化は
線照射による変化とほぼ同じであった。このことは、高分子鎖の架橋や切断が陽子と
線でほとんど同じであることを示しており、LETの効果はさほど大きく寄与していないと考えられる。