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論文

Origin of ferroelectric polarization in bismuth sodium titanate

野口 祐二*; 阿蘇 星侑*; 大山 研二*; 石垣 徹*; 米田 安宏; 松尾 拓紀*

Physical Review B, 111(21), p.214113_1 - 214113_13, 2025/06

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Materials Science, Multidisciplinary)

200Kで収集した放射光X線回折データに対する最大エントロピー法(MEM)/リートベルト解析と密度汎関数理論(DFT)計算を組み合わせ、高品質なチタン酸ビスマスナトリウム(Bi$$_{1/2}$$Na$$_{1/2}$$TiO$$_3$$)粉末の電子構造を解析した。その結果、Bi-O共有結合とそれに伴う強誘電性は、主にTi-3dを介したBi-6p-O3-2p軌道相互作用に起因することがわかった。

論文

Crystal structures and phase stability of antiferroelectric $$R$$ phases in undoped and Ca-modified sodium niobates

阿蘇 星侑*; 松尾 拓紀*; 米田 安宏; 森川 大輔*; 津田 健治*; 大山 研司*; 石垣 徹*; 野口 祐二*

Physical Review B, 111(17), p.174114_1 - 174114_12, 2025/05

 被引用回数:1 パーセンタイル:76.22(Materials Science, Multidisciplinary)

高分解能放射光X線・中性子回折、収束電子線回折、密度汎関数理論(DFT)計算を組合せた解析により、Ca修飾NaNbO$$_{3}$$と非ドープNaNbO$$_{3}$$の結晶構造、phase転移、相安定性を調べた。その結果、Ca修飾によって反強誘電体(AFE)-$$R$$相が200Kから800Kの広い温度範囲で安定化されること、NaNbO$$_3$$は格子膨張を伴う温度誘起等方圧によって安定化されるのに対し、Ca修飾NaNbO$$_3$$は格子収縮を伴う組成誘起化学圧力によって安定化されることが示された。

論文

ウンシュウミカンにおけるイオンビーム照射用試料調整方法の検討

松尾 洋一*; 長谷 純宏; 竹下 大樹*; 納富 麻子*

JAEA-Review 2014-050, JAEA Takasaki Annual Report 2013, P. 111, 2015/03

中生ウンシュウミカンは、多胚性種子のために交雑育種による品種改良には多数の制約がある。このため新品種の開発は、雑種実生による品種改良は少なく、枝変わりもしくは珠心胚実生の中から突然変異個体を選抜している。通常の珠心胚実生の選抜試験では、特定の形質を得ることは困難であるため、イオンビーム照射を実施した珠心胚実生より突然変異個体を効率的に誘発するために、品種毎に試料の前処理方法を検討した。前処理方法として、実生の胚軸及び根部を切断してプラ壺へ移植する方法、ならびに組織の切断部位を少なくするために胚軸部のみを切断し、スチロールケースに配置して根部は水分を含ませた支持体で固定する方法の2通りを試験した。イオンビーム照射後の再分化率を比較した結果、前者の方法の方が再分化率が高いことがわかった。

口頭

中生ウンシュウミカン実生胚軸へのイオンビーム照射方法及び線量の検討

松尾 洋一*; 竹下 大樹*; 納富 麻子*; 長谷 純宏; 野澤 樹*

no journal, , 

中生ウンシュウミカンは、多胚性種子のために交雑育種による品種改良には多数の制約がある。このため新品種の開発は、雑種実生による品種改良は少なく、枝変わり若しくは珠心胚実生の中から突然変異個体を選抜している。通常の珠心胚実生の選抜試験では、特定の形質を得ることは困難であるため、イオンビーム照射を実施した珠心胚実生より突然変異個体を効率的に誘発するために、品種毎に試料の前処理方法を検討した。前処理方法として、実生の胚軸及び根部を切断してプラ壺へ移植する方法、ならびに組織の切断部位を少なくするために胚軸部のみを切断し、スチロールケースに配置して根部は水分を含ませた支持体で固定する方法の2通りを試験した。イオンビーム照射後の再分化率を比較した結果、前者の方法の方が再分化率が高いことがわかった。

口頭

ウンシュウミカンにおける量子ビーム感受性の品種間差異及び"今村温州"わい化変異体の作出

松尾 洋一*; 長谷 純宏; 野澤 樹; 竹下 大樹*; 納富 麻子*

no journal, , 

ウンシュウミカンは雄性不稔形質を有し多胚性種子を形成するため、交配による品種育成は困難な場合が多く、主に枝変わりもしくは珠心胚実生の中から突然変異体を選抜し品種を育成している。量子ビームを利用した突然変異育種法は、効率的に目的形質を獲得することが可能なことより花き類等では広く利用されているが、木本性植物では利用が少ない。本試験ではウンシュウミカンの多胚性種子を利用し、実生胚軸切断面より発生したカルスへ重イオンビーム照射を行い、感受性を把握し変異体を効率的に獲得する手法について検討した。さらに、樹勢が強く夏梢の徒長が著しい"今村温州"について徒長が抑えられた個体を選抜したので報告する。

口頭

ウンシュウミカンカルスへの重イオンビーム照射が再分化個体生育に及ぼす影響

田中 義樹*; 納富 麻子*; 竹下 大樹*; 松尾 洋一*; 長谷 純宏

no journal, , 

ウンシュウミカンは雄性不稔であることに加え、種子が多胚性で交雑胚が得られにくいことから、交雑育種は非常に困難である。このため、ウンシュウミカンの品種改良では、枝変わりもしくは珠心胚実生の中から突然変異個体を選抜するのが一般的であるが、変異の頻度や幅は非常に小さく効率が悪い。高糖系ウンシュウミカン"今村温州"は果実品質は優れているものの、樹勢が強すぎるため着果性が悪いという欠点を持つ。そこで、わい性の突然変異個体獲得を目的とし、珠心胚実生上のカルスにイオンビームを照射した。カルスから再分化した個体について、生育特性を調査した。樹高分布は2Gyおよび4Gyでほぼ同等で、幹径の分布も両線量区で同様の傾向を示した。樹勢が中庸またはやや弱い個体が2/3前後を占め、現時点でトゲ発生がない、あるいは少ない個体が5個体みられた。今後さらに候補個体の育成をすすめ、果実品質を中心とした他の形質について確認する予定である。

口頭

「ふげん」原子炉解体に係る技術開発,2; 原子炉構造材試料採取に係る装置開発及び今後の計画

岩井 紘基; 佐野 一哉; 水井 宏之; 中村 保之; 林 健太; 石飛 龍彦*; 松尾 公彦*; 岡 寛*

no journal, , 

「ふげん」の原子炉構造材は、約25年間の運転により放射化しているが、放射能インベントリ評価は汎用の評価コードを用いた放射化計算により実施してきている。この放射能インベントリは、解体用プールの仕様や原子炉解体廃棄物を廃棄体化する上で大きな影響を与えることから、実機構造材から試料を採取し、核種分析により放射能濃度分布を確認するとともに、これまでの放射化計算結果と比較評価することで、その妥当性を確認しておくことが重要である。このため、「ふげん」では、原子炉構造材から遠隔で試料を採取する装置を開発するとともに、原子炉構造材を採取し分析することにより、解体計画等に反映していく計画である。本件では、開発している装置概要及び今後の計画について報告する。

口頭

重イオンビーム照射"ゆら早生"個体群における優良個体の選抜

田中 義樹*; 松尾 洋一*; 長谷 純宏; 納富 麻子*; 竹下 大樹*

no journal, , 

イオンビーム照射によるカンキツ類の改良に関して、照射した組織から再生し、圃場で育成中の"ゆら早生"82個体について、樹体特性及び果実品質を調査した。イオンビーム照射組織由来の個体は、非照射の個体に比べて樹高が高く、幹径が大きい傾向が認められた。果実品質については、10月中旬に糖度が11度以上に達した個体が2Gyで4個体、4Gy区で1個体得られた。8Gy区の個体の糖度は全て8.5度以下であった。これらの結果から、樹勢が弱いことが課題となっている"ゆら早生"について、イオンビーム照射によって樹勢が強く、同等以上の果実品質を持つ個体が得られる可能性が示された。

口頭

放射線育種を利用した機能性成分高含有カンキツの育成

納富 麻子*; 松尾 洋一*; 長谷 純宏; 竹下 大樹*; 田中 義樹*

no journal, , 

佐賀県果樹試験場で育成されたノビレチン高含有香酸カンキツ「佐系69」を材料として、イオンビーム育種によりさらにノビレチンを高含有する個体の獲得を目指している。ここでは、実生胚軸上に形成されるカルスに対する最適な照射線量を検討するため、再分化率に及ぼす影響を調査した。照射5$$sim$$6週間前に剥皮した種子を播種し、照射7$$sim$$8日前に胚軸を切断して、切断面発生したカルスに炭素イオンビームを照射した。カルスからの再分化率は照射線量が高いほど低下する傾向にあった。「佐系69」においては、4$$sim$$8Gyが変異誘発に最適と考えられ、今後、再分化個体の生育特性及び葉のノビレチン含量を調査し、有用変異体の選抜を行う。

口頭

"川田温州"実生胚軸カルスに対するイオンビーム及びシンクロトロン光照射が再分化個体生育に及ぼす影響

田中 義樹*; 納富 麻子*; 松尾 洋一*; 竹下 大樹*; 長谷 純宏

no journal, , 

ウンシュウミカンは雄性不稔であることに加え、種子が多胚性で交雑胚が得られにくいことから、交雑育種は非常に困難である。このため、ウンシュウミカンの品種改良では、枝変わりもしくは珠心胚実生の中から突然変異個体を選抜するのが一般的であるが、変異の頻度や幅は非常に小さく効率が悪い。高糖系ウンシュウミカン"川田温州"は果実品質は優れているものの、樹勢が強すぎるため着果性が悪いという欠点を持つ。そこで、わい性個体の獲得を目的として、珠心胚実生胚軸上のカルスにイオンビーム及びシンクロトロン光を照射した。その後、カルスから再分化した個体について、生育特性を調査した。イオンビーム照射個体については、8Gy区で平均樹高が低く、平均節数も少なくなる傾向がみられた。2Gy区及び4Gy区では樹高及び節間長の分布が広がっていた。シンクロトロン光照射個体については、Alフィルターに比べてCuフィルターを使用した処理区で樹高及び節間長の分布幅が広がる傾向がみられたが、樹高が低い個体は少なかった。以上のことから、わい性個体の獲得にはイオンビームの方が適していると考えられた。今後、選抜した個体の生育特性及び果実品質を調査する予定である。

口頭

カンキツ類へのイオンビーム及びシンクロトロン光照射による突然変異誘発

松尾 洋一*; 長谷 純宏; 野澤 樹; 石地 耕太郎*; 竹下 大樹*

no journal, , 

カンキツ類は他の作物と違い、交雑育種による品種改良には多数の制約がある。特に主力品目の温州みかんは多胚性種子のため、交雑によって得られる雑種品種は少なく、おもに枝変わり若しくは珠心胚実生を育成し、その中から突然変異個体が選抜されてきた。われわれは、カンキツ類の育種効率を向上させるために粒子線を利用した新品種作出に取り組んできた。これまでにカンキツ経済品種の代表的なものについて、イオンビームに対する感受性を把握した。カンキツ類の中でも温州みかんは、特に品種間差が著しかった。これまでに、トゲ消失個体,わい化個体,特定成分高含有個体などの有用変異株を獲得した。また、佐賀県では平成18年にシンクロトロン光照射施設が建設され、シンクロトロン光の植物育種への利用が検討されている。イオンビーム照射と同様な突然変異を誘発することが可能かどうか検討した結果、シンクロトロン光照射試験においても、わい化及びトゲ消失形質を獲得できたことから、シンクロトロン光の育種への利用が可能であることが判明した。

口頭

「ふげん」原子炉解体に係る技術開発,2-1; 試料採取計画及び原子炉解体要素技術実証計画

岩井 紘基; 中村 保之; 松尾 秀彦; 水井 宏之; 佐野 一哉

no journal, , 

「ふげん」の原子炉解体にあたっては、被ばく低減、工期短縮、解体物の合理的な廃棄体化等を考慮することが重要であり、放射能量を精度よく把握することが必要不可欠である。このため、放射化計算による放射能インベントリ評価の精度向上を目的に、実機から試料を採取・分析し、実測データと比較するため、原子炉構造材からの試料採取を計画している。また、原子炉解体を安全かつ合理的に実施するために、「ふげん」原子炉解体の切断工法としてレーザ切断技術を選定しており、原子炉解体への適用に向けては、まずは気中雰囲気において実機設備への適用から段階的に実証を進める計画である。本発表では、これらについて平成28年度実施予定の作業計画について報告する。

口頭

「ふげん」原子炉解体に係る技術開発,2-2; 原子炉構造材試料採取装置の開発

松尾 公彦*; 石飛 龍彦*; 岡 寛*; 岩井 紘基; 松尾 秀彦; 中村 保之; 佐野 一哉

no journal, , 

「ふげん」では、原子炉本体解体に向けた放射能インベントリ評価の精度向上を目的に、原子炉内部の構造材からの試料採取を計画している。今般、試料採取に向けて、高線量環境でかつ複雑な構造で狭隘な「ふげん」の炉心の試料採取対象について炉外から既設の配管を活用することで炉心領域にアクセスし、遠隔操作で試料を採取する装置の開発を行った。

口頭

ビスマス系フェリ誘電体セラミックス作製と物性評価

野口 鈴之介*; 米田 安宏; 松尾 拓紀*; 野口 祐二*

no journal, , 

非鉛系ペロブスカイト型強誘電体であるBi$$_{0.5}$$Na$$_{0.5}$$TiO$$_3$$ (BNT, 空間群: R3c)とBaTiO$$_3$$ (BT, 空間群: P4mm)の固溶体Bi$$_{(1-x)/2}$$Na$$_{(1-x)/2}$$Ba$$_x$$TiO$$_3$$ (BNT-BT)は、モルフォトロピック相境界(MPB)を形成し、MPBにおいて優れた圧電性を示すことから注目されている。本研究では厳密組成制御を行ったBNT-BTセラミックスの作製と物性評価を行い、電場誘起相転移の制御及び電場印加前後の二次元相図の完成を目的とする。BNT-BT固溶体のセラミックスにおいて、MPB近傍かつAサイト空孔量が大きい組成でフェリ誘電P4bm相が安定化することがわかった。

口頭

新規フェリ誘電体の創製とその電場誘起相転移の制御

福島 憲斗*; 米田 安宏; 松尾 拓紀*; 野口 祐二*

no journal, , 

非鉛系ペロブスカイト型強誘電体である(Bi,Na)TiO$$_3$$(菱面体晶R3c)は、正方晶P4mmの強誘電体[BaTiO$$_3$$, (Bi,K)TiO$$_3$$]とモルフォトロピック相境界(MPB)を形成し、MPBにおいて優れた圧電性を示すことから注目されている。MPB近傍でフェリ誘電性を示すP4bm相が存在することを明らかにしている。本研究では厳密組成制御を行った(Bi,Na)TiO$$_3$$系固溶体セラミックスを作製し、その組成相図を明らかにして、分極特性の全貌を解明することを目的とする。BNT-BKTにおいてMPB組成近傍でフェリ誘電P4bm相が存在する。R3cとP4bmおよびP4bmとP4mmの相境界を特定した。

口頭

(Bi$$_{1/2}$$K$$_{1/2}$$)TiO$$_3$$-(Bi$$_{1/2}$$Li$$_{1/2}$$)TiO$$_3$$系固溶体におけるフェリ誘電性の発現

斎藤 光太郎*; 米田 安宏; 松尾 拓紀*; 野口 祐二*

no journal, , 

フェリ誘電相では優れた圧電性や誘電性に加え、電場誘起相転移に由来する巨大な電場誘起歪みが観測されている。(Bi$$_{1/2}$$K$$_{1/2}$$)TiO$$_3$$-(Bi$$_{1/2}$$Li$$_{1/2}$$)TiO$$_3$$ (BKT-BLT)固溶体セラミックスを対象に、結晶構造解析による組成相境界の探索と分極特性の組成依存性の評価を行い、フェリ誘電相の有無とその物性について調査した。本研究により、BKT-BLT固溶体系において、${it x}$=8%近傍にフェリ誘電相が存在すること、この組成おいて特異的に高い比誘電率が得られることが明らかになった。

口頭

化学圧力が反強誘電NaNbO$$_3$$の相安定性に与える影響

阿蘇 星侑*; 米田 安宏; 松尾 拓紀*; 野口 祐二*

no journal, , 

反強誘電体は、高エネルギー貯蔵密度をもつ誘電体キャパシタへの応用が検討されている。NaNbO$$_3$$は、反強誘電性の分極秩序を持つことから、非鉛系反強誘電体として期待されている。NaNbO$$_3$$のNa$$^+$$を小さなCa$$^{2+}$$で置換することで正の化学圧力を導入することを試みた。電場印加前後で共に反強誘電P相に由来する超格子反射が現われ、可逆な電場誘起相転移が達成されていることが裏付けられた。

口頭

ドナー・アクセプタ共ドープBaTiO$$_3$$セラミックスの強誘電物性

桑田 健太*; 松尾 拓紀*; 野口 祐二*; 米田 安宏

no journal, , 

チタン酸バリウム(BaTiO$$_3$$)は還元焼成により生成される電子的キャリア(電子またはホール)をトラップするために、アクセプタとして働くNi等の遷移金属(TM)イオンがドープされている。BaTiO$$_3$$の可視光起電力の増強を可能とする材料設計指針の構築を目的とし、Dy, Laを共ドープしたBaTiO$$_3$$セラミックスを作製し強誘電特性や光起電力特性等を評価した。Dy/Ni共ドープによりNiの価数が制御できること、またNi-3d由来の不純物準位の導入により可視光起電力効果の増強が可能であることを明らかにした。

口頭

NaNbO$$_3$$系反強誘電体の高温相の結晶構造解析

阿蘇 星侑*; 松尾 拓紀*; 野口 祐二*; 米田 安宏; 森川 大輔*; 津田 健治*

no journal, , 

近年、NaNbO$$_3$$系反強誘電体において反強誘電(AFE)相$$Leftrightarrow$$強誘電(FE)相間の電場誘起相転移を活用することで、典型的な強誘電体であるBaTiO$$_3$$を上回る高いエネルギー貯蔵密度が達成されている。本研究ではNaNbO$$_3$$とCa-doped NaNbO$$_3$$における相転移挙動の全容を解明することを目的として、放射光X線回折と収束電子回折を用いて空間群の同定を試みた。NaNbO$$_3$$の高温相であるAFE-R相が空間群Pmmnに属することが示唆された。一方で、Caをドープした試料では空間群がPnmaであることを示す結果が得られ、収束電子回折測定で得られた結果と一致した。

口頭

重イオンビーム照射線量の違いがミカン亜科植物カルスの再分化に及ぼす影響

松尾 洋一*; 納富 麻子*; 長谷 純宏; 竹下 大樹*; 田中 義樹*

no journal, , 

カンキツ類は多胚性のため交雑育種による品種改良は困難な場合が多いため、突然変異個体の探索や珠心胚実生を利用した変異個体を選抜する育種法が用いられている。効率的に目的形質を獲得するとともに獲得したい変異の幅を広げることを目的とした粒子線の利用が期待されている。これまでにわれわれは、"木頭系ユズ"(松尾ら、2007)およびウンシュウミカン5品種(松尾ら、2014)において重イオンビーム照射によってトゲ消失個体やわい性形質を付与した個体を作出してきた。本研究ではミカン亜科植物の主要な品種において発芽実生胚軸の切断部位から発生したカルスへ重イオンビームを照射し、カルス再分化の品種間差異を明らかにした。カンキツ属の"福原オレンジ", "川野ナツダイダイ", "シークァーサー"、キンカン属の"ニンポーキンカン"、カラタチ属の"カラタチ"及び"キャリゾシトレンジ"の計6品種を用い、胚軸切断面のカルスへ照射を行った。"カラタチ"は再分化率が非常に低く、本実験系では利用できないと考えられた。"川野夏ダイダイ"は"シークァーサー"とともに強勢台木として利用されているが、今回供試したミカン亜科植物の中では最も重イオンビーム照射の影響を受けにくいことが明らかになった。また、"ニンポーキンカン"の樹勢は弱いが照射の影響を受けにくいことが分かった。

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