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天野 由記; 岩月 輝希; 井岡 聖一郎*; 笹尾 英嗣
原子力バックエンド研究, 14(1), p.61 - 67, 2007/12
微生物は地下の酸化還元環境の形成及び維持にどのような影響を及ぼすのだろうか?日本原子力研究開発機構では、「水-岩石(有機物)-微生物」システムにおいて微生物を考慮に入れた岩盤の酸化還元緩衝能力の評価を試みている。本報告では、微生物影響の評価のために実施した天然環境調査の結果を紹介するとともに、今後の課題を示した。
中野 光士*; 柳澤 和章
no journal, ,
群馬県立藤岡工業高等学校(以下、藤工)は日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)と連携し、科学技術振興機構(JST)が推進する平成18年度「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)」に参画し、「地元工業高校生が学ぶ原子力技術とその未来」をテーマに講座型学習活動を展開した。本報は、藤工SPPに参加した14人の生徒を対象に、核分裂の基礎,原発のメカニズム及び原子力の経済規模(以下、原子力3ジャンルと称す)を集中講義した。(1)原子力素人の藤工SPP生徒に原子力専門家が知識を集約的にインプットした後のアウトプットについては、講義前の学習能力が平均3点だったのに対し、講義後は平均15点と明らかに学習効果が見られた。インプット(知識伝授)によるアウトプット(学習効果)は平均得点でみて3倍あった。(2)藤工SPP生徒と原子力専門家の力量の差を定量化した場合、原子力専門家群は平均26点であり、藤工生平均5点とは明らかな差異がある。一方、学習効果を得た藤工生の得点は平均で15点であり、3倍の学習効果により専門家群の持つ知識レベルに近接した。途上評価の結果、藤工SPPに明確な知識アウトプットが生じていることが判明した。
Wootan, D. W.; 関根 隆; 曽我 知則; 青山 卓史
no journal, ,
高速実験炉「常陽」では、低除染TRU燃料サイクル技術開発の一環としてMA含有MOX燃料の燃焼初期の熱的挙動を確認するための短期照射試験を実施した。解析はモンテカルロ計算コードMCNPにより燃料ペレットの構造まで詳細に模擬した体系を用い、即発・遅発の中性子及び
線等による発熱量を考慮した。解析結果を
B(n,
)の反応率のC/Eで補正することにより、線出力密度として425
434W/cmを得た。
篠原 正憲
no journal, ,
高温工学試験研究炉(HTTR)での主冷却設備の機器・配管系解析モデルで、30MWでの運転中の熱変位を推定評価した。その結果、機器に設置されているオイルスナバの低速抵抗力を最適化することで熱変位挙動を再現できることを確認した。
佐々木 紀樹; 曽根 智之; 野中 一晴; 山口 大美
no journal, ,
焼却処理に替わる有機系廃棄物の処理技術として、水蒸気改質処理法の開発を実施している。水蒸気改質処理法は、焼却処理に比べて煤やチャーが発生しにくい、排ガス処理系が小さい等の特徴を持っている。処理装置は、廃棄物中の有機物のガス化を行うガス化装置,ガス化した有機物の酸化分解を行う主反応器,排ガス中のハロゲン化水素,リン酸等の除去を行う排ガス処理系から構成される。天然ウラン0.07g/Lを含む廃溶媒(TBPとn-ドデカンの混合物)約200Lを処理し、廃溶媒中のウランのほぼ全量がガス化装置で回収されること及びTBPの分解により生成するリン酸の99%以上がウランと分離されて回収されることを確認した。
乙坂 重嘉; 小林 卓也; 外川 織彦
no journal, ,
原子力機構で開発・高度化を進めている物質移行予測コード(SEA-GEARN)で用いるパラメータのうち、対象海域ごとに決定すべきものの種類と、これらを効率的に取得・決定するための方法を提案する。SEA-GEARNは、溶存相,LPM(大型粒子)相及び、堆積物相の3つのサブモデルで構成されるが、ここではLPM相及び堆積物相でのパラメータについて議論する。堆積物相で必要なパラメータは、堆積物の現場密度,底層海水が堆積物に作用する深度,堆積物の空隙率で、対象海域で堆積物を採取し、一般的なキューブ法による含水率測定等により求めた。いずれのパラメータも、得られた値の海域による違いは小さく、堆積物相パラメータについては、対象海域の広範囲での代表値を求めることでおおむね決定できることがわかった。海水中の粒子濃度,粒子組成,沈降速度といったLPM相でのパラメータは、現場濾過装置実験やセジメントトラップ実験等によって求められ、日本近海におけるLPM濃度は少なくとも2桁の範囲で変化すること、その大幅な変化は有光層内(海洋表面から100m程度)と海底堆積物直上の高濁度層でのみ見られることなどがわかった。
水津 祐一; 清水 義雄; 村上 龍敏; 由利 明哉
no journal, ,
原子力機構のMOX燃料施設の加工事業許可申請に伴い、最新の知見・情報を踏まえ臨界安全設計の再整理を行った。単一ユニットの区分,臨界管理因子の選定及び核的制限値の設定の考え方を紹介する。
由利 明哉; 清水 義雄; 水津 祐一; 村上 龍敏; 蜷川 純一
no journal, ,
MOX燃料施設の臨界安全にかかわる異常を技術的に検討し「起こる可能性の十分小さい異常が、二つ以上同時に発生しない限り臨界に達しない」ことを確認した。いわゆる二重偶発性の原理の対応方法の一例として紹介する。
鈴木 元衛; 更田 豊志
no journal, ,
軽水炉の高燃焼度燃料の反応度事故を模擬したNSRR実験におけるパルス入力の直後から数秒までの燃料ペレット内に生じる熱応力をRANNSコードにより解析した。パルス入力とともにペレット外周部で強い圧縮応力状態が生じ、その後全体的に引張り応力状態に変化することが明らかとなった。
濱 克宏; 國丸 貴紀; 操上 広志; 舟木 泰智
no journal, ,
幌延深地層研究計画における地上からの調査研究段階(第1段階)では、研究所設置地区周辺を対象に、現場調査などにより地質環境特性データを取得し、地質環境のモデル化を行ってきた。地上からの地質環境調査の目的は、場の理解を深めることに加えて、調査に適用した調査技術の有効性を確認することである。本報告では、これまでに取得した地質・地質構造,岩盤の水理,地下水の地球化学,岩盤力学に関する知見を紹介し、調査技術の有効性の検討結果について述べる。
國丸 貴紀; 福島 龍朗; 武田 精悦
no journal, ,
本報告では、研究所設置場所選定のための技術的要件の設定方法,既存情報を用いた調査,空中物理探査,地上物理探査,ボーリング調査などを実施し、幌延町全域から研究所設置場所を選定した過程を具体例で紹介する。
村上 龍敏; 鈴木 紀一; 青野 茂典
no journal, ,
乾式回収粉末の製造条件を変動させて数種類の乾式回収粉末を製造し、このうち低密度MOXペレットの製造に最も適すると考えられる乾式回収粉末を用いてペレット製造試験を行い、低密度ペレット製造への適用性を評価した。
太田 久仁雄; 濱 克宏; 棚井 憲治; 前川 恵輔
no journal, ,
幌延深地層研究計画では平成17年度で第1段階「地上からの調査研究段階」を終了したことから、深地層の科学的研究及び地層処分研究開発にかかわる調査研究の成果の取りまとめを行った。本報告では、第1段階における調査研究成果の取りまとめの概要を紹介する。
鈴木 紀一; 村上 龍敏; 青野 茂典
no journal, ,
低密度ペレットに存在する気孔は、高密度ペレットのものに比べ、より大きく安定して存在すると思われる。このため、本試験では、密度降下剤の有無及び乾式回収粉末の粗さをパラメータとしてペレット断面の気孔分布を測定し、低密度ペレットの焼きしまり特性(気孔の収縮特性)を調べた。
永井 崇之; 上原 章寛*; 藤井 俊行*; 山名 元*; 白井 理*; 佐藤 修彰*
no journal, ,
NaCl-2CsCl共晶塩,LiCl-CsCl混合塩中におけるU
の紫外可視近赤外吸収スペクトルを測定した。U
スペクトルに与える溶融塩の温度及び組成による影響について報告する。
森山 清史; 吉野 丈人; 丸山 結; 中村 秀夫; 渡部 厚*
no journal, ,
格納容器内のヨウ素化学挙動に関する機構論的モデルの一つであるLIRIC(カナダ, AECL)に基づくIODIC3Mコード(INSS社)を導入し、改良した。改良コードにより、OECDの国際標準問題ISP41の解析、及び、BWRシビアアクシデント時のウェットウェル内条件における解析を行い、モデルの妥当性と課題等につき検討した。ISP41の課題のうち、無機ヨウ素のみ・室温のRTF実験についてはほぼ妥当な結果が得られた。有機ヨウ素生成を含む高温条件のPHEBUS/RTF1実験及びBWR条件での解析ではペイントからの有機物溶出や有機物の反応において課題があることがわかった。
眞田 幸尚; 辻村 憲雄; 清水 義雄; 井崎 賢二; 神 和美; 三上 智; 小林 博英; 川井 啓一*
no journal, ,
国内外の規定基準類を調査し対象施設の特徴を考慮した臨界警報装置の配置設計を行った。本設計の結果をもとに、プルトニウム転換技術開発施設の臨界警報装置を更新する予定である。
赤堀 光雄; 高野 公秀; 荒井 康夫; 湊 和生
no journal, ,
窒化物燃料の物性値整備の一環として、窒化ウラン(UN)に核分裂生成物としてNd及びMoを添加した模擬照射済み窒化物燃料の定常圧縮クリープ速度を測定し、その影響を明らかにした。950
Cでは、Mo添加UN及びNd+Mo添加UNペレットともに、UNペレットの定常クリープ速度に比べて低下し、応力指数もMo及びNd+Moの添加量が増加するに伴い低下することが確認された。一方、1300
Cでは、Mo添加及びNd+Mo添加UNペレットともに、UNペレットの定常クリープ速度に比べて増大し、添加によりクリープが加速されることがわかった。
宇埜 正美*; 黒崎 健*; 山中 伸介*; 湊 和生
no journal, ,
窒化物燃料と乾式再処理に基づく核燃料サイクルに関する技術開発の一環として、模擬核分裂生成物を添加したウラン窒化物(UN)の熱物性を評価した。模擬FPとしてNd, Pd又はMoを燃焼度50及び200GWd/t相当分添加したUNについて、その熱膨張及び熱伝導度を測定し、その影響を調べた。熱伝導度では、Nd及びPd添加により低下するが、Moでは顕著な変化は認められなかった。
井田 真人; 二川 正敏; 粉川 広行; 木村 英雄; 直江 崇; Ahmed, B.*
no journal, ,
J-PARC水銀ターゲットの開発で重大な課題となっているキャビテーション壊食の抑制に関し、原子力機構で試みている種々の計算科学的アプローチと、それによって得られた結果のうち、特に水銀中にあらかじめ混入させたガス気泡がキャビテーション初生に与える効果について議論した例を紹介する。