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柴田 晃; 加藤 佳明; 大石 誠; 田口 剛俊; 伊藤 正泰; 米川 実; 川又 一夫
KAERI/GP-418/2015, p.151 - 165, 2015/05
JMTRは2006年に改修のため運転を停止し、その再稼働に向けた整備を2007年から行っている。再稼働後、JMTRホットラボでは様々な照射後試験を実施することが期待されている。本発表では、新しい試験装置の導入と、JMTRホットラボにおける照射後試験の現状について紹介する。(1)球状圧子を用いた超微小硬さ試験。有限要素法を援用した逆解析にて球状圧子を用いた荷重-深さ曲線から材料定数を同定することが可能である。ジルコニウム合金の酸化皮膜や照射済ステンレス鋼についてこの解析を行う予定である。(2)透過型電子顕微鏡(TEM)の整備。透過型電子顕微鏡は光学顕微鏡や通常のSEMに比べて非常に高い解像度の画像を見ることが可能である。JMTRホットラボでは、TEM装置(JEOL JEM-2800)を整備した。同顕微鏡の最大倍率150,000,000倍であり、また、この装置はパソコンとネットを使用し遠隔にて操作することが可能である。これにより、研究者は簡易に、被ばく量を低減してTEMを使用することが可能である。
武内 伴照; 大塚 紀彰; 柴田 裕司; 永田 寛; 遠藤 泰一; 松井 義典; 土谷 邦彦
KAERI/GP-418/2015, p.110 - 112, 2015/00
開発中の鉛エミッタ自己出力型線検出器(SPGD)及び白金40%ロジウム合金自己出力型中性子検出器(SPND)について、炉内照射試験に先立って線照射試験を行った。2006000Gy/hの範囲における試験結果から、SPGDの出力電流はおよそ10%の誤差精度で線量率に比例することがわかった。一方、SPNDにおいては、出力電流は線量率に比例しなかった。また、出力電流は負の極性であり、その絶対値はSPGDよりも1桁程度低かった。こうした出力挙動の違いは、エミッタの形状や大きさの違い及びMIケーブル部から発生した電流成分の影響によるものであると考えられる。
花川 裕規; 綿引 俊介; 井手 広史; 北岸 茂; 今泉 友見; 荒木 大輔; 飛田 正浩; 山浦 高幸; 神永 雅紀
no journal, ,
2013年12月18日、原子力規制委員会は試験研究の用に供する原子炉の新しい規制基準を施行した。新基準は、既に許可を取得している試験炉も含め、すべての試験研究炉に適用される。したがって、JMTR施設の新規制基準に対する適合性確認が実施される。本発表では、設計基準事故を超す事故(BDBA)に関しJMTRについて行った安全評価について報告する。この評価では、代表的なBDBA事象として8事象を抽出し、公衆の被ばく量の観点から安全解析を行った。解析結果より、それらのうち3事象については、公衆の被爆量が過大になる可能性があることが判明したので、被ばく量を需要可能なレベルまで引き下げるための方策を立案した。
北岸 茂; 遠藤 泰一; 岡田 祐次; 塙 博; 松井 義典; 土谷 邦彦; 山浦 高幸
no journal, ,
日本原子力研究開発機構では、文部科学省からの受託事業である最先端研究基盤事業において、2010年から2013年に亘りJMTR施設に新たな照射設備と照射後試験設備を整備した。このうち照射設備の整備では、中性子照射環境下での応力腐食割れの研究や軽水炉の水環境条件下で使用される新たな計装機器の開発を行うことを目的に、BWR及びPWR条件の水環境を模擬しながら炉内構造材料等の中性子照射が行える「軽水炉実機水環境模擬照射装置」の設計、機器の製作及び現地据付を行った。現在、本設備を構成する個々の機器等について性能確認を行っており、JMTR再稼働後には、キャプセルを接続して照射試験を行う予定である。本報告では、本照射設備に関する設計検討、整備状況について紹介する。
神永 雅紀; 楠 剛; 荒木 政則
no journal, ,
材料試験炉(JMTR)は、出力50MWの軽水冷却タンク型原子炉である。1968年3月の初臨界以来、JMTRは発電用軽水炉、HTGR、核融合炉の燃料/材料照射試験やRI生産に用いられてきた。2006年8月にJMTRの運転は、外部及び内部委員会によるチェック&レビューのため一旦停止された。国内における議論の結果、JMTRは必要な更新作業の後に運転を再開することが最終的に決定された。更新は、2007年度に開始され、2011年3月に終了した。しかしながら、2010年度の終わりに東日本大震災が発生し、JMTR再稼働前の機能テストに遅れを生じた。一方、2011年の東日本大震災を考慮した検討に基づき、試験研究用原子炉の新規制基準が2013年12月18日に原子力規制委員会により施行された。新規制基準では、地震・津波に係る対応が強化されるとともに、自然現象に対する評価や、設計基準事故を超える事故に対する評価や対策、事故時の避難に対するマニュアルの準備などが求められている。これらに必要な解析・評価を実施した上で、適合確認のための申請を2015年3月27日に実施した。本発表では、新たな規制要求に対する最近の状況とともに海外の若手研究者技術者に対する研修の実施状況等を紹介する。
車田 修
no journal, ,
東日本大震災が起きた2011年3月11日、JRR-3は定期自主検査期間中であったが、原子炉建屋及び安全上重要な機器に地震による深刻な損傷はなく放射能漏れも発生しなかった。その後、JRR-3は原子炉建屋の復旧作業及び全ての機器において健全性確認を行った。2012年6月、原子炉等規制法は福島第一原子力発電所の事故を受けて最新の技術的知見を導入した改正を行い、既存の原子炉施設等にもこの最新基準への適合を義務付けるため「バックフィット制度」を導入した。JRR-3は、2013年12月18日に施行された試験研究用原子炉に関する新たな規制に準拠することを確認し、2014年9月26日に原子炉設置許可申請をした。本シンポジウムではJRR-3の現状と今後の予定について報告を行う。
今泉 友見; 井手 広史; 山浦 高幸
no journal, ,
JMTRは、運転を行うサイクル毎に、炉心解析を行い、炉心の過剰反応度、停止余裕等が運転制限値を満足していることを確認するとともに、照射試験における炉心内の照射試料挿入位置の高速及び熱中性子束や照射量の予測を行っている。これらの一連の炉心解析については、従来、原子力機構が保有する大型汎用計算機上でSRACによって行ってきたが、大型汎用計算機は、平成24年度をもって廃止となった。また、JMTRで使用しているSRACは、SRAC95やSRAC2006のようにUNIXに対応していない。そのため、JMTRの炉心解析で主に使用するPIJ、CITATION、COREBNをPC-Linuxで使用できるようにした。更に、グラフィックユーザーインターフェースを追加したJMTR炉心管理システムを整備した。新しいシステムは、セル計算モデルや炉心計算モデルを視覚的に確認できるようになるとともに、これまでコマンド操作で実施していた場合に比較して、入力データの作成、出力結果の処理等が容易にできるようになった。