Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
藤井 洋光*; 原 光次郎*; 小峰 正史*; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; 山本 好和*
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.115 - 118, 2005/07
Cu耐性地衣類へのCuの取り込みについて検討するため、培養実験を行い、Cuを濃集した地衣類試料をSEM-EDS分析及びXANES分析により分析した。その結果、Cu(II)が細胞表面に分布し、細胞内に取り込まれたCuはCu(I)に還元していることを明らかにした。
鈴木 義規; 南川 卓也; 吉田 崇弘*; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.*; 津島 悟*; 榎田 洋一*; 山本 一良*
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.91 - 93, 2005/07
Eu(III)のPseudomonas fluorescensへの吸着に及ぼすクエン酸の影響を調べた。2MのEu(III)をクエン酸濃度0, 100, 1000
M, pH3-9で細胞と接触させた。クエン酸を含まない溶液では、pH7以下でほぼ100%のEu(III)が細胞に吸着した。pH7以上ではpHの増加とともにEu(III)の吸着量が減少した。アルカリ性溶液でのEu(III)の吸着量が時間とともに減少していたことから、P. fluorescensがEu(III)と錯体を形成する有機物を分泌している可能性が示唆された。クエン酸が存在する溶液では、クエン酸濃度の増加に伴ってEu(III)の吸着量が減少した。これはEu(III)-クエン酸錯体の形成とEu(III)-細胞表面錯体の形成が競合しているためであると考えられる。クエン酸によるEu(III)の吸着量の減少はアルカリ性溶液で顕著であった。
坂本 文徳; 大貫 敏彦; 香西 直文; 若井 栄一; 藤井 力*; 家藤 治幸*; Francis, A. J.
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.99 - 101, 2005/07
微生物の生育に対するウラン(VI)の影響を明らかにするために、ウラン(VI)を含む培地で3種類の酵母の生育実験を行った。Hansenula fabianii J640は0.1mM濃度のウラン(VI)を含む液体培地で成育したが、Saccharomyces cerevisiaeは成長しなかった。H. fabianii J640は1mM濃度のウラン(VI)を含む培地では生育しないが、ウラン無しの培地で21時間前培養すると1mM濃度のウラン(VI)を含む培地でも生育した。前培養したH. fabianii J640では、液体培地中の放射能は110時間ほとんど同じで、その後減少していった。165時間経過後の前培養したH. fabianii J640の透過型電子顕微鏡解析で、ウラン(VI)が酵母細胞に蓄積していることを観察した。H. fabianii J640を前培養しないで1mM濃度のウラン(VI)を含む液体培地で培養したときは、液体培地中のウランの放射能は加えたウラン(VI)の放射能より低くなっている。以上の結果から、ウラン(VI)は酵母の成長を阻害し、酵母細胞によるウラン(VI)の吸着は酵母の代謝に依存していることが示唆された。
中尾 淳*; 吉田 崇宏*; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; 舟川 晋也*; 小崎 隆*
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.107 - 110, 2005/07
土壌細菌(Pseudomonas fluiorescens)へのCsの取り込みについて、培養下及び休眠条件下での実験を行った。その結果、培養下では細胞内への若干の取り込みが確認された。休眠下での実験から、土壌細菌はCsを乾燥重量1gあたり5molのCsを吸着した。吸着したCsは1M酢酸溶液で脱離したことから、細胞表面への吸着であることがわかった。
白井 理*; 上原 章寛*; 山名 元*; 大貫 敏彦; 吉田 裕美*; 木原 壯林*
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.55 - 60, 2005/07
脂質二分子膜(BLM)中のイオン移動を電気化学的に検討した。疎水性イオンを加えた結果電流値が増加したこと、及び疎水性イオンがBLM中にも存在することから、対イオンも移動することが明らかとなった。
佐々木 隆之*; 久保 新太郎*; 小林 大志*; 桐島 陽*; 木村 貴海; 窪田 卓見*; 高木 郁二*; 森山 裕丈*
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.51 - 54, 2005/07
第2アミン,エーテル酸素などの中性ドナーを含むジカルボン酸とEu, Am及びCmなどの3価f元素との安定度定数を25C、0.1M過塩素酸ナトリウム溶液中で溶媒抽出法により決定し、6種類のカルボン酸(グルタル酸,ジグルコール酸,イミノ二酢酸,エチレンジアミン二酢酸など)を系統的に比較検討した。さらに、時間分解レーザー誘起蛍光分光法により、1:2錯体中のEu(III)の内圏水和数を決定した。以上のデータに基づいて、f元素の錯形成におけるソフトドナー原子の役割とアクチノイドとランタノイドの選択性に関する多重ソフトドナー原子の影響について議論した。
南川 卓也; 鈴木 義規*; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.*
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.95 - 98, 2005/07
土壌環境中においてキレート剤は重元素と錯体を形成し、その溶解度を高めて元素の環境中移行を促進する可能性がある。このような重元素キレート錯体の微生物による分解挙動を明らかにするため、本研究ではキレート剤としてリンゴ酸,金属としてEu(III),微生物としてP. florescensを用いて分解実験を行い、Eu(III)錯体の微生物分解機構を明らかにすることを目的とした。P. florescensはEu(III)存在下でリンゴ酸を分解することを確認した。リンゴ酸濃度がEu(III)濃度の100倍以上の場合にはリンゴ酸は完全に分解された。高速液体クロマトグラフィーによる分離により、リンゴ酸が分解された培地中に2種類の代謝生成物を確認し、吸収スペクトルから培養液中の代謝生成物濃度の経時変化を見積もった。またこれらの代謝生成物のフラクションを分取し、マススペクトルを測定した。一方の代謝生成物では105にフラグメントが現れ、ピルビン酸に近い構造を持つ物質であることが予想された。もう一方の代謝生成物は115, 161にフラグメントが現れ、フマル酸やマレイン酸の可能性が考えられる。
吉田 崇宏*; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 6(1), p.77 - 80, 2005/07
鉄キレート物質であるシデロフォア(DFO)が存在する条件におけるTh(IV)及びPu(IV)の土壌微生物への吸着挙動をバッチ実験により検討した。その結果、溶液のpHの低下に伴いTh及びPuの吸着量は減少した。また、ほかの元素との傾向と比較した結果、Th(IV)及びPu(IV)とDFOとの錯生成定数の逆数序列と元素の吸着量の序列が一致した。これらの結果から、Th(IV)及びPu(IV)はDFOから解離して微生物細胞表面に吸着することが明らかとなった。
藤原 健壮; 小原 幸利*
Advanced Science Research - Advances in Heavy Elem, P. 37, 2004/00
地層処分の安全性を評価するために、アクチニドの溶解度に関するデータの精度向上が必要である。そのためには明確な熱力学データを求める必要がある。よって、今回溶存化学種の確認しやすいpH領域で還元条件下での4価ネプツニウムの溶解度を測定し、ネプツニウム(IV)水和酸化物の溶解度積を求めた。
青木 和弘
Proceedings of 4th International Symposium on Advanced Science Research (ASR 2004), 0 Pages, 2004/00
スウェーデンAspo地下研の岩石と微生物を用いて、微生物活動が地下水の地球化学的性質に影響を与えているかどうかの試験を行った。これらの試験から微生物活動が貧栄養下でも岩石ー水反応に影響を及ぼしていることが明らかになった。また、釜石鉱山内で実施した熱ー水ー応力連成試験においては、含水率が12%を下回ると微生物活動がなくなることが明らかになった。このような知見は、高レベル放射性廃棄物の地層処分における微生物活動の潜在的影響を評価するのに有効であると考えられる。