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論文

Is a global coupled-channel dispersive optical model potential for actinides feasible?

Capote, R.*; Soukhovitskij, E. Sh.*; Quesada, J. M.*; 千葉 敏

Physical Review C, 72(6), p.064610_1 - 064610_6, 2005/12

 被引用回数:40 パーセンタイル:8.73(Physics, Nuclear)

核力の非局所性の効果を含む分散関係に基づくアイソスピン依存のチャンネル結合ポテンシャルを構築し、$$^{238}$$Uと$$^{232}$$Thの中性子反応データ(強度関数,散乱半径,全断面積,散乱断面積)と陽子反応データ(散乱断面積)を同時に解析した。ポテンシャルの形状因子は質量によらないと仮定し、分散関係が与える滑らかなエネルギー依存性が$$^{232}$$Thと$$^{238}$$Uの全断面積の差をよく再現できることがわかった。一方、分散関係を用いない従来型のポテンシャルではこの差を再現することはできない。この研究により、今回構築したポテンシャルが近接するアクチノイド領域核に対して拡張可能であることが示唆された。

報告書

Programs OPTMAN and SHEMMAN, 8; 2004

Soukhovitskij, E. Sh.*; 千葉 敏; 岩本 修; 柴田 恵一; 深堀 智生; Morogovskij, G. B.*

JAERI-Data/Code 2005-002, 78 Pages, 2005/03

JAERI-Data-Code-2005-002.pdf:7.7MB

軟回転体模型ハミルトニアンに基づくチャンネル結合光学模型によって原子核の集団励起構造と反応断面積を記述する計算コードOPTMANにおいて用いられている理論,数値計算手法と入出力フォーマットの説明を行う。同時に軟回転体模型によって原子核ハミルトニアンのパラメータを求めるコードSHEMMANの説明も行う。本研究は、国際科学技術センター(ISTCモスクワ)のプロジェクトB-521として、日本のサポートの下で行われている。本プロジェクトによりOPTMANにおける数値計算アルゴリズムは完全に改訂され、またユーザーフレンドリーなインターフェースが設けられた。

論文

Analysis of nucleon scattering data of $$^{52}$$Cr with a coupling scheme built with the soft-rotator model

Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Kim, B.*; Hong, S.*

Journal of Nuclear Science and Technology, 40(2), p.69 - 76, 2003/02

 被引用回数:7 パーセンタイル:49.87(Nuclear Science & Technology)

軟回転体模型の波動関数を用いて構築した結合様式に基づくチャンネル結合理論によって$$^{52}$$Crの核子散乱データの解析を行った。はじめに軟回転体模型のパラメータを実験的にわかっている$$^{52}$$Crの4.5MeVまでの集団準位構造を再現するように決定し、それを用いて光学模型ポテンシャルと変形パラメータの検索を行った。この手法による計算がこの核の200MeVまでの相互作用データを良く再現できることがわかった。

論文

Nuclear level structure, B(E2) $$gamma$$-transitions and nucleon interaction data for $$^{56}$$Fe by a unified soft-rotator model and coupled-channels framework

Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Lee, Y.*; Chang, J.*; 丸山 敏毅; 岩本 修

Journal of Nuclear Science and Technology, 39(8), p.816 - 826, 2002/08

 被引用回数:12 パーセンタイル:34.42(Nuclear Science & Technology)

軟回転体模型及びそれを用いるチャンネル結合法により、$$^{56}$$Fe原子核の集団準位構造,B(E2)$$gamma$$遷移確率及び核子入射反応の統一的記述を行った。準位については、励起エネルギー5.5MeV程度までの準位を再現することができた。また、相対論的運動学,殻模型,分散関係及びDirac現象論の効果を取り入れた光学ポテンシャルを採用することで、われわれの以前の研究で未解決の問題として残されていた全断面積の実験データとの不一致が解決され、160MeVまでの核子入射反応データを非常に良く再現できるポテンシャルを導出することができた。

論文

Soft-rotator model and coupled-channels approach for consistent description of the nuclear collective levels and their excitation by nucleons

Soukhovitskij, E. Sh.*; 千葉 敏

Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.697 - 702, 2002/08

軟回転体ハミルトニアンの解として得られる波動関数を用いるチャンネル結合計算により、広い質量数領域の原子核の低励起集団準位構造と核子入射反応が統一的に記述できることが示された。さらに$$gamma$$遷移確率も精度良く記述できることが分かった。今後、この方法は原子力開発に必要な核データのみならず、天体核合成などの分野でも威力を発揮することが期待される。

論文

Fission of deformed nuclei in the reactions of $$^{76}$$Ge+$$^{150}$$Nd and $$^{28}$$Si+$$^{198}$$Pt at the Coulomb barrier region

西尾 勝久; 池添 博; 光岡 真一; Lu, J.*

Physical Review C, 62, p.014602_1 - 014602_12, 2000/07

 被引用回数:62 パーセンタイル:6.67(Physics, Nuclear)

$$^{28}$$Si+$$^{198}$$Ptと$$^{76}$$Ge+$$^{150}$$Ndの蒸発残留核断面積を測定した。$$^{28}$$Si+$$^{198}$$Ptでは核分裂断面積も測定して融合断面積を決定した。実験は原研タンデムブースタ加速器と反跳生成核分離装置を用いて行われた。$$^{28}$$Si+$$^{198}$$Ptの2つの断面積から、複合核$$^{226}$$Uの蒸発過程(出口チャンネル)を決定した。これにより、$$^{76}$$Ge+$$^{150}$$Ndの蒸発残留核断面積から融合断面積が決定される。入口(融合)と出口チャンネルについては、それぞれチャンネル結合法と統計モデルによって考察を行った。この結果、変形した$$^{150}$$Ndの先端部から$$^{76}$$Geが衝突する場合、10$$^{2}$$~10$$^{3}$$の割合で融合しにくく、13MeVのエキストラプッシュエネルギが要することがわかった。一方、側面衝突では、エキストラプッシュエネルギはゼロであることがわかった。

論文

Elastic and inelastic scattering of $$^{58}$$Ni+$$^{90,94}$$Zr

杉山 康治; Napoli, D. R.*; A.M.Stefanini*; L.Corradi*; C.Signorini*; F.Scarlassara*; 冨田 芳明*; 池添 博; 井出野 一実*; 山内 良麿*; et al.

European Physical Journal A, 4(2), p.157 - 164, 1999/00

 被引用回数:1 パーセンタイル:88.65(Physics, Nuclear)

クーロン障壁近辺のエネルギーで$$^{58}$$Ni+$$^{90,94}$$Zrの系の弾性・非弾性散乱の測定を行った。弾性-非弾性散乱のピークが分離でき、精度の良いデータとなった。チャンネル結合法による理論計算を行い、実験との良い一致が得られた。中重核以上の重イオン反応では、融合反応、深部非弾性散乱、核子移行反応等も重要になってくる。この実験は、入射エネルギーによらない光学ポテンシャルを用いた、チャンネル結合法の計算が、すべての実験データを説明できることを示したものである。

論文

Nucleon interaction with $$^{12}$$C studied by the soft-rotator model and a limit on the charge-symmetry breaking in the nuclear mean field

Sukhovitskii, E. S.*; 千葉 敏; 岩本 修; Y.V.Porodzinskii*

Nuclear Physics A, 640(2), p.147 - 162, 1998/00

 被引用回数:16 パーセンタイル:31.85

Soft-rotator模型を陽子・原子核反応に適用できるように拡張し、それを用いて$$^{12}$$Cの集団準位構造、電磁遷移確率と核子(中性子及び陽子)の反応断面積の研究を統一的に行った。拡張された模型は、これらの物理量に対する観測値を良い精度で再現できることをがわかった。ただし、入射エネルギー40MeV以上における、第一励起準位への陽子非弾性散乱の後方角度の異常な振る舞いを説明することはできなかった。次に、中性子と陽子に対して得られた光学ポテンシャルの実数部における差から、原子核平均場中における核力の荷電対称性の破れに関する考察を行った。結果は(-0.6$$pm$$4.4)%であり、明確な結論を出すことはできなかったが従来の手法に比べてより信頼でき、かつ厳しい制限を与えることができた。荷電対称性の破れをさらに高い精度で検証し、かつ上述した陽子散乱の後方角における異常性の原因を調べるためには、現時点で不足している高精度の中性子散乱断面積データが必要だと思われ、今後そのような測定が行われることを期待する。

論文

Consistent description of collective level structure and neutron interaction data for $$^{12}$$C in the framework of the soft-rotator model

千葉 敏; 岩本 修; 山内 良麿; 杉本 昌義; 水本 元治; 長谷川 和男; Sukhovitskii, E. S.*; Y.V.Porodzinskii*; 渡辺 幸信*

Nuclear Physics A, 624(3), p.305 - 327, 1997/00

 被引用回数:25 パーセンタイル:20.66

原研タンデム加速器を用いて、28.2MeV中性子に対する$$^{12}$$Cの弾性散乱及び非弾性散乱断面積の角度分布を測定した。得られた断面積データに集団励起レベル構造データ及びほかの中性子散乱データを加え、$$^{12}$$Cの20MeV~40MeVまでの断面積データ及び構造データを統一的にSoft-rotator modelを用いて解析することを試みた。はじめにSoft-rotator modelを用いて集団励起レベルをよく再現できることを確かめた。次に得られた固有波動関数を使用して、中性子断面積の計算のためのチャンネル結合法の結合ポテンシャルを計算し、断面積データをよく再現することを見いだした。この研究は28.2MeV中性子に対する$$^{12}$$Cの新しい散乱断面積データを得るとともに、このデータの解析を通して、この質数領域でSoft-rotator modelを用い、構造と中性子散乱を同時にまた非常によく記述できることを最初に示したものである。

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