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Bronis, A.*; Heberger, F. P.*; Antalic, S.*; Andel, B.*; Ackermann, D.*; Heinz, S.*; Hofmann, S.*; Khuyagbaatar, J.*; Kindler, B.*; Kojouharov, I.*; et al.
Physical Review C, 106(1), p.014602_1 - 014602_12, 2022/07
被引用回数:4 パーセンタイル:62.14(Physics, Nuclear)The decay of excited states in No was investigated by applying the evaporation-residue-conversion-electron correlation technique. Two new isomeric states were observed in No together with the previously known one. Excitation energies of the isomeric states were estimated based on the energies of conversion electrons and rays from correlation chains. These results were in accord with theoretical calculations based on the mean-field models. A tentative decay scheme of isomeric states in No is proposed, and their Nilsson configurations are discussed. The energy decrease of the 11/2[725] Nilsson level for heavy =153 isotones as a function of increasing proton number is confirmed.
Andel, B.*; Andreyev, A. N.; Antalic, S.*; Heberger, F. P.*; Ackermann, D.*; Hofmann, S.*; Huyse, M.*; Kalaninov, Z.*; Kindler, B.*; Kojouharov, I.*; et al.
Physical Review C, 93(6), p.064316_1 - 064316_12, 2016/06
被引用回数:5 パーセンタイル:37.98(Physics, Nuclear)Isomeric states in Po and Po were studied at the velocity filter SHIP. The isotopes were produced in the fusion-evaporation reactions Pr(Fe, )Po and Sm(V, )Po. Several new -ray transitions were attributed to the isomers and - coincidences for both isomers were studied for the first time. The 459-keV transition earlier, tentatively proposed as de-exciting the isomeric level in Po, was replaced by a new 248-keV transition, and the spin of this isomer was reassigned from (11) to (10). The de-excitation of the (11) isomeric level in Po by the 154-keV transition was confirmed and a parallel de-excitation by a 733-keV (E3) transition to (8) level of the ground-state band was suggested. Moreover, side feeding to the (4) level of the ground-state band was proposed. The paper also discusses strengths of transitions de-exciting 11 isomers in neighboring Po and Pb isotopes.
Makochekanwa, C.*; 加藤 英俊*; 星野 正光*; 田中 大*; 久保 博孝; Bettega, M. H. F.*; Lopes, A. R.*; Lima, M. A. P.*; Ferreira, L. G.*
Journal of Chemical Physics, 124(2), p.024323_1 - 024323_9, 2006/00
被引用回数:16 パーセンタイル:47.77(Chemistry, Physical)構造異性体関係にあるプロペンCHとシクロプロパンc-CHの電子衝突断面積について報告する。これら分子の電子衝突断面積は、核融合プラズマ,プロセスプラズマにおいて重要な基礎データである。エネルギー1.5-100eV,散乱角20-120度の領域で電子散乱微分断面積を測定した。一方で、弾性散乱の全断面積,微分断面積及び運動量移行断面積をSchwinger-multichannel法を用いて計算した。プロペンの1.2-2.0eVのエネルギー領域で観測された*形状共鳴がCH, CFと類似していることは、これら分子の分子構造における2重結合の効果を示す。60eV以下の衝突エネルギー領域では、プロペンとシクロプロパンの全断面積,微分断面積及び運動量移行断面積のピークのエネルギー,大きさに異性体効果による違いが観測された。
浅井 雅人; 阪間 稔*; 塚田 和明; 市川 進一; 羽場 宏光*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 後藤 真一*; 小島 康明*; 大浦 泰嗣*; et al.
European Physical Journal A, 23(3), p.395 - 400, 2005/02
被引用回数:16 パーセンタイル:70.93(Physics, Nuclear)線核分光の手法によりAmのEC崩壊を研究した。Amには半減期3.6分と2.9分の2つの核異性体があることがわかった。娘核Puの励起準位を構築し、の8重極振動バンドと2準粒子状態を同定した。2準粒子状態のうちの1つは半減期1.2秒のKアイソマーであった。AmからPuの2準粒子状態へのEC遷移は=4.8-5.3という小さい値を示し、この事実からAmと2準粒子状態の陽子-中性子配位を決定した。
浅井 雅人; 石井 哲朗; 牧嶋 章泰*; 小川 雅生*; 松田 誠
Fission and Properties of Neutron-Rich Nuclei; Proceedings of 3rd International Conference, p.295 - 297, 2003/10
重イオン深部非弾性散乱により中性子数20近傍の中性子過剰核を合成し、ナノ秒の寿命を持つ核異性体を探索した。線の角度分布と寿命測定からSi, Pの核異性体のスピン・パリティを明らかにし、中性子が軌道へ励起した状態であることを明らかにした。
山内 俊彦; 早川 岳人; 静間 俊行
JAERI-Conf 2002-007, 54 Pages, 2002/08
「赤外FEL応用・核異性体」ワークショップは、2001年9月28日(金)原研東海研究所情報交流棟にて開催された。午前中のセッションではレーザーコンプトン線,T3レーザー等による線を用いた光核物理,天体核物理などのトピック6件の発表が行われた。また、午後のセッションでは 自由電子レーザー(FEL)応用としてダイオキシン類の分解,同位体分離,赤外励起分光,筋肉へのレーザー照射及び単層カーボンナノチューブやナノホーン等、7件の発表が行われた。招待講演として、極端に強いレーザー電場における分子の挙動に関する発表があった。参加総数は約50名で、講演は同時に木津(関西研究所)にもTV中継された。
田中 宏昌*; 横山 啓一; 工藤 博司*
Journal of Chemical Physics, 113(5), p.1821 - 1830, 2000/08
被引用回数:15 パーセンタイル:42.89(Chemistry, Physical)レーザーアブレーション実験で見いだした過剰なリチウムをもつLi(OH)(n=2-5)について、理論計算により安定構造とイオン化エネルギーを調べた。n=2及び3では過剰電子がすべてのリチウム原子に非局在化した超リチウム化結合的な電子構造が、n=4及び5では過剰電子が特定部位に局在化した分離型の電子構造が最安定となる。イオン化エネルギーは構造に強く依存し、1個の酸素原子とのみ結合した末端リチウム原子の数により異性体を3種類に分類することができる。この依存性は過剰電子1個を有する最高被占軌道(SOMO)の特徴を強く反映する。
篠原 伸夫; 塚田 和明; 市川 進一; 間柄 正明; 初川 雄一
Radiochimica Acta, 88(1), p.1 - 5, 2000/00
被引用回数:1 パーセンタイル:11.91(Chemistry, Inorganic & Nuclear)迅速化学分離装置SISAKを用いて、U,Np,Uの陽子、C及びF誘起核分裂で生成する短寿命ヨウ素核種を分離し、線スペクトロメトリーによりこれら核種の相対的収率を測定して、核異性体収率比I/I及びI/Iを求めた。統計モデルを用いて測定値から核分裂片の角運動量を算出して、核分裂機構を考察した。軽イオンと重イオンによる核分裂の差異は、核分裂核の励起エネルギー及びN=82における球型閉殻構造によって説明できることがわかった。
村松 久和*; 吉川 広輔*; 石井 寛子*; 田中 栄司*; 三浦 太一*; 渡辺 智; 小泉 光生; 長 明彦; 関根 俊明
JAERI-Review 99-025, TIARA Annual Report 1998, p.211 - 213, 1999/10
金属中にイオン注入されたXeはCsに崩壊し、Csはメスバウア核種であってメスバウアスペクトルにCsが置かれた状態を反映するアイソマーシフトが観測される。われわれはアイソマーシフトの大きさとホスト金属の物理的・化学的性質との関係を明らかにするために各種金属にXeをイオン注入、液体ヘリウム温度でメスバウアスペクトルを測定した。これまでにわれわれが得たAl,V,Cr,Co,Ni,Cu,Mo,Rh,W及びTi,Zn,Ta,Re,Irに関する文献値から、ホスト金属の体積弾性率との相関と同時に、最外殻電子数との相関が示唆された。
田畑 米穂*; 大島 明博
Macromolecular Symposia, 143, p.337 - 358, 1999/08
被引用回数:34 パーセンタイル:75.76(Polymer Science)World Polymer Congress (MACRO 98) において講演したものを論文としてまとめたものである。炭化水素系及び炭化フッ素系高分子材料に対する放射線効果の温度依存性を調べまとめた。放射線効果は、温度の影響を受け、その原因を高分子鎖の分子運動の違いによるモルフォロジーの変化によるものと結論した。また、コンフォメーション及びコンフィギュレーションの違いによっても、放射線効果は異なることを明らかにした。
村松 久和*; 石井 寛子*; 田中 栄司*; 三沢 雅志*; 伊東 誉*; 三浦 太一*; 武藤 豪*; 小泉 光生; 長 明彦; 関根 俊明; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 239(2), p.251 - 255, 1999/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Chemistry, Analytical)金属中のCs不純物原子についてアイソマーシフトの振る舞いを調べた。TIARAのオンライン同位体分離器を用いて、各種金属にXeをイオン注入し、液体ヘリウム温度でメスバウアスペクトルを測定した。スペクトルを多成分解析して、金属原子と置換した位置にあるCs原子のアイソマーシフトを求めた。アイソマーシフトとホスト金属の電子構造の間に相関が見られ、ホスト金属の伝導電子密度がアイソマーシフトに大きな影響を及ぼすと結論した。
村松 久和*; 田中 栄司*; 石井 寛子*; 伊東 誉*; 三沢 雅志*; 三浦 太一*; 藤田 雄三*; 小俣 和夫*; 武藤 豪*; 小泉 光生; et al.
Physical Review B, 58(17), p.11313 - 11321, 1998/11
被引用回数:5 パーセンタイル:31.94(Materials Science, Multidisciplinary)Csの81keV遷移のメスバウア効果に関して、同異体シフトの校正定数(核位置での電子密度に対する比例係数で、遷移前後の原子核半径の変化率)は、これまで核位置での電子密度に理論値を用いたため信頼性に乏しいものであった。本研究では内部転換電子強度の測定から実験的に核位置での電子密度を求め、校正定数を決定した。Xeを同位体分離器により各種金属箔にイオン注入し、液体ヘリウム温度でメスバウアスペクトルを測定した。同じ試料について空芯線スペクトルメータで内部転換電子スペクトルを測定した。その結果、校正定数として+(1.50.5)10を得た。この結果をもとに、高融点金属中にイオン注入されたCs原子の非常に大きな同異体シフトを5p電子の6s電子に対する遮蔽効果を考慮して解釈した。
小島 康明*; 浅井 雅人*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明; 柴田 理尋*; 山本 洋*; 河出 清*
Applied Radiation and Isotopes, 49(7), p.829 - 834, 1998/00
被引用回数:4 パーセンタイル:38.54(Chemistry, Inorganic & Nuclear)高崎研TIARAのオンライン同位体分離器を用いて中性子欠損核Laの線最大エネルギーを測定し、崩壊エネルギーQ値を求めた。LaはMo(Ar,3p1n)反応で生成させ、-同時計数測定を行った。線はプレナー型HPGe検出器で、線は同軸型HPGe検出器で測定し、線スペクトルは別に測定した単色陽電子に対する応答関数を使って解析し、線最大エネルギーを決定した。崩壊に伴う線を選別することにより、Laの高スピンと低スピンの異性体のQ値として、それぞれ7700100keV,7910400keVが初めて得られた。これらから求められる質量の値を各種の質量公式による値と比較したところ、Jaeneckeらの式が最もよく実験値と一致することがわかった。
篠原 伸夫; 初川 雄一; 畑 健太郎; 河野 信昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 34(7), p.613 - 621, 1997/07
被引用回数:32 パーセンタイル:89.37(Nuclear Science & Technology)高純度Amターゲットを調製し、JMTRを用いて中性子照射を行い、放射化学的手法によりAmの中性子捕獲断面積を測定した。まずカドミウム比法により熱中性子断面積と共鳴積分を決定するために、2つのターゲットのうち一方をカドミウム容器に入れ、中性子束モニターのコバルト並びに金の金属線とともに照射した。ガンマ線スペクトロメトリーにより中性子束を、アルファ線スペクトロメトリーによりAm及びAmの生成量を測定して断面積を求めた。得られた値はこれまでの評価値より8-31%大きく、また核異性体比は評価値に一致した。
村松 久和*; 田中 栄司*; 石井 寛子*; 伊東 誉*; 三沢 雅志*; 三浦 太一*; 小泉 光生; 長 明彦; 関根 俊明; 藤田 雄三*; et al.
KURRI-TR, 0, p.102 - 106, 1996/02
メスバウア遷移における核電荷半径の変化R/Rは、異性体シフトを生じる有効核電荷半径という。メスバウアスペクトルの異性体シフトはR/Rと核位置での電子密度の積に比例するので、R/Rの値が知られていれば、異性体シフトの測定からプローブ原子の電子状態を定量的に議論できる。本研究では、アルカリ元素のメスバウア核種として有用なCsについて、81keV遷移のR/Rを求める実験を行った。Csの親核Xeをイオン注入した試料について、核位置での電子密度は高分解能内部転換電子測定から、異性体シフトはCsClを吸収体にしたメウバウア測定から求め、予備的ではあるが、R/R~0.510を得た。
村松 久和*; 伊東 誉*; 三沢 雅志*; 三浦 太一*; 小泉 光生; 長 明彦; 関根 俊明; 藤田 雄三*; 小俣 和夫*; 矢永 誠人*; et al.
Hyperfine Interactions (C), p.396 - 399, 1996/01
RIをプローブとする核物性的研究として、メスバウア核Csの81keVの遷移について、遷移の前後の核電荷半径の変化R/Rを求める実験を行った。R/R0の場合、R/Rと核位置での電子密度の積に比例して、メスバウアスペクトルに異性体シフトを生じる。外殻電子の状態は位置での電子密度に反映されるので、異性体シフトの測定からプローブ原子の置かれている状態を定量的に議論するためにR/Rの値が必要である。本研究では、Csの親核Xeをイオン注入した試料について、核位置での電子密度は高分解能内部転移電子測定から、異性体ソフトはCsClを吸収体にしたメスバウア測定から求め、予備的ではあるが、R/R0.510を得た。
佐伯 正克; 中田 正美; 正木 信行; 中村 彰夫
SIF Conf. Proc., Vol. 50 (ICAME-95), 0, p.119 - 122, 1996/00
ペロブスカイト型Eu-Nb酸化物を合成し、uメスバウア分光法及びXRD法でその特徴を調べた。EuOとNbO又はNbとの混合物を高真空下で加熱する合成過程のEuの還元速度は、NbよりNbOの方が速いことが分かった。また、四極子分裂に対する電場勾配が一連の化合物中で、正、負ともに出現することを初めて見いだした。さらに、Euの異性体シフトの値としては、これまで報告された酸化物系化合物中で、飛びぬけて大きい値を見いだした。この値はEu-Oの結合距離と一次の相関があることが分かった。Eu-Oが短くなり、共有結合性が増しても4f電子は結合関与せず、5d、6s、6p軌道の関与があるためと考えられる。
佐伯 正克; 中田 正美; 正木 信行
Journal of Nuclear Science and Technology, 31(8), p.864 - 866, 1994/08
被引用回数:1 パーセンタイル:26.96(Nuclear Science & Technology)約15年前に入手したAm-241線源を用い、発光メスバウア分光法により線源中のNpの化学状態を調べた。200Kではほぼ4価と5価の状態のみであり,これまでの報告と比較して、線源の化学形は二酸化物であると結論した。80Kでは小さいが新たな第3の吸収が認められた。7Kでは第3の吸収は4価の吸収より大きくなったが、第3の吸収と4価の吸収の和と5価の吸収の比は温度によらず一定であった。第3の吸収の異性体シフトは核外電子密度が高い側へシフトしているが、4価の範囲内に入っていること、及び強い温度依存性を持つことから、Amを置換して格子点に入ったNpであるが、近くに電子を捕捉した酸素空孔が存在している状態であり、長期間保管中に自己放射線損傷が進み、検出されるようになった状態であると結論した。
関根 俊明; 初川 雄一; 小林 勝利; 原田 秀郎*; 渡辺 尚*; 加藤 敏郎*
Proc. of the Nuclear Data for Science and Technology, p.57 - 58, 1992/00
放射性廃棄物核種の消滅処理研究に必要な基礎的データとして、Cs(n,)Cs反応の断面積を測定した。0.4MBqのCsターゲツトを410n/cm/secの熱中性子束で10分間照射し、化学的に精製してから、相対効率90%のGe検出器で線スペクトルを測定した。CsとCsの線強度比から得られた熱中性子断面積はStupegiaの報告値の2倍であった。そこで、更に詳しいデータを得るためにJRR-4気送管に設置されたCd遮蔽筒を用いてCd比測定実験を行った。その結果、熱中性子(2200m/sec中性子)断面積0.250.02b、共鳴積分0.360.07bを得た。この結果は、Stupegiaと我々の結果のくい違いは中性子スペクトルの差によるものでないことを示した。以上の結果はCs異性体の生成を無視して得たものであるが、Huizengaらのモデルによって核異性体生成比を計算し、これによる誤差を評価した。
関根 俊明; 馬場 宏
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 43, p.1107 - 1113, 1981/00
被引用回数:5 パーセンタイル:25.52(Chemistry, Inorganic & Nuclear)Dyの二重中性子捕獲によって形成されるDyの収率を放射化法によって決定し、その収率の照射時間依存性からDy核異性体対の原子炉中性子捕獲断面積を求めた。Westcottの熱外中性子インデックスr√T/Toの値から0.017という条件のもとで、準安定状態については2000600b,基底状態については3530330bという断面積値から得られた。この核異性体対の断面積の比を他の核種のデータと共に複合核形成モデルに基いて考察した。なお、Dyとその娘核Hoの崩壊に伴って放出される線の放出率を実験的に求め、収率の決定に用いた。