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岡野 靖; 山野 秀将
Journal of Nuclear Science and Technology, 53(8), p.1224 - 1234, 2016/08
被引用回数:5 パーセンタイル:39.72(Nuclear Science & Technology)森林火災に対するハザード曲線の評価手法を構築した。手法は、ロジックツリーの構築、火災強度の応答曲面の導出、モンテカルロシミュレーション、年超過確率の導出のステップからなる。ロジックツリーは、森林火災発生・延焼条件、天気条件、植生・地形条件から構成される。高速炉立地近傍での植生条件・天候条件を与え、燃焼強度と火線強度のハザード曲線を導出した。
黒崎 譲; 高柳 敏幸*
Chemical Physics Letters, 406(1-3), p.121 - 125, 2005/04
BrH系の非経験的に計算された基底状態のグローバルなポテンシャルエネルギー面(PES)についての新しい解析的関数を構築した。これは、以前われわれが発表した1
A' PES[Y. Kurosaki, T. Takayanagi, J. Chem. Phys. 119 (2003) 7383]の修正版である。反応H+HBr
H
+Brとその同位体置換した反応の速度定数を、新しい1
A' PESを用いて計算したところ実測値をよく再現した。これはフィットした関数の反応障壁の値1.53kcal mol
が真の値に非常に近いことを強く示唆している。
寺岡 有殿; 吉越 章隆
OMICRON Nanotechnology Newsletter, 6(1), p.4 - 6, 2002/04
表面反応ダイナミクスの研究では分子の並進運動エネルギーの作用を理解することが重要である。Si(001)面上での極薄酸化膜形成は表面反応ダイナミクス研究としてのみならずULSIにおけるゲート絶縁膜の開発にとっても重要な問題である。Si(001)面の初期酸化の際のO分子の並進運動エネルギーの役割を明らかにするため、超音速O
分子線と放射光光電子分光法を用いて酸化過程の並進運動エネルギー依存性を測定した。第一にH
Oが解離吸着した表面の酸化では1eVと2.6eVに並進運動エネルギーしきい値を見いだした。Si-2p準位の光電子スペクトルのピーク分離から、第一のしきい値は二量体シリコンのバックボンドでの、第二のしきい値はサブサーフェイスシリコンのバックボンドでの直接的なO
解離吸着のポテンシャルエネルギー障壁を表していると解釈される。
高柳 敏幸
Journal of Chemical Physics, 116(6), p.2439 - 2446, 2002/02
被引用回数:29 パーセンタイル:65.46(Chemistry, Physical)O(D) + H
, D
, and HD反応における電子的非断熱遷移の効果を調べる目的で、時間に依存しない3次元量子反応性散乱計算を行った。ポテンシャルエネルギー曲面としてDobbynとKnowlesによる関数を用いた。このポテンシャルは基底状態と2つの励起状態について高精度な分子軌道計算を行った結果を解析関数にフィットしたものである。計算は超球座標を使った堅密結合法によって行い、全角運動量はゼロのみを考慮した。計算の結果、この反応では電子的非断熱遷移が非常に効率よく起こることがわかった。このことは、基底状態のみを考慮した断熱的な計算は不十分であることを示すものである。つまりBorn-Oppenheimer近似が成立しない。しかしながら、非断熱遷移そのものは同位体置換に対して、あまり影響がないことがわかった。
寺岡 有殿; 吉越 章隆
Atomic Collision Research in Japan, No.28, p.97 - 99, 2002/00
入射分子の並進運動エネルギーは表面反応の誘起にとって重要な因子である。われわれは超音速シード分子線技術と高エネルギー分解能光電子分光法をシリコンの初期酸化反応の解析に適用した。われわれは水吸着Si(001)表面では飽和吸着酸素量が酸素分子の並進運動エネルギーに依存して変化することを既に見出している。二つのポテンシャルエネルギー障壁が第一原理計算結果に対応して確認されている。清浄Si(001)表面で如何なる依存性を示すのかを確認する必要がある。そこで清浄Si(001)表面上での酸素分子の解離吸着の並進運動エネルギー依存性がSi-2pとO-1sに対する光電子分光を用いて調べられ、入射エネルギーがどのように極薄酸化膜の形成に影響を与えるかが明らかにされた。
市原 晃; 岩本 修; 横山 啓一
Atomic and Plasma-Material Interaction Data for Fusion, Vol. 9, p.193 - 235, 2001/00
H+H
,H
+D
,D
+H
及びD
+D
衝突で生じるイオンの生成断面積を、重心衝突エネルギーが2.5から8.0eVの範囲内で計算した。計算手法は、非経験的分子軌道論に基づいて開発されたポテンシャル上でのtrajectory-surface-hopping法を採用した。反応分子H
及びD
の初期振動状態が各イオン生成に与える影響を調べるために、H
については振動量子数をv=0-6,D
についてはv=0-8の範囲で変化させて断面積を計算した。その結果、電荷交換によるH
及びD
イオンの生成は、vの上昇に伴って著しく増大することを見いだした。一方、解離や核の組み替えを伴うイオン生成のv依存性は、電荷交換反応と比較して非常に小さいことを確認した。また、反応分子の初期回転状態がイオン生成に与える影響を調べるために、H
+D
衝突において、各vに対して回転量子数をj=1,5,10に設定して断面積を計算した。その結果、回転励起状態jが電荷交換反応に与える効果は、振動励起状態vの効果と比べて二次的な大きさであることを確認した。さらに、各衝突過程からの2原子生成物に対する振動状態分布を計算し、表にまとめた。
寺岡 有殿; 吉越 章隆
SPring-8 Research Frontiers 2000/2001, p.48 - 50, 2001/00
原研軟X線ビームラインBL23SUに設置した表面反応分析装置を用いてSi(001)面とO分子の反応を研究している。特にO
分子の持つ並進運動エネルギーが初期酸化反応に与える影響を調べている。清浄Si(001)面が真空中の残留H
O分子と反応して、H
OがHとOHに解離して吸着した表面に対してO
分子を解離吸着させ、その飽和吸着量とO
分子の運動エネルギーとの関係を測定した結果、2つのしきい値を得た。一方はダイマーのバックボンドでの直接的な酸化,他方は第二層Siのバックボンドでの直接的な吸着と解釈された。しきい値で区別される3つの運動エネルギー領域でSi-2p光電子スペクトルを計測した結果、スペクトル形状が運動エネルギーに依存することがわかり、上記解釈の正当性が実証された。
大坪 隆*; 大矢 進*; 堀 一隆*; 木村 浩之*; 谷内田 聡*; 後藤 淳*; 出淵 崇志*; 武藤 豪*; 長 明彦; 小泉 光生; et al.
Hyperfine Interactions, 120-121(1-4), p.695 - 699, 1999/00
偏極した不安定核ビームは電磁気モーメントの観測による原子核構造研究のみならず、物質中の稀薄な不純物の効果などの研究に有用である。この目的の不安定核ビームの生成法として微小角度入射したイオンビームの表面相互作用法を研究した。TIARAのオンライン同位体分離器を用いてArビームとMoターゲットとの反応で生成した
Cs(半減期:31秒)の一価イオンを60keVに加速し、Si結晶表面と相互作用させてから、KBr結晶に注入した。
線を検出する核磁気共鳴法により、0.22
0.13%という偏極度を得た。安定な軽い核で得られている偏極度に比べて小さい原因として、イオンの速度が影響していると考えられる。
大越 実; 吉森 道郎
Proc. of 3rd Japan-Russia Joint Symp. on Radiation Safety, 0, p.75 - 85, 1995/00
将来の商業用発電炉の解体を円滑に進めるためには、解体に伴って大量に発生する放射能レベルの極めて低い放射性廃棄物を安全かつ合理的に処分することが重要である。このめ、放射能レベルが極めて低いコンクリート廃棄物を埋設処分する際の安全確保の考え方等が、原子力安全委員会等において定められている。原研においては、上記の安全確保の考え方等に基づいて、放射能レベルが極めて低いコンクリート廃棄物を安全に浅地中処分することができることを実証するために、JPDRの解体に伴って発生する廃棄物を原研東海研の敷地内において浅地中処分することとしており、平成7年6月に許可を取得し、現在、施設の建設を行っているところである。本講演においては、原子力安全委員会が定めた安全確保の考え方等を紹介するとともに、本廃棄物埋設施設の概要、周辺環境への影響評価結果等について紹介する。
赤堀 光雄; 伊藤 昭憲; 小川 徹; 宇賀神 光弘
Journal of Alloys and Compounds, 213-214, p.366 - 368, 1994/00
被引用回数:5 パーセンタイル:47.67(Chemistry, Physical)高速炉用U-Pu-Zr合金燃料ではその表面にZr富化層の生成が報告されており、これは不純物窒素に起因すると考えられる。本報では、U-Zr合金と窒素との反応をEPMA及びマイクロX線回折により詳細に調べ、反応層生成と温度、合金組成との関連について明らかにした。窒素圧90~150Ton反応温度873~1273Kでは、主たる反応層として、表面から順にUN
、ZrN、窒素固溶
-Zr層が生成し、さらにZr濃度が高い合金ほど、ZrN/
-Zr(N)の生成が優勢となること等を見出した。また、窒素圧~1Torrの低圧下における生成反応層との比較を行った。
石榑 顯吉*; 佐伯 正克; 早田 邦久; 杉本 純
JAERI-M 92-012, 522 Pages, 1992/03
OECD/CSNI主催の第3回原子力安全におけるヨウ素化学ワークショップが日本原子力研究所で1991年9月11日から13日にかけて開催された。このワークショップには、10ヶ国2国際機関から専門家約60名の出席があった。ワークショップでは、ヨウ素種の放射線分解及び表面における反応、基礎及び総合実験、解析モデル及びコードの開発など、原子力安全におけるヨウ素化学に関する合計29の論文が5つのセッションにおいて種々の観点から発表された。ワークショップにおける情報交換と発表後の討論により、軽水炉の事故時のヨウ素挙動に関するより深い理解が得られるとともに、今後の研究の進展に対しても大きな期待が寄せられた。
佐々木 貞吉
表面科学, 7, p.422 - 423, 1986/00
1986年5月5日~5月9日、米国プリンストンで開催された標記の国際会議について、会議の概要を紹介すると共に、179編の報文の中から表面化学に関連する研究を取り上げ、主な成果を記した。
大阪支所*
JAERI-M 83-199, 83 Pages, 1983/11
本報告は昭和57年度に、大阪支所において行なわれた研究活動を述べたものである。主な研究題目は、メタン、一酸化炭素および水の反応ならびにそれと関連した研究、高線量率電子線照射による重合反応の研究、ポリマーの改質、および上記の研究と関連した基礎研究などである。
阿部 哲也; 小原 建治郎; 村上 義夫
Journal of Nuclear Materials, 91(1), p.223 - 226, 1980/00
被引用回数:8 パーセンタイル:86.40(Materials Science, Multidisciplinary)熱分解黒鉛および原子炉級黒鉛に原子状水素を照射して表面を安定化し、水素との反応により生成するメタンの量を低減させることを試みた。その結果、熱分解黒鉛および原子炉級黒鉛とも、温度500C以上,照射する水素原子数10
cm
以上の条件で処理することにより、メタン生成量を大幅に減少させることができた。
塩沢 周策; 柳原 敏; 斎藤 伸三
JAERI-M 8187, 21 Pages, 1979/03
NSRR実験で照射した種々の燃料棒を熱電対取付け部で切断し、酸化膜厚さを光学顕微鏡により測定した。この結果、酸化膜厚さは被覆管表面の最高温度に対応していた。一方、熱電対で測定した温度履歴より計算により酸化膜厚さを求めた。この結果、酸化膜厚さの約90%は被覆管温度が最高値近傍100Cの範囲にある僅かな時間に生じたものであることが知れた。また、測定値と比較した結果、被覆管表面最高温度が約1,400
C以下では良く一致した。しかし、それ以上では、測定値の方が大きく、その原因としては、熱伝導率が極端に悪い酸化膜がある程度厚くなると被覆管表面と内面に有意な温度差が生じるため表面温度を用いて酸化量を評価することに問題があること、およびPt/Pt-13%Rhの熱電対がジルカロイと共晶反応を起こすため高温での測定結果の信頼性に問題があること等が考えられ、これらについても考察を行なった。
寺岡 有殿
no journal, ,
分子線技術は真空技術の発展とともに進歩してきた。レーザー分子分光学や気相での化学反応動力学の研究に利用されてきた。表面反応研究では表面分析が中心になるので分子線を適用することは困難であった。しかし、挿入光源から放射される強力なシンクロトロン放射光が使えるようになって状況は一変した。超高真空装置に分光放射光と分子線を同時に導入することによってリアルタイムその場光電子分光測定が可能になり、材料表面が時々刻々化学変化していく様子を光電子スペクトルの変化として動的に観察できるようになり、同時にそれに対する分子の並進運動エネルギーや振動エネルギーの影響も研究できるようになった。近年では入射分子の分子軸の向きや回転面を制御した分子線と表面との反応過程も研究されるようになっている。本シンポジウムでは様々な原子・分子線技術や理論的な反応ダイナミクス研究手法を専門家に解説していただき、それらを用いた表面反応の研究例をご紹介いただく。