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論文

Quantifying the porosity of crystalline rocks by in situ and laboratory injection methods

M$"o$ri, A.*; Mazurek, M.*; 太田 久仁雄; Siitari-Kauppi, M.*; Eichinger, F.*; Leuenberger, M.*

Minerals (Internet), 11(10), p.1072_1 - 1072_17, 2021/10

AA2021-0474.pdf:2.38MB

 被引用回数:4 パーセンタイル:33.94(Geochemistry & Geophysics)

The porosity and pore geometry of rock samples from a coherent granodioritic rock body at the Grimsel Test Site in Switzerland was characterised by different methods using injection techniques. Results from in situ and laboratory techniques are compared by applying in situ resin impregnation techniques as well as rock impregnation and mercury injection under laboratory conditions. In situ resin impregnation of the rock matrix shows an interconnected pore network throughout the rock body, providing an important reservoir for pore water and solutes, accessible by diffusion. Porosity and pore connectivity do not vary as a function of distance to brittle shear zones. In situ porosity is about half the porosity value that was determined on rock samples in the laboratory. This could be due to that such samples were affected by artefacts created since core recovery. The extrapolation of laboratory measurements to in situ conditions requires great care and may not be feasible in all cases.

論文

Extending water retention curves to a quasi-saturated zone subjected to a high water pressure up to 1.5 Megapascals

榊 利博*; 小松 満*; 竹内 竜史

Vadose Zone Journal (Internet), 15(8), 7 Pages, 2016/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:9.03(Environmental Sciences)

瑞浪超深地層研究所で実施される再冠水試験では、飽和度は回復プロセスを理解するために観測するキーパラメータの1つとなる。本報では、水圧上昇による気泡の圧縮に伴う準飽和帯での飽和度増加のプロセスを取りまとめた。砂試料を用いた室内試験によって水圧上昇と飽和度との関係を計測し飽和過程における気泡の圧縮効果について分析した結果、水圧-飽和曲線はボイルの法則を用いた気泡の圧縮を基に推定された関係に従うことを確認した。この観測結果に基づいて、正圧の範囲での水圧-飽和曲線を定義するための数学モデルを構築した。

論文

Matrix diffusion and sorption of Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$, I$$^{-}$$ and HTO in granodiorite; Laboratory-scale results and their extrapolation to the in situ condition

舘 幸男; 蛯名 貴憲*; 武田 智津子*; 斎藤 登志彦*; 高橋 宏明*; 大内 祐司*; Martin, A. J.*

Journal of Contaminant Hydrology, 179, p.10 - 24, 2015/08

 被引用回数:31 パーセンタイル:74.25(Environmental Sciences)

結晶質岩中の核種移行評価においてマトリクス拡散と収着現象の理解は重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場から採取した花崗閃緑岩試料を用いて、Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$, I$$^{-}$$とHTO(トリチウム水)の拡散・収着挙動が、透過拡散試験とバッチ収着試験により調査された。得られた実効拡散係数(De)は、Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$, HTO, I$$^{-}$$の順となった。容量因子($$alpha$$)と分配係数(Kd)も、同様の傾向を示した。Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$に対する二重プロファイルは、試料表面部のKdの増加によって解釈され、表面分析によって試料表面部の擾乱を受けた黒雲母鉱物の高い間隙率と収着容量の増加に起因することが確認された。二重プロファイルから得られたKdは、バッチ収着試験で得られた粉砕試料のKdの粒径サイズ依存性と関連付られた。グリムゼル試験場で実施された原位置長期拡散試験で得られた試験結果は、室内実験結果とそれらの原位置条件への外挿によって推定された移行パラメータによって良好に解釈された。

論文

Comparative modeling of an in situ diffusion experiment in granite at the Grimsel Test Site

Soler, J. M.*; Landa, J.*; Havlov$'a$, V.*; 舘 幸男; 蛯名 貴憲*; Sardini, P.*; Siitari-Kauppi, M.*; Eikenberg, J.*; Martin, A. J.*

Journal of Contaminant Hydrology, 179, p.89 - 101, 2015/08

 被引用回数:42 パーセンタイル:82.02(Environmental Sciences)

マトリクス拡散現象は結晶質岩中の核種移行遅延プロセスとして重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場において花崗岩マトリクス中の原位置長期拡散(LTD)試験を行った。試験孔内にHTO, Na $$^{+}$$, Cs $$^{+}$$を含むトレーサ溶液を循環させ、2年半の間、トレーサ濃度の減衰が観測された。拡散期間終了後に、オーバーコアリングによって、岩石中のトレーサ分布が分析された。岩石中の拡散深さは、HTOで20cm、Na $$^{+}$$で10cm、Cs $$^{+}$$で1cm程度であった。これらのデータセットに対し、拡散・収着モデルによる解釈が、複数のチームによって、異なるコードを用いて実施され、実効拡散係数(De)と岩石容量因子($$alpha$$)が導出された。複数のチームによる評価結果は、観測データを概ね再現可能であり、掘削影響による表面部分のDeと$$alpha$$の値が、岩石マトリックス部に比べて大きいことを示唆した。一方で、HTOの結果は実験データと解析結果に大きな乖離が認められ、この点は今後の詳細な検討が必要である。

論文

Modeling of an in-situ diffusion experiment in granite at the Grimsel Test Site

Soler, J. M.*; Landa, J.*; Havlov$'a$, V.*; 舘 幸男; 蛯名 貴憲*; Sardini, P.*; Siitari-Kauppi, M.*; Martin, A. J.*

Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.1665, p.85 - 91, 2014/09

マトリクス拡散現象は結晶質岩中の核種移行遅延プロセスとして重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場において花崗岩マトリクス中の原位置長期拡散(LTD)試験を行った。試験孔内にHTO, Na$$^{+}$$, Cs$$^{+}$$を含むトレーサ溶液を循環させ、2年半の間、トレーサ濃度の減衰が観測された。拡散期間終了後に、オーバーコアリングによって、岩石中のトレーサ分布が分析された。岩石中の拡散深さは、HTOで20cm、Na$$^{+}$$で10cm、Cs$$^{+}$$で1cm程度であった。これらのデータセットに対し、拡散・収着モデルによる解釈が、複数のチームによって、異なるコードを用いて実施され、実効拡散係数(De)と岩石容量因子($$alpha$$)が導出された。複数のチームによる評価結果は、観測データをおおむね再現可能であり、掘削影響による表面部分の$$D$$eと$$alpha$$の値が、岩石マトリクス部に比べて大きいことを示唆した。一方で、HTOの結果は実験データと解析結果に大きな乖離が認められ、この点は今後の詳細な検討が必要である。

論文

Selenium uptake onto natural pyrite

Curti, E.*; Aimoz, L.*; 北村 暁

Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 295(3), p.1655 - 1665, 2013/03

 被引用回数:30 パーセンタイル:89.92(Chemistry, Analytical)

$$^{79}$$Seは放射性廃棄物の処分サイトの安全評価において重要かつ酸化還元に鋭敏な核種である。水溶液中においてセレンは易溶な陰イオン種(亜セレン酸及びセレン酸)を形成し、負に帯電する一般的な母岩鉱物にはあまり収着しない。しかしながら、セレンは硫化物と強い親和性を持ち、スイス等の放射性廃棄物処分場の母岩である粘土質岩石に微量に含まれている黄鉄鉱と相互作用することが知られている。本研究では、マイクロ及びマクロ径のX線を用いたX線吸収分光法($$mu$$-XRF, $$mu$$-XANES及びEXAFS)を用いて、不活性雰囲気において亜セレン酸及びセレン酸が黄鉄鉱に直接的に収着し、時間(最大8か月)とともに0価に還元されることを示した。この結果は、放射性廃棄物から放出されるSe(IV)が黄鉄鉱表面に収着することで効率的に還元され難溶性となることを示唆している。

論文

LTD experiment; Postmortem modelling of monopole I

Soler, J. M.*; Landa, J.*; Havlov$'a$, V.*; 舘 幸男; 蛯名 貴憲*; Sardini, P.*; Siitari-Kauppi, M.*; Martin, A.*

Nagra NAB 12-53, 80 Pages, 2013/02

スイスのグリムゼル原位置試験場において原位置長期拡散(LTD)試験が行われた。パッカーで区切られた試験孔内にHTO, $$^{22}$$Na$$^{+}$$, $$^{134}$$Cs$$^{+}$$を含むトレーサ溶液を循環させ、2年半の間、トレーサ濃度の減衰が観測された。拡散期間終了後に、オーバーコアリングによって、岩石中のトレーサ分布が分析された。溶液中のトレーサ濃度変化はCsの減衰が顕著であった。また、濃度分布の進展深さは、HTOで20cm、Na$$^{+}$$で10cm、Cs$$^{+}$$で1cm程度であった。これらのデータセットに対し、拡散・収着モデルによる解釈が、複数のチームによって、異なるコードを用いて実施され、実効拡散係数($$D$$$$_{e}$$)と岩石容量因子($$alpha$$)が導出された。複数のチームによる評価結果は、観測データをおおむね再現可能であり、掘削影響による表面部分の$$D$$$$_{e}$$$$alpha$$の値が、岩石マトリクス部に比べて大きいことを示唆した。一方で、HTOの結果は実験データと解析結果に大きな乖離が認められ、この点は今後の詳細な検討が必要である。

論文

Application of the Bayesian approach to incorporate helium isotope ratios in long-term probabilistic volcanic hazard assessments in Tohoku, Japan

Martin, A. J.*; 梅田 浩司; 石丸 恒存

Updates in Volcanology; New Advances in Understanding Volcanic Systems (Internet), p.119 - 148, 2012/09

将来の火山活動の発生の可能性を定量的に検討するため、火山の分布、発生時期、噴出量等の地質学データによって火山の発生する確率の空間的分布を計算した。さらに、ベイズ法を用いて地殻中のマグマや高温流体に関連すると考えられる地球物理学データ(地震波速度構造,地温勾配),地球化学データ(希ガス同位体)を考慮したmultiple inferenceモデルを開発した。

論文

A Comparative study of the modelling of cement hydration and cement-rock laboratory experiments

Savage, D.*; Soler, J. M.*; 山口 耕平; Walker, C.; 本田 明; 稲垣 学; Watson, C.*; Wilson, J.*; Benbow, S.*; Gaus, I.*; et al.

Applied Geochemistry, 26(7), p.1138 - 1152, 2011/07

 被引用回数:19 パーセンタイル:47.15(Geochemistry & Geophysics)

放射性廃棄物の地層処分施設で亀裂のグラウトやトンネルのシール材などとしてセメント系材料を使う場合には、化学的反応性に関する潜在的な問題が生起する。処分の長期安全性評価という点からは、セメントと岩盤などとの反応やその変化について定量的にモデル化することが求められる。LCS(Long-term Cement Studies)プロジェクトとして、NDA(UK), Posiva(Finland), 原子力機構のモデリングチーム間で、セメント水和反応及びセメント-岩反応についての室内実験に対するモデリング比較研究を行った。この結果、どちらの実験についても、詳細なパラメータ化の点で顕著な違いはあるものの、主要な反応経路についてはとてもよく理解できており、チーム間でも矛盾しないことが示された。今後、長期スケールにおける鉱物-水反応の評価に役立つような適切なナチュラルアナログやインダストリアルアナログなどの事例に着目したモデリング研究を行うことが望まれる。

論文

Natural analogues of cement; Overview of the unique systems in Jordan

亀井 玄人; Alexander, W. R.*; Clark, I. D.*; Degnan, P.*; Elie, M.*; Khoury, H.*; Milodowski, A. E.*; Pitty, A. F.*; Salameh, E.*; Smellie, J. A. T.*

Proceedings of 13th International Conference on Environmental Remediation and Radioactive Waste Management (ICEM 2010) (CD-ROM), p.141 - 147, 2010/10

Natural cements in Jordan have been produced by the combustion of organic-rich clay biomicrites and are very close analogues of industrial cement. Following interaction with groundwaters, natural hyperalkaline leachates are produced and these move out of the cement into the surrounding host rock, subsequently interacting with and altering it. The conclusions of the Jordan Natural Cement Analogue Study are presented and the safety assessment (SA) implications of the interaction of cementitious hyperalkaline leachates on repository host rock and bentonite are discussed.

論文

Modelling performed using the PHREEQC and PHREEQC-TRANS codes

本田 明; 稲垣 学; 山口 耕平; Walker, C.

Nagra NAB 10-07, p.66 - 116, 2010/03

国際共同プロジェクトであるLCS(Long-term Cement Studies)プロジェクトの一環として本レポートが作成された。LCSプロジェクトの参加機関はNAGRA, NDA, POSIVA, JAEAである。本レポートにはLCSプロジェクトのフェーズ1で実施されたベンチマーク解析及びグリムゼルテストサイトで実施された原位置試験の一部が掲載された。セメント水和反応のベンチマーク解析では、3機関(Quintessa (funded by NDA), Josep M. Soler (funded by POSIVA)、及びJAEA)とも液相中の元素濃度の経時変化をよく再現し、また、水和反応の生成物や初生鉱物の量の変化についてもよく再現された。輸送を伴う環境での岩盤と高pH溶液の化学反応のベンチマーク解析では、3機関とも液相中の元素濃度の変化の傾向は比較的よく再現された。一方、実験で確認された透水性の減少の再現性は乏しく、実験で二次的な沈殿物が観察されなかったことや計算においても二次的な沈殿物の生成量は少ない点から、間隙の一部分の閉塞が全体の透水性を大きく低下させているのではないかと推測された。

論文

Grimsel test site investigation phase IV; The Nagra-JAEA in situ study of safety relevant radionuclide retardation in fractured crystalline rock, 3; The RRP project final report

Alexander, W. R.*; Frieg, B.*; 太田 久仁雄

Nagra NTB 00-07, 105 Pages, 2009/11

Nagra(スイス放射性廃棄物管理協同組合)と原子力機構では、亀裂性岩盤中での放射性核種の移行・遅延についての理解をさらに深めることを目的とした原位置試験研究を、スイスのグリムゼル原位置試験場において約10年間に渡って実施してきた。このうち「透水性割れ目開削プロジェクト」では、性能評価において重要ではあるものの、孔間トレーサー試験では破過の観測が困難な強収着性の放射性核種(U, Np, Euなど)を用いた世界初の原位置試験を試みた。具体的には、試験対象の透水性割れ目中に強収着性の放射性核種を注入した後、割れ目と放射性核種を物理的・化学的に固定して開削し、採取した岩石試料を用いて透水性割れ目中のフローフィールドの構造特性並びに放射性核種の挙動を直接的に評価した。本報告書は、同プロジェクトの最終フェーズ(1996$$sim$$1998年)における実施内容とその成果を取りまとめたものである。

論文

Grimsel test site phase VI, LTD WP 1; Predictive modelling for LTD monopole experiment

M$"o$ri, A.*; Soler, P.*; 太田 久仁雄; Havlov$'a$, V.*

Nagra NAB 07-42, 31 Pages, 2007/12

グリムゼル原位置試験フェーズ6・LTD(放射性核種のマトリクス拡散)プロジェクトは、原位置におけるマトリクス拡散の評価を目的として、HYRL(フィンランド),JAEA及びAIST(日本),NRI/RAWRA(チェコ),Nagra(スイス)によって進めている国際共同研究プロジェクトである。LTDプロジェクトはWP1-WP4の四つのタスクに分かれており、WP1では、単孔式の原位置拡散試験の実施に先立ち予測解析を実施した。この解析結果は、原位置試験のレイアウトや計画の検討にフィードバックされるだけでなく、試験結果との比較を通じて、長期に渡る拡散現象にかかわるモデル化の信頼性の確認に寄与するものである。この報告書は、予測解析で用いた概念モデルや解析コードの概要、及びマトリクス中のトレーサー濃度プロファイルと溶液中のトレーサー濃度の変化に関する予測結果をまとめたものである。

論文

International progress in developing cases for long-term safety of repositories for transuranic and long-lived intermediate level wastes; Summary of the Third International Workshop

Mathieson, J.*; Hooper, A. J.*; Alexander, W. R.*; 塩月 正雄; 亀井 玄人

Proceedings of International Waste Management Symposium 2006 (WM '06) (CD-ROM), 9 Pages, 2006/02

2005年1月、英国オックスフォードにて、TRU/中レベル廃棄物の処分適合性の研究の進捗について検討するための国際ワークショップが開かれた。これは1996年スイス、1999年日本での開催に続き、3回目であった。これらの廃棄物は、高レベル廃棄物にくらべて廃棄体としてより複雑であるにもかかわらず、それと同等なほどにはこれまで注意が払われてこなかった。この報告書ではこのワークショップの成果概要をまとめるとともに、その位置づけと今後の研究の方向性を示された。このワークショップでは今後求められる重要な課題や、検討対象に伴う不確実性が認識されたものの、これらの廃棄物処分のためのセーフティケース構築にあたって解決不能な障害はないと結論された。

報告書

Computation of amplification functions in the Wakkanai formation, Horonobe area (Document on Collaborative study)

Birkhaser, P.*; Lacave, C.*; 大原 英史; 新里 忠史

JNC TY5410 2005-001, 26 Pages, 2005/04

JNC-TY5410-2005-001.pdf:1.21MB

本研究の目的は、サイクル機構が幌延町内で掘削した試錐孔B-2に設置してある2つの地震計(地表と試錐孔底:深さ138m)の地震観測記録について、地表と孔底とで観測された地震波形の応答スペクトルの比を解析することにより、地震波形の周期に依存する増幅特性を求めることである。二次元効果の影響がないと推定されたので、一次元モデル(Cyber Quake)を用いて解析を行った。本モデルによる計算結果の妥当性の評価は、類似のプログラムであるSHAKE2000にて行い、両者の結果がほぼ一致することを確認した。解析に使用した入力加速度波形は、2つの近地地震(2003/7/20、(M:0.7)、8/18、(M:0.8))、および地震計から430$$sim$$450km離れた遠地地震の十勝沖地震(9/26、(M:8.0))とその余震(9/27、(M:6.2))である。これらのイベント波形は、小さな加速度によって特徴づけられる。これら増幅特性はマグニチュードに依存していた。観測された増幅特性関数は非常に変わりやすく、異なる地震を比較した場合、また単発地震の異なる2成分を比較した場合には、異なる関数形を示す。観測された地震動は、解析により求めた地震動に比べて、はるかに大きくなる傾向がある。解析結果と観測記録とが異なる原因として、(1)解析に用いたS波速度構造が誤っている、(2)地震計自体の不良、が考えられる。上記問題点を解決するために以下を提案する。・入力したS波速度構造データを確認すること。また、可能ならば、B-2試錐孔にて直接S波速度の測定を実施し、速度構造を求めること。・サイクル機構が幌延町内に建設する地下研究施設の立坑において、高品質の地震計設置を計画すること。原位置での観測により、地震加速度の減衰特性を把握するために必要な、より信頼できるデータセットが得られると考えられる。また、それらデータセットは、日本もしくは世界におけるサイト特性調査に関連したフィージビリティ・スタディにおいて、重要な論拠になると考えられる。

報告書

H12: Examination of safety assessment aims, procedures and results from a wider perspective

Neall, F. B.*; Smith, P. A.*

JNC TY1400 2004-001, 144 Pages, 2004/05

JNC-TY1400-2004-001.pdf:1.58MB

第2次取りまとめの安全評価に対する考察を行った。その結果、第2次取りまとめは、日本における高レベル放射性廃棄物の安全な処分に向けてサイト選定及び処分場建設が実現可能であるという、明確かつ根拠のあるメッセージを提示していることが示された。

口頭

Matrix diffusion and sorption of Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$, I$$^{-}$$ and HTO in granodiorite; Laboratory results and their extrapolation to the in-situ condition

舘 幸男; 蛯名 貴憲*; 高橋 宏明; 根本 一昭; 陶山 忠宏*; Martin, A.*

no journal, , 

放射性廃棄物の性能評価において、結晶質岩におけるマトリクス拡散と収着現象の理解は重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場から採取した花崗閃緑岩試料を用いて、Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$, I-とHTO(トリチウム水)の拡散・収着挙動が、室内での拡散と収着実験により調査された。得られた実効拡散係数(De)は、Cs$$^{+}$$, Na$$^{+}$$, HTO, I$$^{-}$$の順となった。容量因子($$alpha$$)と分配係数(Kd)も、同様の傾向を示した。グリムゼル試験場で実施された原位置長期拡散試験で得られた試験結果は、GoldSimコードと室内実験結果に基づく原位置での移行パラメータをもとに解釈された。その結果、HTOの解釈に課題があるものの、CsとNaの結果を良好な解釈結果が得られた。これらの室内と原位置での実験とモデル化の比較検討から得られた知見について議論を行った。

口頭

Long term diffusion experiment (LTD); Analyses of $$^{3}$$H, $$^{22}$$Na and $$^{134}$$Cs diffusion in crystalline rock under real deep geological repository conditions

Havlov$'a$, V.*; Martin, A. J.*; Siitari-Kauppi, M.*; 舘 幸男

no journal, , 

長期拡散プロジェクト(LTD)は、原位置条件でのマトリクス拡散に関する定量的な情報を得ることを目的とした、一連の実験からなる国際プロジェクトである。1回目の原位置拡散試験では、グリムゼル原位置試験場の未擾乱の岩石マトリクス中のボアホール中を、放射性核種($$^{3}$$H, $$^{22}$$Na, $$^{134}$$Cs)を含むトレーサー溶液を循環させた。トレーサー溶液中の核種濃度の減衰曲線が定期的なサンプリングと分析によって観測された。800日後、拡散試験を終了し、ボアホールがオーバーコアリングされた。放射性核種を含んだボアホール周辺の岩石は切断され、岩石中の濃度プロファイルを測定することにより拡散深さが決定された。非収着性の$$^{3}$$Hはマトリクス中に17cm程度拡散し、弱収着性核種の$$^{22}$$Naは7cm程度拡散した。収着性の$$^{134}$$Csは、数mm程度の予測に対して1.5cm程度拡散した。これらの分析結果をもとに、解析評価が実施された。

口頭

坑道埋戻し材の密度管理への誘電水分センサーの適用予備試験

榊 利博*; 真田 祐幸; 大貫 賢二; 竹内 竜史

no journal, , 

日本原子力研究開発機構の瑞浪超深地層研究所では、坑道閉鎖に伴う地質環境の回復能力等の評価や地質環境に応じた埋め戻し技術の構築などを目指し、再冠水試験などにより、坑道の閉鎖(埋戻し)に伴う地質環境の長期変化を複合的に把握するためのモニタリング・解析手法などの研究を実施している。坑道埋戻し時の埋戻し材の密度管理は、その品質が所定の条件を満たしていることを判断する重要な要素である。本論では、埋戻し終了以降に再冠水挙動をモニタリングするための水分センサーを、埋戻し時の密度管理用のツールとして利用するための適用予備試験の結果について述べるとともに、その適用可能性を示した。

口頭

Assessing the probability of concealed active faults existing through Bayesian analysis of known active faults, historical seismicity and helium isotopes

Martin, A.*; 浅森 浩一; 石丸 恒存

no journal, , 

変動地形が明瞭でない活断層、いわゆる未知の活断層の存在を評価することは、概要調査等において重要であると考えられる。これまで未知の活断層の存在に関する確率分布は、すでに認識されている活断層の分布密度から評価されてきた。本発表では、2000年鳥取県西部地震や2016年鳥取県中部地震が発生した領域での適用事例を通じて、既知の活断層の分布密度のほか、未知の活断層に関連する複数の地球科学的情報(断層ガスのヘリウム同位体比や地震活動)を、ベイズ推論により考慮した確率分布計算手法を提示する。

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