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Characterization of vacancy-type defects and phosphorus donors introduced in 6H-SiC by ion implantation

イオン注入により6H-SiCへ導入したリンドナーの性質と発生する欠陥の同定

大島 武; 上殿 明良*; 安部 功二*; 伊藤 久義; 青木 康; 吉川 正人; 谷川 庄一郎*; 梨山 勇

Oshima, Takeshi; Uedono, Akira*; Abe, Koji*; Ito, Hisayoshi; Aoki, Yasushi; Yoshikawa, Masahito; Tanigawa, Shoichiro*; Nashiyama, Isamu

6H-SiCへリンイオン注入を行い、発生する欠陥と注入後熱処理により、それらの欠陥がどのように変化するかを陽電子消滅法を用いて調べた。また、ホール係数測定を行い結晶の回復と電気特性の関係も調べた。さらに、ホール係数の温度依存性より、リンのイオン化エネルギーを見積もった。陽電子消滅法により、注入後は主に複空孔が欠陥として存在し、その後の熱処理により空孔サイズは増大し700$$^{circ}$$C以上で空孔クラスターが形成されるが、1000$$^{circ}$$C以上ではサイズの減少が始まり、1400$$^{circ}$$Cでは結晶はほぼ回復することが分かった。結晶の回復にともない電子濃度が増加し、リンが活性化することが分かった。また、リンのイオン化エネルギーは、75MeV、105MeVと見積もられた。この値は、SiC中の代表的なドナーであるチッ素とほぼ同じであり、リンのドナーとしての有用性も確かめることができた。

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パーセンタイル:72.51

分野:Materials Science, Multidisciplinary

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