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地震に関する調査研究(V)

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佐々 宏一*; 山口 梅太郎*; 川本 眺石*

Sasa, Koichi*; not registered; not registered

昭和63年度の委員会活動としては、地震観測地域を宮城県細倉鉱山より、岩手県釜石鉱山に移すための準備期間として、釜石鉱山に設置する観測システムの設計や、今後の調査研究計画の立案等を検討した。この間63年11月および前年度の業務として63年2月の2回に亘り、釜石鉱山の現地調査を行ない、委員の全員が現地事情を把握できた。本報告書の第1章では、5年目に入った本委員会の63年度の調査研究方針とそれに伴う業務活動の項目について記述してある。第2章では、釜石鉱山に設置する地震観測システムと水理観測システムについて設置点の選定および観測機器やデータ記録機器等に関しそれらの形式、性能等について述べてある。尚ここで使用する機器の主要な部分は細倉鉱山から転用したものである。第3章では、細倉鉱山で昭和61年6月から昭和63年3月までの間に得られた地震観測データについて、まとめの解析を行った結果について述べてある。即ち、地上と地下の地震動特性を比較するため、方向別の加速度振幅比、周波数特性、地震動の挙動等について検討を行った。また地下での表面波の影響と、地震波の入射角・方位等が地震動に及ぼす影響についても解析を行い、夫々興味ある現象を把握した。第4章では、地中深部で発生した地震動が、観測地点まで伝播して来たとき、観測地域の地質・地形特性によりどのような影響をうけるかを知るための、シミュレーション手法について記述した。次に実例として、地形・地質を細倉鉱山の場合として、地震波動が受ける影響について解析結果を示した。第5章では、来年度から平成3年度までの3ヶ年間に、本調査研究委員会の中間的なまとめを行うことを目標とした3ヶ年計画について述べてある。即ち新たに得られるであろう釜石鉱山における地震観測データの解析と、岩質の異なる細倉鉱山での観測結果との比較検討を始めとし、地下水理観測法とその機器の開発、地下における耐震設計入力特性の評価などについて、観測作業と平行した研究工程計画を立案した。第6章では、本年度の調査研究結果についてのまとめと次年度以降の研究項目についての提案を行っている。

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