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放射線抵抗性細菌デイノコッカス由来の新規なDNA修復促進蛋白質PprAのDNAとの相互作用解析

Analyses in interaction between DNA and PprA of the novel DNA repair protein derived from Deinococcus radiodurans

安達 基泰; 玉田 太郎; 佐藤 勝也; 由良 敬; 鳴海 一成; 黒木 良太

Adachi, Motoyasu; Tamada, Taro; Sato, Katsuya; Yura, Kei; Narumi, Issei; Kuroki, Ryota

放射線抵抗性細菌デイノコッカスは、ヒト細胞の約1000倍もの放射線抵抗性を示す。PprAはデイノコッカスより単離された新規なDNA修復促進蛋白質であり、高度放射線抵抗性において最も重要な役割を担っていることが報告されている(1)。本研究は、PprAの構造と機能の関係を解明することを目的としている。大腸菌発現系を用いて調製した組換えPprAを精製し、DNAとの相互作用をアガロースゲルシフトアッセイとゲル濾過により検討した。その結果、PprAは1分子のDNA(pUC19,2686bp)に少なくとも約280分子の結合が可能であること,PprAとDNAの複合体形成が、低濃度のMg, CaあるいはSrイオンにより促進されること,PprAの多量体構造の形成及びPprAとDNAとの複合体の形成の両方に塩濃度依存性(0-0.5M,酢酸ナトリウム)があることが示された。また、直鎖状の2本鎖DNAとPprAが複合体を形成する場合、PprAの濃度上昇に伴って複合体どうしが会合し、大きな分子量を持つ会合体を形成することが示された。この結果は、放射線によって切断されたゲノムDNAの2つの末端どうしをPprAが近づける役割を持つことを示唆し、PprAの機能発現において重要な知見であると考えられる。

no abstracts in English

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